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Ryzen&Radeonでコスパの良いゲーミングPCを実現
「GALLERIA XA5R-67XT」は前世代のRyzen 5を上回るだけでなく、同じ6コア/12スレッドCPUのインテル第11世代Core i5にも勝るゲーミング性能を発揮する高い完成度で自作市場でも人気の「Ryzen 5 5600X」に、AMD GPUの最新アーキテクチャ「RDNA 2」を採用したAMD新世代ミドルレンジGPUの「Radeon RX 6700 XT」グラフィックスカードを搭載する。
また、マザーボードは、B550チップセットを採用したサードウェーブ専用のASRock製「B550 TW」を搭載する。
正直、AMD Radeonシリーズのゲーミングパフォーマンスは、NVIDIA GeForceシリーズと比べると、一歩譲るイメージはあるが、AMD新世代GPUのRDNA 2アーキテクチャでは、AMDのサーバー向けCPU譲りのL3キャッシュ「Infinity Cache」など、独自技術の採用で、ライバルNVIDIAを追撃。
「GALLERIA XA5R-67XT」をはじめ、GALLERIA×AMDで採用する「Radeon RX 6700 XT」は、前世代ミドルレンジGPUの「Radeon RX 5700 XT」からゲーミングパフォーマンスは30%前後アップ。競合比較対象となる「GeForce RTX 3060Ti」をゲームによっては凌ぎ「GeForce RTX 3070」に迫るパフォーマンスを発揮する。
当然、「GALLERIA XA5R-67XT」でもその高いゲーミングパフォーマンスを発揮する。ここからは、主要ゲームタイトルを使って、ゲームのフレームレートをチェックしていきたい。ゲームタイトルは、eスポーツでお馴染みのFPS「Apex Legends」、「VALORANT」、「フォートナイト」、「レインボーシックス シージ」に、MMORPGの金字塔で今年末には大型アップデートが控えている「ファイナルファンタジー XIV」、レイトレーシング使ったリアルな描画を楽しめるバイオハザードの最新ナンバリングタイトルとなる「バイオハザード ヴィレッジ」を使用した。
多くのeスポーツタイトルが144Hz張り付きでプレイ可能
画質品質はいずれも最高で、レンダリング解像度は100%に設定。計測解像度はフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)で行なっている。「Apex Legends」、「VALORANT」は、ゲーム内の練習マップで、一定ルートを移動。「フォートナイト」は実際にプレイしたリプレイデータを使用。いずれもフレームレートは「CapFrameX」で記録し、Min1%(パーセンタイル点)と、Avg(平均)を抽出している。「レインボーシックス シージ」は、ゲーム内のベンチマークを使用し、MinとAvgをまとめている。
最高画質での負荷が比較的高い「フォートナイト」でも、フルHDで144Hz駆動でのプレイが視野に入れられるフレームレートで、人気が衰えない「Apex Legends」でも、フルHDでMin1%(パーセンタイル点)が147.1fpsと、144Hz貼り付きでのプレイを十分狙えるフレームレートになっている。
GPU負荷は低いが、シーンやエージェントのアビリティフレームレートが大きく変動する「VALORANT」では、「射撃練習場」での計測だがフルHD解像度ならMin1%(パーセンタイル点)でも385fpsと余裕。144Hz駆動対応の4Kゲーミング液晶との組み合わせも視野に入ってくる。
同じくライト級ゲームとなる「レインボーシックス シージ」も、4K&144Hzに加え、フルHD、WQHD解像度ではリフレッシュレート240Hzや360Hzといったゲーミング液晶を使ったプレイが可能なフレームレートになっている。
いずれのゲームタイトルも最高画質設定での計測なので、描画品質にこだわらずカスタマイズすれば、さらにフレームレートは向上する。「GALLERIA XA5R-67XT」なら、4タイトル中最も重たい「フォートナイト」でも、フルHD解像度での144Hz貼り付きプレイが可能なのは確実だ。
FFXIVやバイオも快適にプレイ可能
続いてはミドル~ヘビー級ゲームタイトルの「ファイナルファンタジーXIV」と「バイオハザード ヴィレッジ」だ。「ファイナルファンタジーXIV」は公式ベンチマークを利用し、最高品質に設定。ベンチマークのレポートに記載される平均フレームレートをまとめている。「バイオハザード ヴィレッジ」は、レイトレーシングを含め、各描画設定を最高、有効に設定し、ゲーム内で比較的負荷の高い村の中を一定ルート移動した際のフレームレートをまとめてみた。
「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」では、4K解像度で平均フレームレートは60.86fpsを記録。さすがに敵味方のエフェクトが飛び交う大規模レイド戦やエンドコンテンツは、4K&60fpsの維持は厳しめだが、121.30fpsのWQHDなら、4Kに次いで高精細な画質で楽しめる。
最後は、レイトレーシングのリアルな描画で怖さが増すこと間違いなしな「バイオハザード ヴィレッジ」だ。
AMD Radeonに最適化されている「バイオハザードヴィレッジ」でもレイトレーシングでフレームレートが低下する傾向があるが、「GALLERIA XA5R-67XT」ではレイトレーシングを含め、最高画質に設定した状態でも、フルHDで82.60fps、WQHDで70.50fpsと60fpsオーバーを出している。
やや重いゲームだけあって4K解像度でのプレイはレイトレーシングをオフにするなど、設定を若干落とす必要はあるが、元々、Radeon RX 6700 XTのターゲットは、WQHD解像度なので、しっかりとその性能を発揮していると言えるだろう。
動作音はゲーミング中でも最大40dBA台と良好
ゲームで高負荷な状態が続く際、騒音が気になる人もいる。そこで、次にCPUに連続して高負荷をかけるCGレンダリングソフト「Blender」実行時と、3Dベンチマーク「3DMark」のストレステスト「Time Spy Extreme」実行時のシステム全体の騒音値を見ていきたい。
騒音値は、液晶ディスプレー横の机上置きを想定した筐体フロント中央部から約30cmの位置に加え、床置きを想定して椅子に座った際に頭が位置する筐体フロントのトップから30cmの位置で計測を行なっている。
Blender | 3DMark Time Spy Extreme | |
---|---|---|
筐体フロント | 35.3dBA | 40.5dBA |
筐体トップ | 34.2dBA | 38.8dBA |
CPUへ高負荷をかける「Blender」実行時はフロント35.3dBA、トップ34.2dBAと非常に静かで、筐体の4基の140mmファンに加え、CPUクーラーの120mmファンが動作しているとは思えないレベルだ。さすがにGPUクーラーのファンが高回転する3Dベンチマーク実行中は、ファン回転音が分かるレベルに達するが、それでもフロントで40.5dBA、トップは38.8dBAとまずまずの静音性を発揮している。40dBAを切った床置き時なら、ファンの駆動音がゲーミングプレイを邪魔したり、実況配信時のマイクがPC駆動音を拾ってしまうといった心配は無用だろう。