※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)
『バイオハザード7 レジデント イービル』の発売から4年、同作主人公「イーサン・ウィンターズ」のその後を綴った『バイオハザード ヴィレッジ』が発売。久々のナンバリングタイトルの最新作とあって、PlayStationやXbox、PC(Steam)といったプラットフォームに関係なく、話題を集めている。デジデジ90/ゲーム部+でも取り上げ、総時間5時間に及ぶ、“「バイオハザード ヴィレッジ」目標クリアまで終われません!”を放送した。
そんな『バイオハザード ヴィレッジ』のPC版は、「バイオハザード」シリーズでは初めてリアルタイムレイトレーシング(DXR)に対応している。雪の積もった村の中や、燭台に照らされた城内などを、より実写に近い映像表現で実現。”死に物狂いのサバイバルホラー”と銘打たれた『バイオハザード ヴィレッジ』の恐怖を増してくれること請け合いだ。
この『バイオハザード ヴィレッジ』を、最高画質品質で快適に遊ぶためには、どの程度のGPUが必要になるか、新世代「Radeon RX 6000」シリーズの3兄弟「Radeon RX 6900 XT」、「Radeon RX 6800 XT」、「Radeon RX 6700 XT」を使って、実際にゲームをプレイ。各解像度で、どの程度のフレームレートを得られるかチェックしていこう。
推奨スペックのシステム要件は高め
まずは、システム要件をチェックしていこう。『バイオハザード ヴィレッジ』のゲーミングエンジンは、『バイオハザード RE:2』や『バイオハザード RE:3』と同じで、カプコム内製の「RE ENGINE」を採用している。ただ、システム要件は『バイオハザード RE:3』からアップしており、グラフィックAPIはDirectX 12のみのサポートで、グラフィック(GPU)は、最低環境でもグラフィックスメモリーに4GB以上を搭載するAMD「Radeon RX 560」、NVIDIA「GeForce GTX 1050 Ti」以上が必須となっている。
「画質品質重視」でのフルHD解像度、60fpsのプレイとなる推奨スペックでは、AMD「Radeon RX 5700」、NVIDIA「GeForce GTX 1070」が必要になっている。さらにレイトレーシングを有効にした4K解像度では、AMD「Radeon RX 6000」シリーズやNVIDIA「GeForce RTX 3000」といった新世代GPUが羅列されている。
ちなみに、『バイオハザード RE:2』をはじめとした近年作では、テクスチャ品質の設定などで、グラフィックスメモリーの使用量が大幅に増加する。今作でも、この点は同様でテクスチャやレイトレーシング、光、影などの画質品質を最も高く設定すると、グラフィックスメモリーの使用量は13GB近くに達する。
最低スペック | 推奨スペック | ||
---|---|---|---|
レイトレーシング | OFF | OFF | ON |
OS | Windows 10(64bit版必須) | ||
CPU | インテル「Core i5-7500」(4コア/4スレッド、3.4~3.8GHz)、 AMD 「Ryzen 3 1200」(4コア/4スレッド、3.1~3.4GHz) |
インテル「Core i7-8700」(6コア/12スレッド、3.2~4.6GHz)、 AMD「Ryzen 5 3600」(6コア/12スレッド、3.6~4.2GHz) |
|
メモリー | 8GB | 16GB | |
GPU | NVIDIA「GeForce GTX 1050 Ti」(4GB)、 AMD「Radeon RX 560」(4GB) ※「パフォーマンス重視」の設定で1080p/60fpsでのプレイが可能 |
NVIDIA「GeForce GTX 1070」、 AMD「Radeon RX 5700」 ※「画面品質重視」の設定で1080p/60fpsでのプレイが可能 |
NVIDIA「GeForce RTX 2070」(4K/45fps)、NVIDIA「GeForce RTX 3070」(4K/60fps)、 AMD「Radeon RX 6700 XT」(4K/45fps)、AMD「Radeon RX 6800」(4K/45fps)、AMD「Radeon RX 6900 XT」(4K/60fps) |
グラフィックAPI | DirectX 12 |
3種類の解像度と2つの画質品質でフレームレートをチェック
ここからは、『バイオハザード ヴィレッジ』のパフォーマンスチェックに進んでいこう。グラフィックボードは、Radeon RX 6900 XTを強力に冷却する水冷ユニットを備えるASUS「ROG-STRIX-LC-RX6900XT-O16G-GAMING」に、Radeon RX 6800 XTを搭載する「TUF-RX6800XT-O16G-GAMING」、Radeon RX 6700 XTの「ROG-STRIX-RX6700XT-O12G-GAMING」を用意。12コア/24スレッドCPUのRyzen 9 5900XやX570チップセットのMSI「MEG X570 UNIFY」などで構成したテストPCに搭載してパフォーマンをチェックする。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | AMD「Ryzen 9 5900X」 (12コア/24スレッド、3.7~4.8GHz) |
マザーボード | MSI「MEG X570 UNIFY」 (AMD X570、ATX) |
メモリー | G.Skill「F4-3600C16D-32GTZNC」 (DDR4-3600 16GB×2) |
ビデオカード | ASUS「ROG-STRIX-LC-RX6900XT-O16G-GAMING」(Radeon RX 6900 XT、GDDR6 16GB)、ASUS「TUF-RX6800XT-O16G-GAMING」(Radeon RX 6800 XT、GDDR6 16GB)、ASUS「ROG-STRIX-RX6700XT-O12G-GAMING」(Radeon RX 6700 XT、GDDR6 12GB) |
ストレージ | ウエスタンデジタル「WD_Black SN850 NVMe 2TB(WDS200T1X0E-00AFY0)」 (PCIe4.0 NVMe 2TB) |
電源ユニット | Seasonic「FOCUS-GX-750」 (80PLUS GOLD、750W) |
OS | Windows 10 Home (Windows 10 October 2020 Update適用) |
負荷高めの”村中”とレイトレ効果抜群の”城内”で計測
フレームレートは最も高い画質(「イメージクオリティ」は「1」)と効果を選択した”最高”に加え、レイトレーシングを有効にした”最高+レイトレ”の2つの画質品質で計測。シーンは遠方も描画されるため負荷が高い村中と、描画負荷は低いがレイトレーシングや、光と影の演出が効果絶大な城内の2つのシーンを使用。フレームレートは、「CapFrameX」を使って一定ルートを移動した際のAveとMini1%(最小1パーセンタイル点)記録している。
レイトレーシングの効果が顕著に現れる城内だが、床への反射光や質感など、その違いは一目瞭然で、ゲームの雰囲気も段違い。正直、一度レイトレーシングを効かせてプレイすると、オフでのゲームプレイには戻れなくなる。