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“自分専用”マシンに! テレワークやウマ娘にも最適な小型PC「mini Regulus II AR3」はおうち時間のヒーロー(2/3)

林 佑樹(@necamax) 編集●八尋/ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

テレビの横やディスプレー背面にも設置できる小型筐体
でもインターフェースは豊富

mini Regulus II AR3は、容量1.92リットルの小型パソコンで、サイズはおよそ幅80.0×奥行155×高さ155mmと、設置の自由度が高い。また重量は約1.35kgになっており、ディスプレーの後ろにVESAマウントで固定したり、テレビの後ろに設置したり、その辺の棚に載せて使ったりといった使い方も可能だ。

正面からのサイズは、iPhone 12 Pro Maxに近い。USBポートのほかにヘッドフォン端子とマイク端子も備える

小さいながらもインターフェースは充実している。前面にUSB 3.2 Gen1 Type-A、USB 3.2 Gen1 Type-Cがあり、側面にはUSB 2.0 Type-A×2、背面にはUSB 3.1 Gen1 Type-A、USB 2.0 Type-A、HDMI出力、DisplayPort出力、D-Sub、有線LANを備えている。

USBポート数だけでみると、ミニタワーパソコンと変わらない数であり、USB機器をあれこれ接続したい派も安心仕様だ。また前面と側面、背面にあるため、設置先の影響を受けにくいのもありがたいポイント。ワイヤレスはWi-Fi 6とBluetooth 5に対応しているため、ケーブルを減らしてテレビの裏側に置いて使用する場合にも、都合がいい仕様だ。

背面。コンパクトながらインターフェースは多め

側面にもUSB 2.0端子×2がある。また内部にあるNoctua NH-L9a-AM4も確認できる。本製品の価格のうち8%ほどがこの冷却システムに割り当てられている

mini Regulus II AR3のベーススペックを見ていくと、Radeonを搭載するAPU「Ryzen 3 PRO 4350G」(4コア/8スレッド)、メモリー DDR4-2666 8GB×1、250GB SSD(NVMe対応)となっている。カスタマイズではストレージ容量やメモリー、セカンドドライブの増設に対応しており、メモリー16GB(+7700円)にするだけでも作業時のパフォーマンスが向上する。

またストレージも、250GBから512GB(+4070円)にして、セカンドドライブもしくは外付けHDDを別途用意しておくと、ストレージ容量で困りにくくなるため、少し予算を増やすだけでより快適になると覚えておくといいだろう。

内部はユーザーが増設可能な余地は残されているものの、小型パソコン特有のミッシリ具合になっており、苦手な人は元に戻せない可能性が高い。また分解をすると保証対象外になるため、オーダー時点でスペックを決めておきたい。

少し内部をみると、CPUクーラー「Noctua NH-L9a-AM4」が目立つ。Noctuaは自作パソコンだけでなく、BTOパソコンでも高い評価を得ているメーカーであり、CPUクーラーやファンを得意としている。冷却性能と静音性の両立を実現しており、後述するテストにおいてもフルロードの熱をガッツリ抑えつつ、ノイズも控えめだった。

ほとんどCPUクーラーとファンみたいな見た目だが、その分、システム全体に風が当たるため、安定性の確保につながっている

小型PCならではだが、M.2ストレージが活躍している

M.2スロットは2段構えなのだが、下段はWi-Fiモジュール用になっている

裏面に2.5インチシャドウベイ×2を備えているため、SATA SSDやHDDを搭載できる

持ち出しにバッテリー駆動、いろいろできちゃう!

冒頭で、設置の自由度の高さとその可能性に触れた。これはコンパクトなサイズと冷却性能の高さに由来するものだが、ACアダプター動作である点も大きい。モニター裏に設置するアクションは定番として、ここではモバイルの可能性について触れていこう。本体のみの場合、約1.35kgでかつ小型であるため、バックパックなどに入れて運ぶことは容易。ACアダプターもセットで運ぶにしても、バックパック1つですみ、出先にある程度のスペックを必要とするパソコンを持ち込みたいときに便利だ。

ACアダプターに注目してみると、動作に必要な電力は120Wだとわかる。実際にはそこまで必要になることは稀なのだが、この点を把握しておくと、電源プラグ搭載のモバイルバッテリーでの運用も現実的なものになる。もちろん、長時間駆動というよりは、1~2時間くらいの動作になりがちだが、ミニパソコンならではの運用方法といえ、セットでモバイルディスプレーを用意しておけばどこでもデスクトップ環境が爆誕するのだ。

自宅向けの環境というよりは、ワーケーション向けなところもあるが、電源を確保しにくい場所でもなんとかなると覚えておこう。ただし、モバイルバッテリーでの駆動も、サードウェーブが保証しているわけではないので、あくまで自己責任となるのには注意が必要だ。

モバイルディスプレーと大容量モバイルバッテリーの組み合わせにより、ノートPCとはひと味違ったどこでもPC環境もできる。ただし保証外となるほか、モバイルディスプレーによってはHDMI端子がないものもあるため、USB Type-C→HDMIの変換ケーブルなどを別途用意する必要がある

保証の範囲内においてはオーダー時点でメモリーを増やしたり、ストレージを2基追加できたりするほか、USB機器も接続しやすいだけでなく、マルチディスプレー環境も構築できてしまう。また出荷時構成から改造することで保証対象外とはなるものの、M.2ポートを拡張して外付けビデオカードを搭載したり、M.2向けのキャプチャーモジュールを追加したりと、ややアクロバットな自作パソコン的なアクションも楽しめる(人を多大に選ぶが)。

自分でストレージの追加は楽なのだが、戻すのにちょっとコツがいる

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