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【注目Radeonピックアップ!第35回】

200fpsゲーミングも余裕! 水冷クーラー採用のASUS「ROG-STRIX-LC-RX6900XT-T16G-GAMING」をレビュー(1/2)

グラフィックスカードにおいて、GPUクーラーの冷却性能は非常に重要だ。特に、メーカーレベルで動作クロックを引き上げたクロックアップモデルでは、リファレンスから消費電力が増大し、その分GPUの発熱量も増えてしまっている。

そのため、GPUクーラーの冷却性能がパフォーマンスに大きな影響を及ぼす。そこでAMDの最上位GPUである「Radeon RX 6900 XT」(以下、RX 6900 XT)搭載モデルでは、高い冷却性能を誇る簡易水冷クーラーの採用が進んでいる。

ASUSの「ROG-STRIX-LC-RX6900XT-T16G-GAMING」(以下、STRIX-LC-RX6900XT-GAMING)もそうした製品の1つで、GPUクーラーには簡易水冷タイプを採用し、120cm角ファンを2基装着したラジエーターが組み合わされている。では、STRIX-LC-RX6900XT-GAMINGはどのような製品なのか。ゲームでのパフォーマンスはどの程度なのか、テストにより明らかにしてみたい。

ブーストクロックを2525MHzにクロックアップ
PモードとQモードの2つのvBIOSを搭載

まずは、STRIX-LC-RX6900XT-GAMINGの動作クロック設定から紹介していこう。STRIX-LC-RX6900XT-GAMINGのゲームクロックは2375MHz、ブーストクロックは2525MHzで、これはリファレンス比で前者は360MHz、後者は275MHzそれぞれ引き上げられた格好だ。なお、メモリークロックは16Gbpsで、こちらはリファレンスから変わりはない。

GPU-Z(Version 2.40.0)の実行結果

Radeon Softwareからスペックを確認したところ

さらに、STRIX-LC-RX6900XT-GAMINGでは、付属アプリケーションの「GPU Tweak II」(Version 2.3.4.0)を用いて、「OC mode」「Gaming mode」「Silent mode」の3つの動作モードが利用可能だ。工場出荷時設定はGaming modeで、その動作クロック設定は前述のとおり。

OC modeでは、ブーストクロックがGaming modeから20MHz上昇し、Power Targetも109%へと引き上げられる。その一方で、Silent modeでは、ブーストクロックがGaming modeから20MHz低下し、Power Targetも91%に抑えられる。なお、どの動作モードともにメモリークロックは16Gbpsのままだ。

付属アプリケーションのGPU Tweak II

Gaming modeにおけるAdvenced Modeでの設定内容。ブーストクロックがASUSのスペックより高めに表示されていた

OC modeにおけるGPU-Zの実行結果。うまく動作クロックが取得できないようだ

GPU Tweak IIから設定内容を確認したところ

一方のSilent modeでのGPU-Zの実行結果。OC modeと同様に動作クロックを正常に取得できていない

GPU Tweak IIではブーストクロックなどの変化がわかる

それに加えて、STRIX-LC-RX6900XT-GAMINGでは、PモードとQモードという2つのvBIOSを搭載している。工場出荷時設定はPモードで、これをQモードにすることで、ファンの制御方法が変更されるほか、Power Targetがより抑えられ、消費電力が低減し、静音性の高い動作が実現する。これらのvBIOSは、カード側面に用意されたディップスイッチで変更するが、変更の際には再起動が必要となる。

カード側面のブラケットのすぐ側に実装されたvBIOS切り替え用のディップスイッチ。ブラケット側がPモード、反対側がQモードとなる

カードサイズは実測で279mmほど
240mmサイズのラジエーターを採用

それでは、カードそのものについて見ていこう。サイズは実測で約279mm(※突起部除く)で、RX 6900 XTリファレンスカードが約266mmだったので、それよりは13mmほど長い計算になる。また、マザーボードに装着した際、垂直方向に35mmほどはみ出ており、さらにラジエーターと繋がるホースもそこから垂直方向に伸びているため、ホースがPCケースと干渉しないためには、カード上方にかなり余裕が必要になる。

ラジエーターは240mmサイズで、120mm角ファンを2基搭載。ラジエーターの厚さはファン込みで54mmほどと一般的なサイズだ。なお、カードとラジエーター間のホースの長さは60cmほどあり、短すぎてケース内で取り回しに苦労するといったことはあまりないだろう。

ラジエーターのサイズは240mmで、120mm角ファンを2基搭載。ホースの長さは60cm

カード自体は2.2スロット占有タイプで、80mm角相当のブロワーファンを1基搭載する。GPUクーラーは全体を覆う箱のような形状をしている。ASUSによると、電源部にはSuper Alloy Power IIと呼ばれる高品質な部材を採用しているとのこと。そのほか、GPU上の銅製ベースは、メモリーチップにも密接しており、GPUだけでなくメモリーの冷却もバッチリだ。

外観は薄く平べったい印象を持つが、2.2スロット分の厚さがある

裏面には金属製のバックプレートが装着されている

GPUクーラーのブラケット側とラジエーターの2基のファンにはLEDが搭載されている。ASUSの説明では、「AURA SYNC」で色や光り方を制御可能とのこと。ただ、テスト時では同アプリケーションを利用できなかったので、早期対応を望みたい。

GPUクーラーの基板端には、2つのファンコネクタが用意されている。これは、「FANCONNECT II」と呼ばれるもので、ケースファンを接続することで、CPUやGPUの温度に応じてそれらの回転数を制御することが可能になる。

カード端に用意されたFANCONNECT II。2基のケースファンを接続可能だ

補助電源コネクタは8ピン×3仕様。RX 6900 XTリファレンスカードが8ピン×2だったので、8ピン1本分、つまり150W分、リファレンスカードから電力供給が強化されているというわけだ。そのほか、映像出力インターフェースは、DisplayPort 1.4×2とHDMI 2.1×1、USB Type-C×1の4系統で、このあたりはリファレンスカードから変わりはない。

8ピン×3仕様の補助電源コネクタ

インターフェースは、DisplayPortが2つにHDMIが1つ、それにUSB Type-Cが1つという組み合わせ

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