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専用ドックでPCライクで使えるようにもなる予定
今回借りて試用したのは、最初の量産品となるFounder Edition。日本で発売が予定されているものはブラック、もしくはホワイトとなっているが、これは内部が見えるトランスルーセントデザインとなっていた。なお見た目は異なるものの、基本的なスペックは同じだ。
AYA NEOは左右のアナログスティックかコントローラーの入力のみとなっており、マウスカーソル操作が行なえないが、ディスプレーがタッチ対応のため、Windows搭載のタブレット感覚で操作する。
ゲームをコントローラーでプレイすることを念頭に作られているのか、本体にはキーボードを備えておらず、キー入力はスクリーンキーボード(ソフトキーボード)を使うのが前提となっている。このスクリーンキーボードを呼び出せるのが、右下にある4つのボタンのうち、一番右にある「KB」というボタンだ。
他の3つのボタンは、Windowsキー、Escキー、タスクマネージャー(実際はCtrl+Alt+Del)となっており、どれも操作に重要なキーが割り当てられていた。
ちなみに左下にも4つボタンがあり、こちらはXbox Game Barやビュー、メニュー、本体のイルミネーション機能が割り当てられていた。
インターフェースは上部にUSB Tyep-C×2、ヘッドホン出力。下部にUSB Type-C×1を装備。なお、上部にはインターフェースだけでなく、電源や音量、LRボタンも装備されている。
普通のUMPCとして利用できるよう、別売となるがドックも用意される予定とのこと。ドックにはUSB Type-A×2、USB Type-C×2、HDMI、LAN、SDカードリーダーなどが実装される。
AYA NEOは、前述したGPD WIN 3とONE XPLAYERのちょうど間ぐらいのサイズ。GPD WIN 3は、5.5インチと持ち運ぶのは最も楽だが、元々UIの文字などが小さいゲームによっては、文字の視認性が厳しい。
ONE XPLAYERは8.4インチと画面はAYA NEOよりも大きく、高解像度だが重さが827gと、約650gのAYA NEOよりも100g以上重くて大きい。ちょうどWii UのGamePadのような大きさで、長時間手で持ったままでいると疲れる。外出先に持ち運ぶというよりは、宅内モバイル機として机上やひざ上で使うのに適している。
しかし、AYA NEOは画面の見辛さもGPD WIN 3ほどではなく、Nintendo Switchくらいのサイズと、ONE XPLAYERよりは外に持ち運べる大きさになっている。
パネルはNTSCカバー率76%のH-IPSとコントラスト比も高め。GPD WIN 3と比較した場合、青みがかったGPD WIN 3よりも発色が良く、このサイズ感としては十分な視野角も有する。
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
また、GPD WIN 3のようにスイッチの切り替えでマウス操作ができる訳ではないが、ゲームによっては起動前から、Windowsにコントローラーが認識されていないとコントローラー操作ができないものもある。しかし、AYA NEOの左右のコントローラーは、最初からコントローラー操作のみに使用されるため、そうしたコントローラー操作ができない不具合が起きる可能性が低い。
これは、操作性の多様さを取るか、ゲームに特化した使い勝手を取るかという好みの問題ではあるが、あくまでWindowsを備えるゲーム機と割り切って使う人にはAYA NEOの方が好ましいとも言える。