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ゲーミングではないZenBookでも
最新のMMORPGも設定次第では遊べる性能
すでに最新の第4世代APU「Ryzen 5000シリーズ モバイル・プロセッサー」を採用したノートPCが発売され、既報記事にもその性能をレビューしているが、今回は昨年発売された「ZenBook 14 UM425IA」をお借りした。実際にどれぐらいの性能なのか、簡単ではあるがいくつかベンチマークソフトで計測してみたい。
では、まずはCPU性能を計測する定番のCINEBENCH R23のスコアーから見ていきたい。
スコアーはマルチコアが5794ptsで、シングルコアが1203pts。一昔前のハイエンドなインテルのCore i9-9980Hよりもシングルコア性能で勝り、CPU性能においてゲームに強いことがわかる。次は定番のゲームベンチである「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」のベンチマークで計測。解像度は1920×1080ドットのフルHDにし、各画質設定をフルスクリーンで計測している。
高品質(ノートPC)設定でも評価は“快適”をクリアーし、GPUなしでも遊べる性能を示した。大規模レイドなどの場合は重くなることもあるだろうが、画質設定をちょっと見直すだけで問題なさそうだ。また、最高品質でも“やや快適”だったため、カジュアルに遊んで、ゲーム内で撮影をする際などは、最高品質でも楽しめるだろう。
FF14は何度もベンチマークは更新されたが、新生になってからすでに8年は経過している。そこで、6月9日に配信されたばかりの最新のMMORPG「ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス(PSO2:NGS)」のベンチマークソフトでも計測してみた。PSO2:NGSのベンチマークソフでは、推奨設定が“最低”に設定されたため、その画質設定のまま計測している。
スコアーは5211と、標準的な動作が見込める評価。快適動作の10001以上には届いていないので、緊急クエストなどの状況によっては動作が重くなる可能性はあるが、dGPUなしで最新ゲームがここまで動作するのは立派。もちろん、2Dレトロゲームや格闘ゲーム、インディーゲームなどは快適に遊べる性能を有しているので、時々暇つぶしに軽いゲームを遊ぶくらいなら十分な性能だ。
AMD Ryzenシリーズは、ここ数年で目覚ましい性能向上をみせ、今回お話をお聞きしたASUSのようにPCでの採用例も増えている。特にシングルコアの性能が向上したことで、ゲームはRyzenという認知度が広がり、ゲーミングPCを買うならRyzen搭載製品を選ぶ人も増えている。
なかでもASUSは、WindowsのノートPCのラインアップもゲーミングからビジネス向け、一般向けのコスパの良いシリーズまで揃え、Chromebook、液晶一体型のAIO、小型のベアボーン、デスクトップPCと幅広い。また、「AniMe Matrix」や「NumberPad」といった独自機能もユニークで魅力的だ。
すでにAMDは既報にあるようにモバイル向けの最新GPU「Radeon RX 6000M」も発表している。また、RyzenとRadeonを搭載しているノートPCでのみ使用できる、CPUとGPUのパフォーマンスを動的に制御する「SmartShiftテクノロジー」の進化にも期待が高まる。今後もAMDとASUSの協力体制による、魅力的な最新製品にも大いに注目したい。
(提供:AMD)