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【PCパーツメーカーインタビュー企画第2回】

Thunderbolt搭載の新製品も登場!ASUS市川氏に聞いたAMDプラットフォームの印象やユーザーの要望とは (1/2)

文● 宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

 ASUSというと、ゲーマーやハイエンドユーザー向けに展開しているROGシリーズが市場で好評を得ており、すでにマザーボードやビデオカード問わずに実際に使用しているユーザーも多いのではないだろうか。それは、AMDプラットフォームでも変わらず、ROGに属する高性能なSTRIXシリーズのほか、コスパのよさからTUF GAMINGシリーズも高い人気を誇っている。さらに、ビデオカードでも価格と性能に秀でたSTRIXシリーズのほか、簡易水冷クーラーを採用したモデルを用意するなど幅広いラインアップ展開を見せている。

 そんなASUSは、最近のAMDの好調ぶりをどう捉えているのだろうか。今と昔で、AMDプラットフォームへの取り組みはどう変わってきているのか、Sales Marketing Managerの市川彰吾氏に話を伺った。

STRIXやTUF GAMINGシリーズが非常に好調
Thunderbolt搭載モデルなど新製品も登場

ASUSの市川彰吾氏

——御社のAMDプラットフォームの製品で人気が高いものはなんでしょうか?

市川氏:AMDプラットフォームでは、マザーボードの人気が非常に高いですね。あとはMini PCやゲーミング向けノートPCなどもユーザーさんから好評です。昨年、ROGとして初となる14インチモデルを発表。発表当時、評判の高いRenoirを初めて搭載したゲーミングノートPCとして、また天板LEDの斬新なギミック、なのにシックなザインが非常に好評でした。

 LEDを表示するためにあけた天板の穴の数が、製品開発時までにROGとしてこれまでいただいた様々な賞の数(6536個)を採用したこと、GIFアニメーションのアイデアには、8bitから始まったゲームの開発当時へのリスペクトを込めたなど、ASUSとしても非常に力を入れた製品でした。

モバイル向けRyzen 4000シリーズを搭載したゲーミング向け14型ノートPCのROG Zephyrus G14

市川氏:それを踏まえ、順当に進化した2021年版ROG Zephyrus G14 GA401QMは、筐体こそマイナーチェンジながらもRyzen 5000シリーズ搭載と、最新世代の仕様に生まれ変わり、性能に対する期待値から引き続き評判が良いです。

ASUS Store限定モデルが4月23日に先行で発売を開始している

市川氏:旧モデルもアップデートで増えましたが、プリインストールのGIFアニメーションの種類が増えて天板左下のロゴプレートと、スピーカーメッシュ部分にはさりげないレインボー仕上げと、より洗練されたデザインに進化しました。さらに天板LEDのAnimeMatrix非搭載モデルには、LEDの代わりにプリズマティックフィルムを仕込み、角度によって色が変わるレインボーの仕上げと4層エコレイヤー塗装が美しい、同シリーズ15インチモデルと同じデザインにリニューアルされました。

——AMDプラットフォームを求めるユーザーさんはどのような傾向がありますか?

市川氏:これは僕の個人的なイメージなんですが、昔はそれこそAMDの製品が好きな方がAMDプラットフォームを選択されていたように思います。ですが、最近は、AMDよりもCPUの“Ryzen”のブランド名が先行していて、Ryzenの指名買いをされるユーザーさんが多い印象です。ゲーム実況などでCPUにRyzenを選ぶ方が多く、そういったあたりからRyzenのブランドネームが広く浸透してきているのだと思います。

——ユーザーさんはどういった用途でRyzenを求めているのでしょうか?

市川氏:やはり、先ほど挙げましたゲーミング用途が多いですね。弊社の製品ですと、STRIXシリーズのAMD X570やAMD B550チップセットを採用したマザーボードの売れ行きが好調でして、ショップの方からもそういった反応を聞いています。あとはショップによって変わってくるのですが、比較的スタンダードな仕様のPRIMEシリーズよりも、ゲーミング向けのSTRIXシリーズの売れ行きのほうが好調なところが多いですね。

堅調な売れ行きを見せるROG STRIX B550-F GAMING(WI-FI)

——PRIMEよりSTRIXのほうが売れているのは興味深いですね。

市川氏:はい。単純に価格が安いほうが売れるというわけではない点は、AMDプラットフォームのおもしろい傾向かなと思います。また、BCNの市場ではちょっと違ってまして、TUF GAMINGシリーズも堅調ですね。こちらは、価格が比較的抑えられていることに加えて、STRIXシリーズとまでは行かないまでも、ゲーミング向けの機能も用意されている点がユーザーさんには魅力的なのだと思います。

価格と性能のバランスのよさから非常に好調だというTUF GAMING B550M-PLUS (WI-FI)

——ユーザーさんがRyzenを選ぶ理由はどこにあるとお考えですか?

