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360度回転させていろんな形で使える
Flow X13は前述したようにヒンジ部分で360度回転するため、いろんな形状でも使える。この手の製品に触れてきた人には耳だこであろうが、まず180度画面が倒せるため、わざわざ液晶側を相手側に向けることなく、倒すだけで複数の人に画面を見せられる。
また、360度回転させればタブレットに、キーボードを下にして画面だけ立てたり、液晶の上部とキーボード側の手前の部分を下にするテント型にして省スペースで画面を見せるなど、いろんな使い方ができる。
たとえば、タブレットにしてソファーに座りながらWindows版のKindleで電子書籍を見たり、ちょっと狭い机の上に置いて動画をずっと流しっぱなしにしたりと、使い方に幅がある。こうした2 in 1は、ビジネス向けの製品などに多かったが、ゲーミングノートPCとしては、今までなかったと思うので、そういった点でもおもしろい。
独自ソフトで各種設定やPCの状況の確認が可能
少しだけソフトウェアについても触れておこう。本機には「Armoury Crate」と呼ばれるシステム制御用アプリがプリインストールされている。
この「Armoury Crate」では、Flow X13のパフォーマンスをOSの電力設定が適用される「Windows」、ASUSが調整した「サイレント」、「パフォーマンス」、「Turbo」と、「手動」で変えられる他、PCの状態を確認したり、プリセットでパフォーマンスをアップしたり、液晶画面の色温度などが設定できる。その他、ファームウェアのアップデートや、オススメのアプリのインストール、ASUSのライティング同期機能「AuraSync」に対応したマウスやキーボード、ヘッドセットの色の同期設定なども行なえる。
また、「Armoury Crate」はテーマで見た目を変えられる他、スマホとPCを接続してスマホからFlow X13の状態を確認したり、設定を変えることもできる。
ちなみに、デフォルト設定ではFlow X13のキーボードにあるROGロゴマークの「ROGキー」を押すと、「Armoury Crate」が起動する。また、キーボードはバックライトが搭載されているが、F4にある「AURA」(FNキーと同時押し)キーを押すと、常時点灯の「スタティック」、ゆっくり点滅する「ブレス」、すばやく点滅する「ストロボ」の3パターンで光る。カラーは白色一色で変えられないようだ。
さらに、「Armoury Crate」からオススメアプリとしてネットワークの状態を確認、最適化できる「GameFirst VI」や一部対応したゲームにFPSカウンターなどを表示できる「Game Plus」などのインストールも可能。気になる人は活用してみてもいいだろう。
加えて、以前ASUS「ZenBook 14 UM425IA」の際に筆者が触れたユーティリティソフト「MyASUS」もプリインストールされていて利用できた。自分のスマホとPCを接続していれば、仕事や動画視聴中などにスマホの着信に気づいたり、スマホの画面をPCに表示、スマホと相互にファイル転送もできる。
今回は手元に「AuraSync」対応の周辺機器がなかったため試せなかったが、CES2021ではキーボードを底面にして、画面だけ立たせて、その前にデスクトップ用のキーボード、マウスを置いて使うシーンが公開されていた。「AuraSync」製品を複数用意すれば、ゲームごとに色を統一して光らせられるので、LEDライティングにコダワリたいユーザーにはオススメだ。