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Ryzen&ゲーミングシーンにはOCメモリーがオススメな理由とは?(1/2)

第4世代となるRyzen 5000シリーズは、枯渇状態が続いているのが残念なところだが、さまざまな用途の自作PCにおすすめで、2021年も買いと断言できるイチオシのCPUだ。そんなAMD Ryzenシリーズで自作する際のポイントはいくつかあるが、パフォーマンスに影響を与えるのが、組み合わせるメモリーの動作クロックになる。

 

これはAMD Ryzenシリーズの内部バス「Infinity Fabric」の動作クロックが、メモリークロックに同期するためだ。特に2019年7月に登場し、DDR4-3200に対応した第3世代Ryzenから組み合わせるメモリークロックの話題が上がりはじめ、それまで定番だったDDR4-2666とのコスト差も少ないとあって、DDR4-3200以上で動作する高クロックメモリーが定番になった。この傾向はPC自作だけに留まらず、AMD Ryzen採用のゲーミングBTO PCにも標準でDDR4-3200を搭載するモデルが増えている。

Ryzen 5000シリーズでは、Infinity Fabric、メモリーコントローラー、メモリークロックを1:1:1で動作させられる上限がDDR4-3800からDDR4-4000にアップしている点も覚えておこう

Ryzen 5000シリーズでは、Infinity Fabric、メモリーコントローラー、メモリークロックを1:1:1で動作させられる上限がDDR4-3800からDDR4-4000にアップしている点も覚えておこう

一時期はメモリー価格が急騰したが、現状、DDR4-2666とDDR4-3200の価格は小さく、JEDEC準拠のDDR4-2666(CL19)とDDR4-3200(CL22)の8GB×2枚セット品は、ほぼ同じ価格帯になっており、16GB×2枚セット品でも価格差は1000円程度に収まっている。メモリータイミングの「CASレイテンシ(CL)」がより高速なオーバークロックメモリーになると、価格差はもう少し開くが定番のRGB LEDメモリーのG.Skillの製品でも4000円程度なので十分オススメと言える。

そんなオススメの高クロックメモリーだが、実際にゲーミングパフォーマンスにどのくらい影響を与えるのか、人気のゲームタイトルで試してみることにした。

AMD Ryzen環境の鉄板メモリーとなるG.Skill「Trident Z RGB」、「Trident Z NEO」シリーズ。LEDバーによる彩りと、高クロック動作が魅力だ
AMD Ryzen環境の鉄板メモリーとなるG.Skill「Trident Z RGB」、「Trident Z NEO」シリーズ。LEDバーによる彩りと、高クロック動作が魅力だ
メモリー 価格(秋葉原 1月21日調べ)
DDR4-2666 CL19 8GB×2 8000円前後
DDR4-2666 CL19 16GB×2 1万4000円前後
DDR4-3200 CL22 8GB×2 8000円前後
DDR4-3200 CL22 16GB×2 1万5000円前後
DDR4ー3200 CL16 8GB×2 1万2000円前後
DDR4ー3200 CL16 16GB×2 1万7500円前後
DDR4ー3600 CL16 8GB×2 1万4000円前後
DDR4ー3600 CL16 16GB×2 2万4000円前後

※DDR4-3200 CL16、DDR4-3600 CL16の価格はG.Skill「Trident Z NEO」シリーズでチェック

人気ゲーミングタイトルで性能差をチェック

人気ゲームタイトル6本を使って、メモリークロックの違いによるパフォーマンスを見ていこう。

テスト環境は12コア/24スレッドCPU「Ryzen 9 5900X」や、X570チップセット採用のMSI「MEG X570 UNIFY」、G.Skill Trident Z NEOのDDR4-3200 CL16「F4-3600C16D-32GTZNC」、GeForce RTX 3080を搭載するZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」などといったパーツで構成している。

ゲームプレイと同時に実況配信などをしていなければ、CPUは6コア/12スレッド、ビデオカードはミドルクラスもあれば設定次第では十分だが、今回は後述するように映像美を謳う最新のゲームも検証。レイトレーシング対応のゲームも複数検証対象としたため、ビデオカードは入手できたGeForce RTX 3080を採用した。

メモリークロックはメモリタイミングがJDEC準拠となるDDR4-2666 CL19-19ー19、DDR4-3200 CL22ー22-22に、オーバークロック仕様となるDDR4-3200 CL16-18-18とDDR4-3600 CL16-19-19の4パターンで計測を行なっている。なお、DDR4-2666のJEDEC準拠値はCL19-19-19になるが、AMD環境はCASレイテンシに奇数を設定できないため、CL20-19-19動作でのテストになる。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 9 5900X」
(12コア/24スレッド、3.7GHz〜4.8GHz)
CPUクーラー NZXT「KRAKEN Z63(RL-KRZ63-01)」
(簡易水冷、280mmラジエーター)
マザーボード MSI「MEG X570 UNIFY」
(AMD X570、ATX)
メモリー G.Skill「F4-3600C16D-32GTZNC」
(DDR4-3600 16GB×2)
グラフィックスカード ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity」
(GeForce RTX 3080、GDDR6X 10GB)
SSD Western Digital「WD_Black SN850 NVMe 2TB(WDS200T1X0E-00AFY0)」
(PCIe4.0 NVMe 2TB)
電源ユニット Cooler Master「V850 Gold(MPY-8501-AFAAGV-JP)」
(80PLUS GOLD、850W)
OS Windows 10 HOME 64bit版
「HWiNFO64」システム情報

「HWiNFO64」システム情報

DDR4-3200 CL16ー19ー19動作のG.Skill Trident Z NEO「F4-3600C16D-32GTZNC」でテストしている

DDR4-3200 CL16ー19ー19動作のG.Skill Trident Z NEO「F4-3600C16D-32GTZNC」でテストしている

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