※この記事はASCII.jpからの転載です。一部加筆修正して掲出しています。(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)
現在の小学生たちは、親世代とはまったく異なる時代を過ごしている。急速に進歩するテクノロジーによって、世界中のあらゆる情報に簡単にアクセスできるようになり、AIは身近で当たり前のものになってきた。「Society 5.0」と言われるこれからの時代において、デジタルを活用できるスキルは、非常に重要なものになっていくことが予想できるだろう。
戦後から変化の乏しかった学校教育においても同様で、GIGAスクール構想により「1人1台」の端末や高速ネットワークの配備、そして「クラウド・バイ・デフォルト」で、子どもたちの学びも大きく変わってきている。
AMDでは、そんな変化の激しい時代において、子どもたちにコンピュータをもっと活用してほしい、その楽しさを知ってほしいという思いから、GIGAスクール時代の教育分野への貢献プロジェクト「AMDキッズキャンペーン」を2020年よりスタートした。
第一弾として小学生にファーストPCを届ける「AMDキッズ・ファーストPCプレゼント」を2020年12月に開催。その後、2021年4月にはパソコンで叶えたい夢をもつ中高生を応援する「AMDキッズ・ティーンズ学園プロジェクト」として、PCモニターキャンペーンを行なった。
そして今夏に行なった第3弾となる「AMDキッズ プログラミング・キャンプ」では、夏休みにプログラミングに挑戦したい小学生を対象として募集を行なった。いずれのキャンペーンにおいても『AMDキッズ』を抽選で選出し、AMDのCPUを搭載した最新ノートPCと、特別ワークショップへの参加権をプレゼントしている。
※本記事末に記載の ”Lenovo Yoga 650製品情報”リンクをご参照下さい。
夏休み中に3日間にわたって開催した特別ワークショップでは、プログラミングの実践レッスンから、AIプログラミング体験、UIデザイン入門までを学んだ。
連載の最終回では、「AMDキッズ プログラミング・キャンプ」に参加した5人の小学生メンバーたちの率直な感想、そして彼らの成長ぶりをご紹介していこう。
ひとりひとりアイデアが違って面白い
「レゴブロックを使ったロボットをつくってみたいです」
タカト(仮名)さん
1人目は、将来の夢は設計士だという小学4年生のタカト(仮名)さん。
「いつもは1人でプログラミングをしているので、プログラミングに詳しい先生の説明を聞けたことや質問ができたこと、みんなと一緒にできてアイデアもそれぞれ違うので面白かったし、楽しかったです」と、今回のワークショップについての感想を話してくれた。
特に印象に残ったのは3回目のデザインの授業で、「プログラミングだけでなくデザインも大事」ということを考え、これからは身の回りをよく見てデザインを探してみようと思っているとのこと。パソコンの良さについては、キーボードが使える点や、いろいろなソフトを使って勉強できるところが良いと語ってくれた。
パソコンでAIの機能を活用したい
「みんなの役に立つアプリをつくりたいです」
ミィナ(仮名)さん
紅一点のミィナ(仮名)さんは、薬剤師志望。小学4年生にしてプログラミングコンテストにも入賞している実力派だ。すでにつくりたいイメージが頭の中にできているようで、試行錯誤しながら作品づくりをしようとしている様子がうかがえた。
デザインに興味があったミィナさんは、第3回のUIデザインのポイントについての話が一番印象に残ったという。「3日間のワークショップは、良い先生がたくさんいたこと、授業を受ける人数が少なかったので、質問を待たずにできたこと」が良かったそう。
これまではタブレットでプログラミングをしていたため、今後はプレゼントされたパソコンで、タブレットではできなかったAIなどの機能を活用したいと話してくれた。
みんなのアイデアを聞いて負けられないと思った
「チャットしながら銃で対戦できるゲームをつくりたい」
ヒロキ(仮名)さん
ゲームクリエイターをめざす小学5年生のヒロキ(仮名)さんは、一貫してゲームづくりへのこだわりを見せていた。1回目の授業から、他のメンバーがつくったゲームのアイデアなどを見て大いに刺激を受けたようで、「ライバルには負けられない!」とやる気満々だった。特に通信対戦機能に興味をもち、ワークショップの質問タイムではプログラミングについて熱心に質問している姿が印象的だった。
ワークショップについては「初心者にわかりやすく、他の人にもわかりやすく説明してくれた」と、どの講座も順位がつけられないぐらい満足したことを話してくれた。
人工知能プログラミングを学べた!
「顔認証で扉の鍵が開く子ども部屋をつくりたい」
シズマ(仮名)さん
プロのeスポーツ選手をめざす、小学5年生のシズマ(仮名)さん。第2回のワークショップで体験したGoogleの「Teachable Machine」に興味をもち、AIの顔認証で扉の鍵が開く子ども部屋をつくりたいと健闘中だ。
今回の「AMDキッズ プログラミング・キャンプ」の感想として、「授業を通して使ったパソコンをもらえたし、人工知能プログラミングを学べたことが嬉しかった! アプリケーションの設計に関わるような授業もあると良かった」と話してくれた。さらに、「パソコンはスマホやタブレットのアプリをつくり出せるところがいい。ほかにどんな魅力があるのかこれからもっともっと知りたい」という。
調べものもしやすくパソコンで世界が広がった
「micro:bitの音声認識を使ったアレクサみたいなもの、
micro:bitをリモコンにして遊べるゲームをつくってみたいです」
カイト(仮名)さん
弁護士を志す、小学5年生のカイトさん。ゲーム好きな一面もあり、ハマるゲームは「直感的に理解できて進めることができるゲーム」だという。第3回のUIデザインの授業を体験し、「ボタンの位置や画面のレイアウトでユーザがどう感じ、どう興味を持つか、自分の作ったプログラムを色んな人に使ってもらうにはどうすれば良いかを考えることができた」と話してくれた。
また、第2回の授業では「プログラミングというとゲームを作るイメージが強かったが、 AIやmicro:bitを使うことでIoTなど生活に活用できるものがつくれることを知った」という。今後は生活に活用できるものづくりにチャレンジしていく予定だ。
9月下旬から第4弾の「AMDキッズキャンペーン」が始動開始!
以上で、2ヵ月間にわたって行なわれた「AMDキッズ プログラミング・キャンプ」は終了した。3回のワークショップについては「どの先生も教え方が上手く、理解しやすかった」と好評で、メンバー全員から大満足という感想をもらった。特に、1回目の三橋先生は「自分たちと年齢が近いのにすごい!」と感銘を受けたメンバーも多く、三橋先生が運営する「メクルン」も「もっと色々なゲームをつくってみたい」と子どもたちのプログラミング意欲をかき立てたようだ。
熱心にプログラミングに取り組み、楽しそうに話すメンバー持つ可能性を見て、オブザーバーとしてこのワークショップに参加した筆者も、改めてプログラミングがもつ可能性や楽しさを感じることができた。夏休みの「AMDキッズ プログラミング・キャンプ」を通じて、新しい知識や世界を知った5人のAMDキッズメンバーの成長を応援していきたい。
AMDでは、今後も全国の子どもたちに向けて「AMDキッズキャンペーン」を開催していく。第4弾となる次回キャンペーンは、9月末から募集を行なう予定だ。詳しい内容については、アスキーキッズの記事や公式Twitterなどでお知らせしていくので、ぜひフォローして待っていてほしい。