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Summit Ridgeこと第1世代Ryzenの誕生
2016年1月におけるロードマップは下の画像のとおり。まずAM4というDDR4対応のプラットフォームを立ち上げ、この上でZenコアの製品を2016年中に投入予定だった。
その2016年のCOMPUTEXで、Zenコアを使うSummit Ridgeが初めてお披露目される。この時点では2016年第3四半期中にベンダーへのサンプル出荷が開始される予定であったし、8月には内部構造の解説を含む詳細な情報が公開され、HotChipsでもさらに追加情報が公開された。
12月にもイベントを行なって動作周波数などの情報を公開したが、製品そのものの投入は2017年3月になった。筆者はこれに先立って2月に開催されたTech Dayに参加したのだが、この際にまさかこの荷物を持たされて日本に帰ってくる羽目になるとは思わなかった。
ASCIIでは林先生による渾身のレビューが掲載されている。3月3日の深夜販売には300人ほどが集まるという、AMDの製品の発売ではしばらく見られなかった光景が広がった。
その2017年、5月にはサーバー向けに4ダイ構成のEPYCを投入、8月にはRyzen 3に加えてRyzen Threadripperも投入された。このRyzen Threadripperの深夜販売もかなりの賑わいを見せた。
ただここまでの製品はすべてGPU非統合の製品であり、特にRyzen 3のSKU向けにはGPUを統合したAPUの投入が望まれた。AMDも8月の時点でAPU向けのエンジニアリングサンプルを公開したりはしたものの、APUの投入は2018年になる。
Ryzen APUはまずモバイル向けが投入され、デスクトップ向けは2018年2月に投入されることが明らかになった。この際に、Zen+コアによる第2世代Ryzenの詳細も明らかになった。そのデスクトップ向けRyzen APUは、発売されると好調な出だしを見せている。