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「No Man’s Sky」はCPU性能の影響も
次に試すのは「No Man’s Sky」だ。このゲームは当初非VRゲームだったが、後のアップデートでVRでも動作するようになったゲームだ。画質は“Enhanded”に設定し、適当な惑星上でフレームタイムを測定した。
筆者がこれまでVIVEシリーズで行なってきた検証では、同じゲームを非VRとVRを切り替えられる場合はフレームタイムが非常に長くなりがちであることが経験的に分かっている。そしてこのNo Man’s Skyもその例に漏れずフレームタイムが長い。今回準備した中で一番性能の高いRX 6800 XTでさえも、GPUフレームタイムは短い時で12ms、長くなると14ms近くまで到達することもあった。RX 6800 XTや6800では60fps表示となる。
一方RX 6700 XTではGPUフレームタイムが17msまで到達することも頻繁に観測されたが、こうなると画面の実フレームレートは40fpsまで下がる。さらにGPUフレームタイムの長い(28fpsあたり)RX 6600 XTでは30fps表示と、GPUのグレードが下がるごとに頭を動かした時のモタつきも酷くなる印象だ。
そしてここではCPUのフレームタイムにも注目したい。例えばRX 6600 XTの場合8ms〜10ms(GPUが足を引っ張っているためでもある)となるが、これはコア数が足らないのではないようだ。RX 6600 XT環境でプレイした際のCPU占有率を見てみよう。
物理8コアのRyzen 7 5800Xでも強い負荷のかかっているのは2コア程度であり、ゲームの処理はシングルスレッド寄りであることが分かる。つまりコア数の多いRyzenを使っても簡単にはCPUフレームタイムは縮まることはないのだ。では縦方向解像度をVIVE Pro相当に設定した時のフレームタイムも見てみよう。
どのGPUもVIVE Pro 2ネイティブ解像度の時よりも格段にGPUフレームタイムが短くなったが、8.3msを切っているGPUは皆無。ただRX 6600 XT〜6800 XTであれば60fps表示は得られるといったところだ。RX 6600の場合はGPUフレームタイムが11msを大きく超えてしまうため、45fps相当の表示になる。