インターフェースは前モデルと同じだが、
細部で使い勝手が向上
インターフェースも前モデルと基本的に変わらない。バックパネルにはUSB 3.2 Gen 2 Type-A×7、Type-C×1があり、すべてが10Gbps端子なので分かりやすい。また、2.5GbEと1GbEのデュアルLANも継承している。
ただし、Wi-Fiに関しては、前モデルがWi-Fi 6(Intel Wi-Fi 6 AX200)だったところ、ROG STRIX X570-E GAMING WIFI IIではWi-Fi 6E対応となった。また、アンテナのデザインが変更され、台座部分に磁石が内蔵された。スチールデスクなどでは磁石によってしっかりと固定できるほか、重みも増したので安定感が増している。
フロントUSBはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cヘッダー×1およびUSB 3.2 Gen 1ヘッダー×1、USB 2.0ヘッダー×2といった構成。
拡張スロットも同様。レイアウトは前モデルと同じで、PCI Express x16スロット×3(うち2基はCPU接続でx16/-またはx8/x8)、PCI Express x1スロット×2と、最近の製品にしては豊富だ。使用制限も前モデルと同じ。唯一の制限となるのが、3番目のPCI Express x16(4レーン)スロットと2番目のPCI Express x1がどちらか一方のみしか使用できない点だ。
ストレージはM.2スロットが2基、Serial ATA 3.0が8基でここも前モデルと同様。ただ、M.2スロットにSSDを装着する手間を軽減する「M.2 Q-LATCH」と、脱落防止ネジが新たに採用された。
オーディオ回路のコーデックはSupremeFX S1220A。RealtekのオーディオコーデックではALC4080系チップを採用するモデルも増えてきているが、古くから定評のあるALC1220系チップを採用しているところがポイントになるだろう。オーディオコンデンサはニチコン製だ。
ROG STRIX X570-E GAMING WIFI IIは、前モデルROG Strix X570-E Gaming(2019年夏発売)から大きくは変わっていない。基本的にはマイナーチェンジモデルだ。ただ、前モデル発売から2年半近くの月日が流れ、新モデルでは使い勝手が改良されている。そして、長時間ゲームをプレイしても不安のないCPU電源回路が魅力だ。
1月のCESにて、3D V-Cacheを搭載するRyzen 7 5800X3Dが今春以降に発売されるとアナウンスされた。2022年のSocket AM4 CPUではこれが目玉になるだろう。これからSocket AM4でゲーミングPCを組もうという方にとって、ROG STRIX X570-E GAMING WIFI IIは有力な選択肢となるだろう。