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最近はゲーミングノートPCのラインアップにもAMD製CPU「Ryzen」、AMD製GPU「Radeon」を採用する製品が増えて来ている。AMDは今年1月に開催したCES 2021で、ゲーミングPCのガイドラインとして「AMD ADVANTAGE」を掲げた。
この「AMD ADVANTAGE」は、CPUがRyzen 5000 シリーズ、GPUがRadeon RX 6000M シリーズとしたうえで、ディスプレーは144Hz&低遅延仕様のIPSもしくはOLEDパネル、ストレージがNVMe SSD、WASDキーエリアの温度が40度以下、バッテリー駆動時間は10時間以上と、ゲーミングPCとしては破格のスペックを規定している。
そうした規定が生まれたことで、各社がRyzen 5000 シリーズ、Radeon RX 6000M シリーズを搭載したハイエンドなゲーミングノートPCを発売している。しかし、いずれも20万円以上と、高い性能の分やや割高だ。MSIも「Delta 15」シリーズにて「AMD ADVANTAGE」仕様の製品を発売している。しかし、同社のコスパの高い「Bravo 15」シリーズは、CPUこそAMD「Ryzen 7 5800H」とRyzen 5000 シリーズ、GPUをAMD「Radeon RX 5500M」とした「Bravo-15-B5DD-029JP」が実売14万4300円前後と、15万円以下の価格で販売された。
GPUがRadeon RX 6000M シリーズではないが、ディスプレーは1920×1080ドットでリフレッシュレートが144Hz、ストレージがNVMe対応の512GB SSDと、GPU以外は「AMD ADVANTAGE」の規定に乗っ取るゲーミングノートPCとして高いスペックを誇る。
では、実際に「Bravo-15-B5DD-029JP」がどういった製品に仕上がっているのか、機能や性能をチェックしていきたい。
最新の16スレッドCPU「Ryzen 7 5800H」を搭載しながら
15万円以下とコスパの高いゲーミングノートPC
「Bravo-15-B5DD-029JP」は、昨年紹介した「Bravo-15-A4DDR-056JP」の後継機。GPUはそのままにCPUが「Ryzen 7 4800H」から「Ryzen 7 5800H」と1世代向上している。メモリーはDDR4-3200の16GB(8GB×2)、ストレージが512GB SSD(NVMe M.2)になっているのも変わらない。
「Bravo-15-B5DD-029JP」の主なスペック | |
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ディスプレー | 15.6インチ (1920×1080ドット、ノングレア、144Hz対応) |
CPU | AMD「Ryzen 7 5800H」 (8コア/16スレッド、3.2~4.4GHz) |
GPU | AMD「Radeon RX 5500M」 (4GB GDDR6) |
メモリー | 16GB (DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB SSD (NVMe M.2) |
通信機能 | Intel「AX200」 (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax 2×2)、 Bluetooth 5.1 |
インターフェース | HDMI出力、USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A×2、USB 2.0 Type-A、ギガビットLAN他 |
サイズ/重量 | 約359(W)×259(D)×25(H)mm/約2.35kg |
OS | Microsoft「Windows 10 Home」(64ビット) |
天板はBravoシリーズを象徴とする“Thunderbird”(サンダーバード)のロゴを刻印し、翼が強く羽ばたくイメージの左右対称の模様を加工したゲーミングPCらしいスタイリッシュなデザイン。
インターフェースはHDMI出力、USB 3.2 Gen1 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 2.0 Type-A、ギガビットLAN、ハイレゾ対応のヘッドホン出力/マイク入力コンボジャックを備える。
排気口は背面と左側面にある。右利きが多いため、右でマウスを使う人への配慮がうかがえる。USB Type-Cは残念ながら映像出力には対応しない。
従来機と同じく6本のヒートパイプと2基のファンでCPUとGPUを同時に冷却する「COOLER BOOST 5」に対応。長時間でも安定動作が可能としている。
キーボードのキーピッチは1.7mm。ややフルサイズにはおよばないが、十分快適にタイピングできる広さがあり、かつ打鍵感もある。赤色のバックライトが黒を基調とした本体にアクセントを加えている。