AMD HEROES

twitter
facebook
line

【注目Radeonピックアップ!第40回】

フルHD~WQHDゲーミングでのコスパ優秀! Sapphire「NITRO+ RX 6600 XT GAMING」をレビュー(2/2)

RTX 3060を軽く凌駕するパフォーマンス
2560×1440ドットでも快適にプレイ可能

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」(AMD X570)
メインメモリー DDR4-3200 16GB(8GB×2)
グラフィックスカード Sapphire「NITRO+ Radeon RX 6600 XT GAMING OC 8G GDDR6」(Radeon RX 6600 XT)、
ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce 3060 Twin Edge OC 12GB 192BIT GDDR6」(GeForce RTX 3060)
SSD Plextor「PX-512M9PeG」(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS Gold認証)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」

それでは、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGのテスト結果に移ろう。比較用に、RX 6600 XTと同じミドルレンジ向けGPUである「GeFroce RTX 3060」(以下、RTX 3060)を搭載するグラフィックスカードを用意している。また、グラフィックスドライバには、「Radeon Software Adrenalin 21.10.2 Optional」を用いており、これはテスト時に最新バージョンとなるものだ。それ以外のテスト環境は表のとおり。

まずは、定番ベンチマークである「3DMark」(Version 2.20.7274)の結果だ。「Fire Strike」では、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGはRTX 3060に約22~24%の溝を空け、格の違いを見せつけている。DirectX 12のテストとなる「Time Spy」では、RTX 3060が意地を見せて巻き返しを図るものの、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGは約10~14%の差を維持しており、優位性を発揮している。

では、実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、オプションのグラフィックス自動設定から「画面品質重視」を選択してゲームをプレイ。

その間のフレームレートを、「CapFrameX」(Version 1.6.5)で取得している。また、全データのうち最小1%に位置する1パーセンタイルフレームレートを最小フレームレートの代わりに利用し、以降の文中とグラフ中ともに「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。

さて、その結果だが、2560×1440ドット以下の解像度であれば、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGはRTX 3060に平均フレームレートで約20~26%、Minimum(1%)で約22~28%の差をつけている。特に2560×1440ドットで常時100fpsを超えるフレームレートを発揮している点は評価できよう。

3840×2160ドットになると、RTX 3060のに追いつかれてしまっているものの、両者ともにMinimum(1%)は60fpsを大きく割っているため、現実的な解像度はやはり2560×1440ドットまでと言えそうだ。

「Call of Duty: Warzone」でも、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGのパフォーマンスは優秀だ。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえで、ゲームをプレイ。その間のフレームレートを、先ほどのバイオハザード ヴィレッジと同様にCapFrameXで取得した。

その結果だが、3840×2160ドットでRTX 3060に差を詰められているのはバイオハザード ヴィレッジと同じだ。ただし、Minimum(1%)が60fps以上となるのは2560×1440ドット以下の解像度であり、その環境ではNITRO+ RX 6600 XT GAMINGがRTX 3060を平均フレームレートで約21~29%、Minimum(1%)で約26~39%引き離している。

さらに、「DEATH STRANDING」でも、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGの勢いは止まらない。ここでは、「最高プリセット」を適用したうえでゲームをプレイし、その間のフレームレートをCapFrameXで計測している。

その結果だが、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGとRTX 3060との差は、平均フレームレートで約7~22%といったところ。解像度が高まるにつれて両者の溝は埋まりつつあるが、AMDが想定するフルHD環境のプレイであれば、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGはMinimum(1%)が130fps強と非常に高いフレームレートを叩き出している。RTX 3060と比べた際に、どちらがより快適にプレイできるかは誰の目にも明らかだろう。

最後に「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も確認しておこう。ここでは、描画負荷が最も大きくなる「最高品質」を選択してベンチマークを実行しているが、2560×1440ドット以上の解像度ではNITRO+ RX 6600 XT GAMINGはRTX 3060に逆転を許してしまった。

これは、同ベンチマークのGeForceシリーズへの最適化が進んでいるためだが、それでもNITRO+ RX 6600 XT GAMINGは、2560×1440ドットでスクウェア・エニックスが指標で最高評価とするスコア15000に迫っている点は立派。1920×1080ドットであれば、スコアは20000弱にまで伸びており、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGで快適なプレイが実現することは間違いない。

発売開始された時点での想定価格は5万9400円
フルHDでのゲームプレイにオススメの1枚

以上のように、NITRO+ RX 6600 XT GAMINGのパフォーマンスは、2560×1440ドットでも快適にプレイできる場面もあり、かなり優秀だ。NITRO+ RX 6600 XT GAMINGの価格は、8月に発売開始された時点で6万円ほどと、6~8万円で販売されているRTX 3060搭載モデルと比較するとお買い得感は高い。

さすがに4Kでのプレイは力不足が否めないものの、フルHDでのゲームプレイを考えているのであれば、このNITRO+ RX 6600 XT GAMINGは、オススメできる1枚であると言っていいだろう。


関連サイト

この記事もおすすめ

PAGE TOP