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2021年10月13日22時、AMDはRDNA 2ベースの新たなミドルクラスGPU「Radeon RX 6600」(RX 6600)を発表し、合わせて実機や性能評価に対するNDAも解除した。型番から想像が付く通り、RX 6600は今年8月に発売されたRadeon RX 6600 XT(レビュー記事はこちら:https://ascii.jp/elem/000/004/065/4065504/)の下位モデルに位置付けられる。
Radeon RX 6600 XT(RX 6600 XT)は「究極のフルHDゲーミング体験(原文は“ultimate 1080p gaming experience”」という謳い文句だったが、今回のRX 6600の謳い文句(レビュアーズガイドに書かれていた文言)も同じである。DXR(DirectX Raytracing)やVRS(Variable Rate Shading)といったDirectX 12 Ultimateに対応できるRadeonとしては最安モデルになるだろう。
ここで「だろう」と書いた理由は、今回AMDはRX 6600のMSRP(メーカーの希望小売価格)について何も語っていないからだ(メディア向けの事前説明資料においても記載はない)。つまり国内価格についても予想が難しい。RX 6600 XTの初値は5万円台終盤〜6万円序盤であったことを考えると、5万円中盤あたりがボリュームゾーンになりそうな“予感(推測ですらない)”がする。
RX 6600についてもAMDはリファレンスカードを出していないため、レビュー用サンプルはさまざまなメーカーのものがAMDより提供された。今回筆者が幸運にもテストできたのはGIGABYTE製の冷却力重視なスタンダードモデル「GV-R66EAGLE-8GD」だ。RX 6600 XTより性能が低いことは明らかだが、果たしてどの程度なのか? RTX 2060や3060といったライバルの「DirectX 12 Ultimate入門GPU」に対してはどの程度戦えるのか検証してみたい。