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フルHD~WQHDは快適! 『ルーンファクトリー4スペシャル』を「Ryzen 7 5700G」で遊んでみた

ジャイアン鈴木 編集●ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

■ゲームタイトル:ルーンファクトリー4スペシャル
■開発元:Marvelous Inc.
■販売元:マーベラス, XSEED Games
■価格情報:3960円
■公式サイト:https://www.marv.jp/special/game/runefactory4SP/

ファンタジー世界で冒険と生活の両方を楽しめる
『ルーンファクトリー4』をフルリメイク

マーベラスとXSEED Gamesは、ファンタジー生活ゲーム『ルーンファクトリー4スペシャル』をPlayStation 4、Xbox One、そしてPC(Steam)向けに発売した。PC版の推奨環境は、CPUはインテル「Core i5-9300H」以上、GPUはNVIDIA「GeForce GTX 1650 Max-Q」以上、メモリーは16GB以上、空きストレージは5GB以上だ。

本作は、2012年7月19日に発売された『ルーンファクトリー4』のリメイク作品。グラフィックのHD化、結婚したキャラと甘いときを過ごせる「しんこんモード」の追加、新難易度モードの追加、リニューアルしたオープニングムービーや「しんこんモード」の新ムービーの収録、声優陣のボイスコメント収録など、オリジナル版をプレイした人も魅力的なリメイク作品として楽しめる。まずはストーリーやゲームシステムについてご紹介していこう。

単にファンタジー世界を冒険するだけでなく、畑仕事に従事したり、料理を作ったり、人々と交流、恋愛するなどなど、世界にどっぷりと没入した生活を楽しめるのが本作の醍醐味だ

ゲームはリニューアルされた美しいオープニングムービーにより幕を開ける

主人公は記憶喪失
「王子」と「姫」のいずれかを選択する

本作は、ダブル主人公システムを採用している。ゲーム冒頭での一人称で「僕」または「私」を選ぶことにより、「王子」と「姫」のいずれかを選択することになる。もうひとつユニークな舞台設定が、主人公が記憶喪失の状態からゲームがスタートすることだろう。

厳密にいうと、なにか大切な物を届けに飛行船に乗っていたのだが、怪しい兵士の不意打ちを受け記憶を失い、さらには飛行船から蹴落とされてしまう。つまり、プレイヤーは世界の理などをまったく知らない状態で、ファンタジー世界に放り出されてしまうわけだ。

一人称で「僕」を選んだ場合の主人公は「レスト」(デフォルトネーム)

一人称で「私」を選んだ場合の主人公は「フレイ」(デフォルトネーム)

飛行船に密航してきた怪しい兵士ふたり組をいったん撃退したものの、油断した隙を突かれ不意打ちに遭って、「ネイティブドラゴン」に渡すはずだった大切な荷物を失い、さらに記憶喪失となってしまう

飛行船から蹴落とされた主人公はネイティブドラゴン「セルザウィード」の上に落下して一命を取り留める。それにしてもドラゴンの上に落下したとはいえ、「背中が痛い」だけで済んでいるあたり、主人公もただ者ではないようだ

町ぐるみで主人公を育ててくれるかのような
親切設計のゲームシステム

本作は、さまざまな武器や魔法を駆使してモンスターを倒す「バトル」、畑で野菜や果物、花などを育てたり、住人とコミュニケーションしたり、王子(姫)として町を発展させていく「生活」、住人たちとの関係を深めることで恋愛・結婚・子育てなどを楽しめる「恋愛」などの要素が満載されている。

……と聞くとちょっと複雑に感じるかもしれないが、実際のゲームパートがスタートしてからは、まるで町ぐるみで主人公を育ててくれるかのようなチュートリアルが用意されている。本ゲーム内でなにをすべきかは少しずつ学べるようになっている。無理に行動範囲を広げるのではなく、町での生活と住人たちとのコミュニケーションを楽しんでいれば、自然にキャラクターが成長して、行く道が開かれていくのでご安心を。

畑では野菜、果物、花などを育てて収穫できる。収穫した作物は出荷してお金に換えたり、料理してご飯にしたり、町の住人にプレゼントして関係を深められる。耕して、種をまいて、毎日水をやらねばならないのでなかなか大変である

城の前には町の住人からの要望が集まる「依頼箱」がある。このなかの要望(クエスト)に応えていくと、主人公の仕事が評価され、王子(姫)としての信頼を築いていける

「竜の間」にある「オーダーシンボル」からは国を発展させるための「命令(オーダー)」を出すことが可能。ただし、命令を出すためには依頼箱の要望を解決することで獲得できる「王子ポイント」が必要。つまり大きな信頼を得られなければ、大きな命令を出すことはできないのだ

町の外にはモンスターが徘徊している。ちなみに、モンスターを倒しても殺しているわけではない。武器や農具にかかっている「タミタヤ」という魔法により、モンスターが住む世界「はじまりの森」へと送り返しているという心優しき設定だ。なお最初に町から出る際には、女騎士の「フォルテ」が「両手剣」を授けてくれ、さらに主人公に同行することを申し出てくれる

ゲームクリアーを急がずに
ゆったりと「生活」にひたっていたい

ゲームを開始するまではシステムがややこしいのかなと心配していたが、実際にプレイしてみると冒頭の要望(クエスト)がチュートリアルを兼ねており、すんなりとゲームシステムを理解できた。公式サイトから「Webマニュアル」(https://www.marv.jp/manualportal/)を確認可能だが、いきなりゲームをスタートさせてもまったく問題ない。

「バトル」パートは「イージー」「ノーマル」「ハード」「ヘル」の4段階で難易度設定可能。もちろん難易度はあとから変更できる。まずはノーマルでプレイして、ステージボスと対戦した際に一度でクリアできた場合には難易度をひとつ上げるとよいと思う。

本作をプレイしてとにかく印象的なのは会話がきめ細かく、丁寧に設定されていること。会話が「作業」ではなく、キャラクターの魅力を味わうための「目的」になっている。あまりゲームクリアーを急がずに、いつまでもこの「生活」にひたっていたいと思える作品だ。

製品公式サイトにプラットフォーム別の「Webマニュアル」が掲載されている

難易度は、ステージボスに数回チャレンジして倒せるぐらいがちょうどいいと思う

すべての会話を聞き漏らしたくないと思うほど、キャラクターひとりひとりの会話が腑に落ちる。シナリオライターがキャラクターの性格をしっかりと定めて、すべてのセリフに心を配っているのだろう

「Ryzen 7 5700G」環境での快適度は?

最後にルーンファクトリー4スペシャルがAMDのプラットフォームでどのぐらい快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテストに用意したCPUは「Ryzen 7 5700G」(8コア/16スレッド、3.80~4.60GHz)。GPUはCPU内蔵の「Radeon グラフィックス」(8コア、2000MHz)を使用する。

CPUに「Ryzen 7 5700G」を用意し、フレームレートを検証している

グラフィック設定は「VSync」を「Off」、「高解像度テクスチャ」を「On」に設定したうえで、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)のそれぞれで平均、最小、最大フレームレートを「MSI Afterburner」で計測した。

今回は8コア/16スレッドのRyzen 7 5700Gのみでゲームを実行しているが、平均フレームレートはフルHDで59.7fps、WQHDで59.6fps、4Kで50.7fpsとなった。ゲーム自体の上限フレームレートが60fpsに設定されているようで、フルHDとWQHDで平均、最小フレームレートに誤差以上の差はない。今回のAMDプラットフォームであれば、WQHDでルーンファクトリー4スペシャルを快適にプレイできるといえよう。


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