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3つの動作モードと2つのVBIOSを搭載

フルHDで100fps超えも! 3万円前後の高コスパビデオカード「TUF-RX6500XT-O4G-GAMING」の実力とは(1/2)

文●宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

2022年1月21日、AMDの新型GPU「Radeon RX 6500 XT」(以下、RX 6500 XT)を採用したビデオカードの発売が開始された。このRX 6500 XTは、RDNA 2アーキテクチャーを採用するRadeon RX 6000シリーズでは最下位に置かれたエントリー向けGPUとなる。

ASUSから登場した「TUF-RX6500XT-O4G-GAMING」は、そのRX 6500 XTを採用したモデルだが、コストパフォーマンスの高さから人気のTUFシリーズに属する製品だけに、その性能は気になるところ。そこで、実際にゲームをプレイし、TUF-RX6500XT-O4G-GAMINGのポテンシャルを確かめてみたい。

3つの動作モードと2つのVBIOSを搭載
ブーストクロックが約2825MHzのクロックアップモデル

まずは、TUF-RX6500XT-O4G-GAMINGの動作クロック設定から紹介しておこう。TUF-RX6500XT-O4G-GAMINGのゲームクロックは約2685MHzで、リファレンスから約75MHz引き上げられているほか、ブーストクロックも約2825MHzとリファレンスから約10MHz高い、いわゆるクロックアップモデルとなっている。

GPU-Z(version 2.44.0)の実行結果

さらに、TUF-RX6500XT-O4G-GAMINGでは、「OC mode」「Gaming mode」「Silent mode」の3つの動作モードが用意され、付属アプリケーションの「GPU TweakII」(Version 2.3.8.0)から変更可能だ。工場出荷時設定はGaming modeで、その動作クロック設定は前述のとおり。

OC modeではゲームクロックが約2705MHzと、Gaming modeから約20MHz引き上げられ、電力上限となるPower Targetも約110%に上昇。だが、ブーストクロックは約2825MHzと、Gaming modeから変わりはない。なお、Silent modeの動作クロック設定に関して、ASUSは説明をしていないものの、実際に試した限りではGaming modeからブーストクロックが約20MHz低下し、Power Targetも約94%に減少していた。

付属アプリケーションのGPU TweakII

GPU TweakIIでは、GPUのコア電圧やメモリークロックの設定も用意されている。前者は1mV刻みで850~1200mVに、後者は8Mbps刻みで17.4~18.6Gbpsにそれぞれ変更可能。なお、グラフィックスドライバーの「Radeon Software Adrenalin 22.2.1」とGPU TweakII(Version 2.3.8.0)の組み合わせでは、ブーストクロックの変更がうまく機能しなかった。このあたりは改善を望みたいところだ。

GPU TweakIIのAdvanced Modeで各種オーバークロック設定が利用可能だ

ビデオメモリーはDDR6で、その容量はエントリー向けらしく4GBと、上位モデルと比べてかなり抑えられいる。だが、メモリークロックはリファレンスと同じ18Gbpsで、これはどの動作モードでも変わりはない。

Radeon Softwareからカードの仕様を確認したところ

さらに、TUF-RX6500XT-O4G-GAMINGでは「Pモード」と「Qモード」という2つのVBIOSを搭載。工場出荷時設定はPモードで、Qモードに変更することでファンの制御方法とPower Targetがともに抑えられる。つまり、Qモードは、性能が多少低下するものの、消費電力を抑えることで、動作時の静音性を向上させる動作モードといっていいだろう。

Axial-tech仕様のファンが特徴的
エントリー向けとしてはカードサイズは大きめ

カード長は実測で約250mm(突起部除く)とエントリーモデルとしては大きめで、マザーボードに装着すると,垂直方向にブラケットからクーラー部分が約34mmほどはみ出ている点などは、エントリー向けGPUながらもゲーミング用途を意識して、大きめのGPUクーラーを採用しているということなのだろう。

GPUクーラーを覆うシュラウドはアルミニウム製で、プラスチック製に比べて強度が増している

裏面には金属製バックプレートを搭載。カード後方は、前面から裏面へとエアーが抜ける構造を採用している

そのGPUクーラーは、2.7スロット占有タイプで、約100mm径相当のファンを2基搭載する。これらのファンは、「Axial-techファン」と呼ばれるもので、外枠となるバリアリングが波を打ったような形状をしている点が特徴。ASUSの説明では、このバリアリングにより下向きの空気圧を高まり、冷却性能が向上するとのこと。

さらに、GPUコアの温度が50度を切るとファンの回転が停止する「0dB Fan」という機能も用意されている。この0dB Fanは、GPU TweakIIから無効にし、常時ファンが回転し続けるようにすることも可能。また、GPU TweakIIを用いれば、ファンの回転数を固定したり、GPUコアの温度と回転数を示したファンカーブを、ユーザーが変更したりすることもできる。

GPU TweakIIでは、ファンカーブをユーザーが変更可能だ

カードを横から見ると、GPUクーラーには6mm径のヒートパイプが4本用いられているのが確認できる。ASUSによると、電源部のコンデンサーにはミリタリーグレードのものを採用しているとのこと。カード側面のTUFのロゴにはLEDが搭載されており、付属アプリケーションの「Armoury Crate」の「AURA Sync」から色や光り方の変更が可能だ。

GPUクーラーが2.7スロット占有タイプだけあって、カードの厚みは結構ある

Armoury CrateのAURA Syncには、常時点灯を含めて10通りのエフェクトが用意されている

補助電源コネクターは6ピンが1基のみ。エントリーモデルだけって、電源ユニットのハードルはかなり低そうだ。また、映像出力インターフェースは、DisplayPort 1.4とHDMI 2.1が1基ずつとかなり少なめ。このあたりもエントリー向けという位置付けで、コストダウンを専行したということなのだろう。

映像出力は、DispalyPortとHDMIが1基ずつという構成。最近のカードとしてはかなり少なめだ

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