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【AMDチップセットマザーボードレビュー第49回】

2022年仕様のファンレスゲーミングマザー、ASUS「ROG STRIX X570-E GAMING WIFI II」(2/2)

文● 石川ひさよし 編集● AMD HEROES編集部

インターフェースは前モデルと同じだが、
細部で使い勝手が向上

インターフェースも前モデルと基本的に変わらない。バックパネルにはUSB 3.2 Gen 2 Type-A×7、Type-C×1があり、すべてが10Gbps端子なので分かりやすい。また、2.5GbEと1GbEのデュアルLANも継承している。

ただし、Wi-Fiに関しては、前モデルがWi-Fi 6(Intel Wi-Fi 6 AX200)だったところ、ROG STRIX X570-E GAMING WIFI IIではWi-Fi 6E対応となった。また、アンテナのデザインが変更され、台座部分に磁石が内蔵された。スチールデスクなどでは磁石によってしっかりと固定できるほか、重みも増したので安定感が増している。

バックパネル

2.5GbEチップのRealtek「RTL8125BG」(左)と1GbEチップのIntel「I211-AT」

Wi-Fi 6EチップはMediaTek「MT7921K」

Wi-Fiアンテナは新デザインで台座が磁石付きに

フロントUSBはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cヘッダー×1およびUSB 3.2 Gen 1ヘッダー×1、USB 2.0ヘッダー×2といった構成。

フロントUSBはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cに対応

拡張スロットも同様。レイアウトは前モデルと同じで、PCI Express x16スロット×3(うち2基はCPU接続でx16/-またはx8/x8)、PCI Express x1スロット×2と、最近の製品にしては豊富だ。使用制限も前モデルと同じ。唯一の制限となるのが、3番目のPCI Express x16(4レーン)スロットと2番目のPCI Express x1がどちらか一方のみしか使用できない点だ。

拡張スロットは全5スロットと豊富。ただし下2スロットはどちらか一方しか利用できない

ストレージはM.2スロットが2基、Serial ATA 3.0が8基でここも前モデルと同様。ただ、M.2スロットにSSDを装着する手間を軽減する「M.2 Q-LATCH」と、脱落防止ネジが新たに採用された。

M.2スロットは2基。最近のモデルとしては少なめだが排他の制限はなく、どちらもPCI Express 4.0 x4/Serial ATA 3.0両対応だ

2スロットともM.2 Q-LATCHが採用された。2280と22110サイズのM.2 SSDで利用できる

Serial ATA 3.0は8ポート

オーディオ回路のコーデックはSupremeFX S1220A。RealtekのオーディオコーデックではALC4080系チップを採用するモデルも増えてきているが、古くから定評のあるALC1220系チップを採用しているところがポイントになるだろう。オーディオコンデンサはニチコン製だ。

Realtek「ALC1220」をベースとしたSupremeFX S1220Aと、ニチコン製オーディオコンデンサから構成される

そのほか、AURA対応のLEDヘッダーや、温度センサー用ヘッダーを備える[/caption]

2022年仕様のSocket AM4マザーボード

ROG STRIX X570-E GAMING WIFI IIは、前モデルROG Strix X570-E Gaming(2019年夏発売)から大きくは変わっていない。基本的にはマイナーチェンジモデルだ。ただ、前モデル発売から2年半近くの月日が流れ、新モデルでは使い勝手が改良されている。そして、長時間ゲームをプレイしても不安のないCPU電源回路が魅力だ。

1月のCESにて、3D V-Cacheを搭載するRyzen 7 5800X3Dが今春以降に発売されるとアナウンスされた。2022年のSocket AM4 CPUではこれが目玉になるだろう。これからSocket AM4でゲーミングPCを組もうという方にとって、ROG STRIX X570-E GAMING WIFI IIは有力な選択肢となるだろう。


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