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Mini-ITXマザーを使ってコンパクトなカジュアルゲーミングPCを自作(6/6)

宮里圭介 編集●北村/ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

よりゲームに没頭したいなら
ゲーミングディスプレーを導入しよう

ビデオカードを増設してゲーミング性能が高まると欲が出るもので、どうにかこの高フレームレート表示をそのまま画面に出せないかと考えてしまう。こんな時に活躍してくれるのが、ゲーミングディスプレーだ。

一般的なリフレッシュレートは60Hz。これは1秒間に60回画面を書き換えるというもので、通常であれば十分な書き換え速度となる。しかし、ほんのわずかな時間でも早く反応できればそれだけ勝率が高くなるシューティングゲームでは60Hzでは不利になる。こういった場合は、144Hz以上の表示が可能なゲーミングディスプレーの出番だ。

GIGABYTEの「G24F」は、23.8インチのフルHD(1920×1080ドット)というよくある液晶ディスプレーだが、165Hz(オーバークロック動作で最大170Hz)のリフレッシュレートに対応しているのが大きな違いだ。

「G24F」は使いやすい23.8インチで、フルHDの液晶ディスプレー。165Hzという高リフレッシュレートに対応し、とくにゲームに向いている

各種設定があるが、中でもゲーム用の設定が豊富。ひと目で解像度やリフレッシュレートが確認できるのも便利だ

さらに、残像感の少ない1ミリ秒の応答速度、リフレッシュレートを描画フレームレートに合わせるFreeSyncに対応するなど、ゲーム向きの機能が多く搭載されている。便利なのが、ゲームアシスト設定を数多く装備していること。タイマーやカウンター、照準器の表示などが可能で、うまく活用すればミスを防げ、対戦を有利に進められるだろう。

照準器はゲームと関係なく、ディスプレーの固定位置にマークを表示する機能。メニューの「照準線」というところから設定できる

画面上に照準を表示してみたところ。画面中央にある緑のクロスヘアがそれだ(色や形は変更できる)。初弾からガッツリ照準を合わせられるのが便利だ

黒の濃さ(明度)をディスプレー側の設定で上げられるというのも、ゲームによっては便利。画面が暗いとアイテムや対戦相手を見落としがちだが、設定を変えると黒潰れしてしまっている部分を明るくできるので、こういった見落としが激減するわけだ。

「Black Equalizer」の設定で黒のレベル調整が可能。0にすると真っ暗になってしまう

10まで上げてみたところ。これが通常表示だが、装備している銃器のディテールが黒く潰れてわかりにくい

さらに20まで上げたところ。これはやり過ぎだが、暗い部分の濃淡もしっかりと見え、見落としが減るだろうことは予想できる

もちろん、白飛びや黒潰れを防ぐHDR、DCI-P3の色域90%カバー、マウスやキーボードの接続に便利なUSBポートの装備など、通常使う液晶ディスプレーとしてもうれしい機能が搭載されている。

ゲームを有利に進めたいという人はもちろん、目の疲れを和らげるために高リフレッシュレートで残像感のないディスプレーが欲しいという人にもオススメだ。

DisplayPort×1、HDMI×2のほか、USBハブも内蔵。マウスやキーボードの接続を、PCから引き回さずに済む。電源も内蔵されているので、ジャマなACアダプターが必要なく配線がスッキリする

パソコンを買い替えるなら
自作PCにすると満足度が跳ね上がる

自分好みのパソコンを手に入れる方法は、BTOパソコンを買うという手段もある。しかし、BTOパソコンでは、ケースなどの外観が自分の好みと合わなかったり、パーツのメーカーまでこだわった指定ができないことも多く、理想のスペックになっても理想の1台とはならないのが悩みどころだ。

所詮パソコンは道具だと割り切って使うのもアリだが、安くない買い物だ。どうせなら長く付き合える自分好みのパソコンの方が、満足度は高くなるだろう。

安価なMini-ITXマザーボードに定評があるGIGABYTE。CPU以外のパーツをすべてGIGABYTEでそろえることも可能だ

パソコンに不慣れでスペックの意味が半分もわからないという初心者にはさすがに難しいが、会社や学校である程度パソコンを使っており、自分でOSのセットアップまでできるようになっているのであれば、自作PCにチャレンジできるだけの知識は溜まっている。

実用よりも趣味の世界に近くなるが、自分好みのPCが作れれば、それだけ愛着がわくのも確か。自分だけの特別なパソコンが欲しいと考えているなら、ぜひともチャレンジしてほしい。


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