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AMDは日本時間3月4日の午前1時に、RDNA 2ベースの最新ビデオカード「Radeon RX 6700 XT」を発表した。
「Radeon RX 6700 XT」はすでに市場に販売されているRadeon RX 6800の下位モデルに当たる。Compute Unite数は40基と「Radeon RX 5700 XT」と同等。
VRAMはGDDR6を12GBでRX 6800の16GBよりも低く、Board Powerも230Wと、250WのRX 6800よりも低い。一方で、Game Clockは2424MHzとRX 6800どころかRX 6800 XTの2015MHzを超えている。
「Radeon RX 6700 XT」は、RX 5700 XTと同じく1440p(2560×1440ドット)のWQHDで快適にゲームがプレイできる性能。同社曰く、解像度が1440pディスプレーの出荷が伸びており、その中でもリフレッシュレートが100Hz以上の製品が98%を締めるという。そうした、ボリュームゾーンがRadeon RX 6700 XTのターゲットという訳だ。
AMDは「Radeon RX 6700 XT」の性能は、競合のNVIDIA「GeForce RTX 2080 Super」よりも、複数のゲームが1440pでより高いフレームレートでプレイできるとしている。
同社曰く、「GeForce RTX 2080 Super」のVRAMは8GBだが、以下例で示した人気タイトルは、1440pでプレイする際、8GB以上必要とのこと。
また、同じくVRAMが8GBのNVIDIAの最新ビデオカード「GeForce RTX 3070」と比較しても、おおむねRadeon RX 6700 XTの方が高いフレームレートでプレイできるとしている。
さらに、AMDは「Radeon RX 6700 XT」がレイトレーシングやFidelityFXを利用できることをアピール。今年の5月に発売予定のカプコンの最新作「バイオハザード ヴィレッジ」がレイトレーシングとFidelityFXにより、よりリアルな映像美で楽しめるとアピールした。
加えて、同社がこれまでDirectX 9と11のみ対応を謳っていたマウスの入力遅延を軽減する「Radeon Anti-Lag」と、ゲーム画面が激しく動いている際に動的にフレームレートを高める「Radeon Boost」がDirectX 12に対応することを明らかにした。
「Radeon RX 6700 XT」は3月18日に479ドル(約5万1220円前後)で、各主要メーカーから発売される他、多くのOEMメーカーからRyzen+Radeon搭載PCが販売されるとアピール。
最後にZen 2のCPUを搭載するPlayStation 5、Xbox Series X/Sも含めた、Radeon RX 6700 XTが加わり、近いうちにRadeon RX 6000シリーズを搭載するノートPCも登場するとコメント。
6月に実施が台湾で予定されているCOMPUTEX TAIPEI 2021あたりで発表されることに期待したい。