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最新Ryzen&dGPUでPCゲームが快適にプレイ可能!
最後に気になる性能をチェックしていきたい。まずは定番のCPUベンチマークソフトであるCINEBENCH の結果を見ていきたい。CINEBENCHはR23が最も新しいが、去年の11月に出たばかりとデータが比較データが少ないので、R20を中心に考察する。
また、前述したように、Flow X13では「Armoury Crate」でパフォーマンス設定ができるため「Turbo」を選択。電源プランはASUS独自の「ASUS Recommended」だと自動的にパフォーマンスと消費のバランスを取るので、ここでも可能な限り最大性能を計測できるようにするため「Turbo」を選択。
ちなみに、「Turbo」は電源供給時のみ選択でき、バッテリー駆動時は、「パフォーマンス」までしか選択できないので、CINEBENCHでは「Turbo」と「パフォーマンス」時の両方の性能を計測。他のアプリの計測は「Turbo」で統一している。
Flow X13のTurbo時のCINEBENCH R20のマルチコアのスコアーは、4761と非常に高い。たとえば、一世代前の同じく8コアであった、Ryzen 7 4800H(本来の比較はRyzen 7 4900Hだが)搭載機を計測した時のデータでは、スコアーが3850前後。シングルコアだと、Flow X13の574に対して、470前後と100近い開きがあった。同じく8コアのIntel第10世代Core i7-10875Sのマルチコアのスコアーが3550前後と考えれば、大きく引き離している。4~5年前のデスクトップ向けCPUにも勝る勢いで、非常に高い性能を有している。
また、やはりパフォーマンス時は、クロックとファンの速度が抑えられているため、シングルスコアーが少し少ない分、マルチコアのスコアーも下がっている。
次にPCの総合スコアーを計測する「PCMark10」の結果を確認したい。PCMark10では、CGレンダリングなどのコンテンツ制作をシミュレートも含まれているので、XG Mobile接続時と非接続時の両方を計測した。
PCMark10の総合スコアーは、XG Mobile接続時のスコアーの方が700ほど高い。想定したとおり、CGレンダリングなどのコンテンツ制作をシミュレートする「Digital Content Creation」のスコアーが大きな要因で、XG Mobile非接続時7138に対して、XG Mobile接続時は9720と2500以上スコアーが高い。
特にDNG(Digital Negative)ファイルをAdobe Lightroom Classicにてさまざまなプリセットを適用したり、Adobe Photoshopにて写真に複数のレイヤー効果を適用する「Photo Editing Score」では、6000以上の開きがあり、3Dレンダリングなどを行なう「Rendering and Visualization Score」は3000以上の差が出た。
グラフィックス性能を計測する「3DMark」の各種テスト(ExtremeはEx、UltraはUlと略)もXG Mobile接続時と非接続時の両方を計測。
Flow X13に内蔵するdGPUのGTX 1650でも、DirectX 11対応で解像度フルHDとしてはそこそこ重いFire StrikeのGraphics test 1で40.79fpsと、ゲーミングノートPCとしては及第点のスコアーを示している。しかしながら、XG Mobile搭載時はGraphics test 1で92.75fpsと倍以上の性能を見せた。
XG Mobile接続時は、DirectX 12対応で4K解像度と最も重いTime Spy Extremeにおいても、Graphics test 1で34.86fpsと30fpsを超える数値を示している。
CrystalDiskMarkにてストレージの速度も計測。シーケンシャルリードで毎秒2400MBを超え、NVMe対応のSSDとしては高速な部類。
容量も1TBあるため、よほど大容量のPCゲームを大量にインストールするか、PCのプレイ動画を大量に保管するなどしない限り、十分持つはずだ。