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2020年度から小学校でも必修化!

ファーストPCでプログラミングに挑戦してみよう

相川いずみ/編集● 村野晃一(ASCII編集部)

※この記事はASCII.jpからの転載です。一部加筆修正して掲出しています。(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

1人1台の学習用パソコンや電子黒板、デジタル教科書など、日本の学校現場では様々なICT機器が活用されています。デジタルネイティブな子どもたちが、これらのICT機器を鉛筆やノートといった文房具と同じように使いこなし、自分を表現するツールとして活用していく時代が始まったのです。

そんななか、AMDは子どもたちの初めてのPCをサポートする「AMDキッズ・ファーストPCプレゼント」キャンペーンを今冬に開催しました。キャンペーンには3人の小学生が当選し、CPUにAMD Ryzen 3 を搭載したノートパソコン「NEC LAVIE N15シリーズ(N1535)」(以下、LAVIE N1535)がプレゼントされました。この連載では、当選した子どもたちが各家庭でどんな風にLAVIE N1535を使っていくのかをサポートしながら、その様子をレポートしています。

キャンペーンでプレゼントされた「NEC LAVIE N15シリーズ(N1535)」。AMD AMD Ryzen 3 3250UのCPUと、15.6インチの広いディスプレーで、子どもたちからも「画面が大きくて使いやすい!」と好評です。

前回は、LAVIE N1535を使い始めるにあたって、パソコンとネットリテラシーのオンライン講座に親子で参加し、家庭ごとの使い方のルールを決めました。そして、今回はいよいよ実践編として、プログラミングでの作品づくりに挑戦します。

キャンペーンに当選した3人の小学生。左から、小学4年生の木田健司くん、2年生の田中かなたさん、3年生の真田夏さん(共に仮名)。

プログラミングは怖くない!

プログラミング体験では、まずオンラインのプログラミング講座に親子で参加しました。タブレットで少しプログラミングをしていたという木田健司さん以外は、プログラミングは初めてということだったので、最初に「プログラミングとは何か」を学びました。

プログラミングについて子どもたちに説明した際のスライド。プログラミングは、人間とコンピュータをつなぐ言葉。プログラミングができると、コンピュータともっと仲良くなれると伝えます。

そして、小学校のプログラミングの授業でもよく使われている子ども向けのプログラミング言語「Scratch」を使い、初めてのプログラミング体験をしました。

世界中で使われている
学習向けプログラミング言語「Scrtatch」とは?

Scratchは、2006年にアメリカのMITメディアラボが子ども向けに開発したプログラミング言語です。パソコンではブラウザー上で使うことができ、タブレット用のアプリも用意されています。

従来のテキストベースのプログラミング言語と異なり、「ビジュアルプログラミング」、あるいは「ブロックプログラミング」と呼ばれるものの代表格で、ブロック型の命令をつなげてプログラムを作っていくため、小さな子どもでも簡単にプログラミングに挑戦することが可能になりました。

Scratchの登録者数は世界で6400万人以上、日本では72万人以上となっています。Scratchを使った授業の例だけでなく、ゲームなどの作品を作ることができるガイドブックも多数出版されていて、子どもが初めてプログラミングを学ぶ教材としておすすめです。

Scratchのプログラミング画面。中央にあるブロックひとつひとつが命令になっていて、このブロックを組み合わせていくことで、プログラムが完成します。

利用手順としては、まず「Scratch」のサイトに行き、専用アカウントを作成します。アカウントを作らなくてもScratchを楽しむことはできますが、アカウントがあると、インターネット上に自分で作ったプログラムを保存して、ほかの人に作品として公開したり、ほかのユーザーの作品にコメントしたりすることができます。

操作を覚えたら画面上で楽器を作ってみよう

今回のオンライン講座では、Scratchの基本的な操作を覚え、簡単な作品を作ってみました。まずは、画面上のボタンや作業スペースの説明を受け、命令ブロックを使って、猫のキャラクターを動かしてみます。

お母さんと一緒にオンライン講座に参加したかなたさん。プログラミングは初めてでしたが、持ち前のしっかりさで挑戦していました。

3人とも、問題なく猫のキャラクターを動かせるようになり、プログラムを使って「自分の命令どおりに動かす」ことを体験しました。

さらにもうひとつ、自分の声を録音することにもチャレンジ。Scratchには、動物の鳴き声や楽器の音、環境音や音楽などのサウンドデータが用意されていますが、パソコンのマイクを通して自分の声を録音するといったこともできます。さらに、録音した声は、ボタンひとつで再生速度を変えたり、ロボット風に変えたりすることもできます。これによって、コンピュータは簡単に音を鳴らしたり、変えたりできるということも知りました。

ピアノを習っている夏さんは、楽器の音にも興味津々でした。

プログラミング学習では、こうした音や音楽を使うことによって、子どもたちの興味を引き、飽きさせない工夫も大切です。今回も、画面から「にゃー」という猫の声を鳴らしたり、録音された自分の声を変えてみたりした場面では、子どもたちから笑い声がこぼれていました。

今回は小学2年生から4年生までと、学年が異なったため、年齢にあわせて少しずつ講座の内容を変えてみました。プログラミングは年齢や性別に関係なく楽しめるものですが、子どもたち一人一人の興味のあるジャンルや習熟度によってアプローチを変えることも大切です。

4年生の健司くんは、以前からタブレットのプログラミングアプリで遊んでいた経験もあり、Scratchの仕組みも理解しやすかったようです。

近年、「プログラミングを子どものうちから覚えさせておけば将来の役に立つだろう」といった思いから、プログラミング教育に関心を持たれる保護者も増えています。しかし、興味のない段階から無理やりやらせようとすると、子どもにとって「プログラミングは楽しくないもの」になってしまいます。

今回紹介したScratchは、プログラミングの知識が全く無い大人でも比較的簡単に取り組めるものですので、ぜひお父さんやお母さんも、子どもと一緒にプログラミングに挑戦してみてはいかがでしょうか。学校でも子どもたちはどんどんプログラミングを覚え、子どもならではの自由な発想で、大人をびっくりさせるような作品を作り出しています。ご家庭でも「子どもがプログラミングを楽しめる環境」を用意することで、プログラミングを通したモノ作りに取り組むかもきっかけになるかもしれません。

次回は最終回として、3組のご家族に「ファーストPC」の感想を改めてお聞きしてみます。子どもたちがScratchで作ったプログラム作品も併せてご紹介します。お楽しみに。


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