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RX 5700 XTよりも30〜40%上回る「Apex Legends」
ここからは前編でカバーできなかったゲームで検証する。まずは「Apex Legends」を使ってみた。
画質は最高画質設定とし、起動オプションで明示的にフレームレート上限解除「+fps_max unlimited」を追加。「CapFrameX」を利用し、射撃練習場における一連の行動をとった時のフレームレートを計測した。
全体の序列はRainbow Six SiegeやDiRT 5と似ている。このゲームではRX 6800の17〜27%下にRX 6700 XTが位置し、同時に旧世代のRX 5700 XTよりも30〜40%上回っている。ただしRTX 3070 FEには12〜20%上回られてしまった。
手頃になってきたリフレッシュレート240Hzのゲーミング液晶と組み合わせてApex Legendsを楽しむという目的ではRX 6700 XTはほどほどの性能といえるが、実売10万円前後という価格を考えるとちょっと物足りない性能という印象を受ける。ただし、RTX 30シリーズは入手難なうえさらに高いので、RX 6700 XTのコストパフォーマンスは決して悪くはない(何が悪いのかといえば、時代が悪いのだ……)。
フルHDでRTX 3080 FEににじり寄る「HITMAN 3」
次は「HITMAN 3」で検証しよう。画質は各設定を最高にセットし、ゲーム内ベンチマークの“Dartmoor”を起動。ただ画面上で報告される最低fpsは全く役に立たないため(激しいスタッターに釣られて9fps程度にまで下がる)、「CapFrameX」を利用して平均および1パーセンタイル点のフレームレートを計測する。
RTX 3070 FE>RX 6700 XT>RX 5700 XTといいう序列に変化はないが、フルHD時の平均fpsはRTX 3070 FEの4%程度下まで詰め寄っている。ただRX 6700 XTの主戦場であるWQHDになるとメモリーバス幅の狭さが仇となったか、差が拡大してしまった。最低fps(1パーセンタイル点)はどの解像度でもブレが激しく一貫性がないが、これはベンチマークで使ったシーン(Dartmoor)の特性というべきもので、GPU以外(恐らくCPU)のボトルネックが強烈に出ているためと思われる。
「Cyberpunk 2077」でも意外と健闘したRX 6700 XT
「Cyberpunk 2077」にはまだRadeon向けのDXR対応が来ていないため、今回もDXRを使わない“ウルトラ”+群衆密度“最高”に設定した。マップ内の特定ルートを車で移動した際のフレームレートを「CapFrameX」を使用して測定した。
グラフから受ける印象は1つ前のHITMAN 3とかなり似ている。RX 6700 XTはRTX 3070 FEには及ばないものの、平均fpsはフルHD〜WQHDなら5%以内の差におさまっている。4Kになると差は開くが、この領域はメモリーバス幅を絞ったRX 6700 XTには厳しい部分であるため、仕方なしといったところだ。