市川氏:やはり、コア数の多さとコスパのよさだと思います。AMDのCPUラインアップにおいて、コンシューマー向けモデルでは「Ryzen 9 5950X」が16コア32スレッドを実現していますが、これは昔で言うとサーバー向けやワークステーション向けのコア数です。それが、エンドユーザーが従来のAM4プラットフォームで簡単に利用できるのは、昔では考えられなかったほどです。これは余談ですが、僕は自宅で「Ryzen Threadripper 2970WX」を使っているのですが、最新のRyzen 5000シリーズと比べると、24コアあってもベンチマークによっては負けてしまうんですよね。そのあたりでも、AMDのCPUの世代を重ねた進歩を実感します。

——これはRyzenに限った話ではないですが、CPUは世代が進むにつれて、最上位モデルの性能向上とともに、消費電力が増える傾向が見られますよね。

市川氏:はい。もちろん、弊社のマザーボードは、そうしたハイエンドモデルの消費電力に対応できる電源部を備えています。さらに、弊社では「ROG STRIX LC 360 RGB」や「ROG Ryujin」「ROG Ryuo」などのCPUクーラーもご用意していますので、ユーザーさんにはRyzenと合わせて使ってもらえるとありがたいです。

360mmサイズのラジエーターを備えた簡易水冷クーラーのROG STRIX LC 360 RGB

——実際いかがですか? 御社のCPUクーラーを求めるユーザーさんは。Ryzenと組み合わせている方が多いですか?

市川氏:そうですね。STRIXシリーズのマザーボード一緒に弊社のCPUクーラーを購入するユーザーさんは多いですね。やはり、マザーボードとCPUクーラーを揃えることで、マザーボードのユーティリティからファンコントロールやLEDの制御などを一括で行える点がユーザーさんには好評なようです。

——Radeon搭載のビデオカードについて御社の取り組みはいかがですか?

市川氏:全世界的な半導体不足もありまして、ビデオカードは現時点では出荷している数量がさほど多くないので、市場の傾向をつかみ難いのが実状です。ですが、Radeon RX 6000シリーズからは、弊社では新たな試みとして簡易水冷クーラーを搭載した「ROG STRIX LC Radeon RX 6800 XT OC Edition」を市場に投入しました。このカードのようなアグレッシブな仕様のモデルも用意するなど、弊社ではRadeonシリーズにもかなり重きを置いた製品展開を行なっています。

簡易水冷タイプのGPUクーラーを搭載したROG STRIX LC Radeon RX 6800 XT OC Edition

——ビデオカードはどのモデルが人気ですか?

市川氏:Radeon RX 6700 XTが、やはりミドルレンジ向けということもあり、比較的手が届きやすい価格から、ユーザーさんの人気は高いですね。

RX 6700 XTを採用したSTRIXシリーズのROG STRIX RX6700XT-O12G-GAMING

——マイニングブームの再熱により、ビデオカードの需要が非常に高まっていますが、その点についてはどうお考えですか?

市川氏:ビデオカードは、ゲームはもちろんのこと学術演算やエンコードなど、さまざまな用途があると思っています。ですので、マイニングも1つの用途であることは認識しています。ですが、モデル名に“GAMING”と銘打って販売していることもあり、やはりゲーミング用途で利用して欲しいなと個人的には考えています。僕もPCでゲームを楽しむ人間ですので、本音としてはゲーミング用途で、弊社のビデオカードを使っていただきたいですね。

——単に販売数が伸びればそれでいいというわけではないのですね。

市川氏:もちろん、会社としては販売数は伸びて欲しいのは確かです。ですが、僕が比較的、エンドユーザーに近い立ち位置にあるためか、Twitterなどで「新しいカードを購入したらゲームのフレームレートが上がった」といったユーザーさんの喜びの声を見るのがやはり楽しいです。ですので、ゲーミング用途で使っていただきたいなと思うわけです。

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