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最大128人戦闘の「Battlefield 2042」、AMD Radeon RX 6000シリーズ4機種での快適度をマップごとに検証してみた!(1/2)

宮崎真一 編集●ジサトラハッチ

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

2021年11月19日、エレクトロニック・アーツから「Battlefield 2042」(以下、BF 2042)がリリースされた。このBF 2042は、人気FPSゲーム「Battlefield」シリーズの最新作であり、最大128人のプレイヤーで戦うマルチプレイが話題を集めている。

しかし、その描画負荷はかなり高めで、BF 2042を快適にプレイしたいが、どの程度のGPUを用意したらいいのか頭を悩ませている人も多いのではないだろうか。そこで、本稿では最新世代のRDNA 2アーキテクチャーを採用したAMD Radeon グラフィックス搭載のビデオカード4製品を取り上げ、BF 2042でどの程度のフレームレートを発揮するのかを確認してみたい。

最新世代のミドルレンジ以上が必要なBF 2042
最適化を盛り込んだ21.11.3でテストを実施

BF 2042は、ゲームエンジンにディベロッパーのDICEが開発した「Frostbite」を採用している。このFrostbiteは、シリーズ前作にあたる「Battlefield 4」に用いられたエンジンと同名のものだが、最新バージョンとしていくつかの改良が施されている。

その1つがレイトレーシングのサポートで、水面やガラスなどの鏡面反射はもちろんのこと、色の映り込みなどがリアルに反映されるようになっている。さらに、AMDの「FidelityFX Super Resolution」やNVIDIAの「DLSS」といったアップスケーリング機能にも対応している。

その一方で、冒頭でも述べたように、BF 2042の必要動作環境はかなりハードルが高いものとなった。詳しくは表を見てもらえればわかるとおり、最低でもCPUにはRyzen 5やCore i5といった6コアもしくは4コアが必要。さらに、推奨動作環境ともなると、GPUに「Radeon RX 6600 XT」や「GeForce RTX 3060」と、最新世代のミドルレンジ向けのものが必要になるあたりは、多くのゲーマーにとって悩みの種だ。

最低動作環境 推奨動作環境
CPU Ryzen 5 1600
またはCore i5-6600K
Ryzen 7 2700X
またはCore i7-4790
メモリー 8GB 16GB
GPU Radeon RX 560
またはGeForce GTX 1050 Ti
Radeon RX 6600 XT
またはGeForce RTX 3060
グラフィックスメモリー 4GB 8GB
DirectX DirectX 12 DirectX 12
ストレージ 100GB 100GB SSD
OS Windows 10 64bit版 Windows 10 64bit版
インターネット環境 512kbps以上のインターネット接続 512kbps以上のインターネット接続

そこで今回、ASRock協力を得て、「Radeon RX 6900 XT」を搭載した「AMD Radeon RX 6900 XT OC Formula 16GB」(以下、RX 6900 XT)、「Radeon RX 6800 XT」採用の「AMD Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」(以下、RX 6800 XT)、「Radeon RX 6700 XT」搭載カードの「AMD Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」(以下、RX 6700 XT)、RX 6600 XTを採用した「AMD Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」(以下、RX 6600 XT)と4枚のカードを利用した。

グラフィックスドライバーには、テスト時に最新バージョンとなる「Radeon Software Adrenalin 21.11.3」を使用。なお、AMDはバージョン21.11.2でBF 2042への最適化を果たしており、この21.11.3にも当然、その内容が盛り込まれていることは特筆しておきたい。そのほかのテスト環境は表のとおり。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」(AMD X570)
メインメモリー DDR4-3200 16GB(8GB×2)
ビデオカード ASRock「AMD Radeon RX 6900 XT OC Formula 16GB」
(Radeon RX 6900 XT)、
ASRock「AMD Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」
(Radeon RX 6800 XT)、
ASRock「AMD Radeon RX 6700 XT Phantom Gaming D 12GB OC」
(Radeon RX 6700 XT)、
ASRock「AMD Radeon RX 6600 XT Challenger D 8GB OC」
(Radeon RX 6600 XT)
SSD Plextor「PX-512M9PeG」(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS Gold認証)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」

今回、BF 2042のテストを行なうにあたり、グラフィック設定はオプションから最高プリセットを選択した。ただし、プレイアブルなフレームレートを意識して、レイトレーシングはオフのままテストを行なっている。

最高プリセットを選択した今回のテストにおける設定内容

その上で、拠点制圧を行なうコンクエストから「ソロ&協力プレイ」でゲームをプレイする。コンクエストには、「アワーグラス」「ディスカード」「マニフェスト」「カレイドスコープ」「オービット」「ブレイクアウェイ」「リニューアル」と7つのマップが用意されている。

今回はそれらの中から、比較的描画負荷が大きそうなアワーグラスとマニフェスト、それにカレイドスコープの3つのマップにおいて、決まったルートを移動し、その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.6)で取得した。なお、データ全体の最小1%にあたる1パーセンタイルフレームレートを最小フレームレートの代わりに使用し、以下、「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。

BF 2042では7つのマップが用意されている

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