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あなたのRyzen搭載PCはメモリー設定を忘れていませんか? OCメモリーはBIOS設定がマスト(2/2)

藤田 忠 編集●AMD HEROES編集部

メモリー設定は数クリックで完了だ

BIOS設定と言われるとどうしても構えてしまうが、OCメモリーは基本、XMP(Extreme Memory Profile)に対応しているので、設定は簡単。元々、XMPはIntel提唱のOCメモリー規格で、メモリーSPDに記録されたOC設定を読み出すだけで、メモリークロックや各種メモリータイミング、メモリー電圧といった設定を行なうというもの。

MSI製Socket AM4マザーボードではAMD環境でXMPを読み取る機能として「A-XMP」という名称になっているが、基本メーカーを問わず、AMDマザーボードでもXMPを読み込むことができるので安心だ。設定自体は、MSIのように「EZ Mode」を備えているマザーボードでは数クリック、階層メニューの場合でも、オーバークロック関連の設定項目になるメモリー設定項目から、XMPを読み込めばオッケーだ。

MSIの「EZ Mode」では、「A-XMP」項目の「OFF」をクリックして、「ON」に切り替えるだけだ

必要に応じて、XMPプロファイルを選べば設定は完了

ASRock「X570 Taichi」の場合。「OC Tweaker」から設定を行なう

「DRAM Information」にある「Load XMP Setting」で、プロファイルを選択して読み込ませれば良い

電圧やメモリータイミングも変更されるので、ほかの項目をいじる必要はない

これから組む人はもちろん、すでにRyzen+DDR4-3200や、DDR4-3600などのメモリーで組んでいるが、設定を忘れていた人は、しっかり設定してRyzen搭載PCのパフォーマンスアップをしよう。

2666~3600まで4パターンでパフォーマンスを比較

12コア/24スレッドCPUのRyzen 9 5900X搭載PCでテストだ

では、実際にメモリーの設定を変えるとどれぐらいの差が現れるのか、DDR4-2666からDDR4-3600までの4パターンのメモリークロックとメモリータイミングで比較検証をしてみた。テストにはRyzen 9 5900Xや、X570チップセット採用のマザーボードMSI「MEG X570 UNIFY」、Radeon RX 6800 XT搭載のビデオカードASRock「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」などを搭載するPCで実施した。

テスト環境
CPU AMD Ryzen 9 5900X
(12コア/24スレッド、3.7GHz〜4.8GHz)
CPUクーラー NZXT「KRAKEN Z63(RL-KRZ63-01)」
(280mmラジエーター)
マザーボード MSI「MEG X570 UNIFY」
(AMD X570、ATX)
メモリー G.Skill「DDR4-3600 16GB×2 F4-3600C16D-32GTZNC」(DDR4-3600 16GB×2)
CORSAIR「DDR4-3200 16GB×2 CMW32GX4M2C3200C16W」(DDR4-3200 16GB×2)
ビデオカード ASRock「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」
(Radeon RX 6800 XT、GDDR6 16GB)
SSD Western Digital「WD_Black SN850 NVMe 2TB(WDS200T1X0E-00AFY0)」
(PCIe4.0 NVMe 2TB)
電源ユニット Seasonic「SSR-850PX」
(80PLUS Platinum、850W)
OS Windows 10 HOME 64bit版

・DDR4-2666 CL20-19-19
Intelプラットフォームで長らくスタンダードとなっていたメモリークロック。JEDEC準拠のメモリータイミングはCL19-19-19だが、AMD環境はCASレイテンシーを偶数しか設定できないため、CL20になる。

・DDR4-3200 CL22-22-22
狙い目の3200MHz駆動。メモリータイミングは、ネイティブDDR4-3200のJEDEC値になる。

・DDR4-3200 CL16ー18ー18
3200MHz駆動対応オーバークロックメモリー。メモリータイミングは比較的多い設定にしている。

・DDR4-3600 CL16-19-19
3600MHz駆動品。ここではCASレイテンシーが比較的高速な”16″で実行しているが、”18″の製品も多い。

パフォーマンスチェックには、CPUベンチマーク「Cinebench R23」(Multi CPU)のほか、フリーの動画変換ソフトウェア「HandBrake」を使って約5分の4K60p mp4動画を、フルHD30p H.265 10bit mp4に変換した際の時間。「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」のフルHD、最高品質のスコアと最低、平均フレームレートをまとめている。

体感で感じられるほどではないが、メモリークロックがさまざまな用途のパフォーマンスに影響しているのがよく分かる結果になっている。

Cinebench R23 Multi CPUのスコア

HandBrakeでの動画変換に要した時間

ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマークのスコア

ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマークの最低と平均フレームレート

数値の差だけを見れば、圧倒的な差があるとまではいかないが、高性能なCPUを購入しておきながらメモリーは動作クロックの低い安価なモノを選んだり、動作クロックの高い高価なメモリーを購入しながらクロック設定を行なわなかったりすると、それは宝の持ち腐れとなる。

CPUやマザーボードは、第1世代と第4世代までの間に組み合わせによって、Gen 4のSSDが使えなかったり、「Smart Access Memory」に対応していなかったりと、買い替えを考えるサイクルも早いが、メモリーはその影響は少ない。1度動作クロックが高いメモリーを購入しておけば、数世代は流用できると考えれば、メモリーだけ予算をケチって安価なモノを選ぶのは悪手とも言えるかも。

もちろん、予算内に限っての話だが、最新のRyzen 5000シリーズで新しくPCを組みたい、搭載BTO PCの購入を検討しているという人は、そうした事情も考えメモリー選びと設定の見直しも考えてみてはどうだろうか。


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