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【AMDチップセットマザーボードレビュー第47回】

Thunderbolt 4など高速インターフェース完備で映像出力も◎!ASUS「ProART X570-CREATOR WIFI」(1/2)

文● 石川ひさよし 編集● AMD HEROES編集部

製品名:ProART X570-CREATOR WIFI
メーカー:ASUS
実売価格:5万1000円前後

「ProART X570-CREATOR WIFI」の主なスペック
対応ソケット Socket AM4
チップセット AMD X570
フォームファクター ATX
メモリースロット DDR4×4(最大128GB)
対応メモリークロック DDR4-5100(OC)~3400(OC)、DDR4-3200~2133
拡張スロット PCI Express 4.0 x16×3(x16/-/x4、x8/x8/x4)
ストレージインターフェース SATA 3.0(6Gbps)×6、M.2(PCIe 4.0 x4)×1、M.2(PCIe 4.0 x4/SATA 3.0)×2
ネットワーク 10Gb LAN(Marvell AQC113CS)、2.5Gb LAN(Intel I225-V)、Wi-Fi 6E
サウンド 7.1ch HDオーディオ(Realtek S1220A)
リアインターフェース Thunderbolt 4(15W USB PD対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A×4、USB 3.2 Gen 1 Type-A×4、HDMI 2.1×1、DisplayPort(入力専用)×1、オーディオ端子×5など
M/B上インターフェース AURAアドレサブルLED Gen 2ヘッダー×3、AURA RGB LEDヘッダー×1、USB 3.2 Gen 2 Type-Cヘッダー×1、USB 3.2 Gen 1ヘッダー×1、USB 2.0ヘッダー×3、温度センサー用ヘッダー×1など

今回紹介するProART X570-CREATOR WIFIは、ASUSのクリエイター向けブランド「ProART」シリーズに属するモデルだ。ProARTの名前は同社の液晶ディスプレーでもおなじみだろう。

クリエイターが作品を制作する際、PCに求めるのはCPU性能やGPUによるアクセラレーション、高速インターフェースや豊富なストレージ接続性などが挙げられるだろう。多くの部分で「ゲーミング」向けのニーズと重なることもあり、以前ならゲーミングマザーボードをクリエイターにオススメすることも一般的だった。とはいえ、細部まで見ればニーズが同じというわけではない。

デザイン的に、多くのメーカーはクリエイター向けモデルにホワイトを採用する傾向があるが、ProARTはブラック/ゴールドを選択した。組み合わせるPCケースがホワイトでない場合などは、カラーリングに統一感を持たせるという意味では採用しやすいだろう。また、カバー部分などプラスチックを用いる部分にはスモークやクリアのパネルを用いているのも特徴的だ。

各ヒートシンクは直線的でシャープな形状をしている。アクセントやインパクトを求めるゲーミングに対し、ProARTはスマート、スッキリとしたデザインといった形で分かれる。もちろん、ゲーミング用途でもこうしたデザインを好む方もいるだろう。

スモークのI/Oシールドカバー部分には、ゴールドでProARTのタイポグラフィー

チップセットヒートシンクは大きく、右寄りにクリアパネルを用いている。ヒートシンクの表面積を大きく取るため、パネルに覆われた部分は複雑な形状だ

直線的なデザインのヒートシンクは表面にヘアライン加工を施している

ゲーミングモデルでも、上位モデルを中心にCPU電源回路の安定性は訴求されるところで、とにかく多くのフェーズ数を備えるような負荷分散が図られる。それは、ゲームプレイが長時間に及ぶことを想定したものだ。クリエイティブ業務でも処理時の負荷は高い。特にエンコード処理などでは、高負荷の状態が長時間続くこともある。ゲーミングハイエンドほどのスペックは求められないにせよ、一般業務やホーム向け用途のものよりは高耐久、低発熱(高効率)であるのが理想だ。

多すぎはしないがスタンダードモデルよりも豊富なフェーズ構成

ProART X570-CREATOR WIFIでは、CPU電源端子を8+4ピンとした14+2フェーズ構成のパワーステージを採用している。安定性重視の定格運用が前提であることを考えると、贅沢な数と言えるだろう。下流のチョークとコンデンサも耐久性重視のものを採用している。

PWMコントローラは自社のDigi+VRM「ASP1405I」

MOSFETはON Semiconductorの「FDMF3170」。最大70A対応のSmart Power Stageだ

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