フルHDで多くのゲームが快適にプレイ可能
タイトル次第で常時120fps以上の性能
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | AMD「Ryzen 9 5950X」 （16コア/32スレッド、最大4.9GHz） |
| マザーボード | ASRock「X570 Taichi」（AMD X570） |
| メインメモリー | DDR4-3200 8GB×2 |
| ビデオカード | ASUS「TUF-RX6500XT-O4G-GAMING」 （Radeon RX 6500 XT） |
| SSD | Plextor「PX-512M9PeG」 （M.2、NVMe、512GB SSD） |
| 電源ユニット | SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」 （1200W、80PLUS Gold） |
| OS | Microsoft「Windows 10 Pro」（64bit） |
今回のテスト環境は表のとおり。グラフィックスカードには、冒頭でも述べたとおり、TUF-RX6500XT-O4G-GAMINGを使用。このカードには、3つの動作モードと2つのvBIOSが用意されているが、今回のテストでは動作モードにGaming Mode、vBIOSにPモードの工場出荷時設定を選択した。使用したグラフィックスドライバは、「Radeon Software Adrenalin 22.2.3」で、これはテスト時に最新バージョンとなるものだ。
なお、テストにおいて、グラフィックスAPIにDirectX 12を採用しているタイトルではフレームレートの取得に「CapFrameX」（Version 1.6.6）を利用したため、最小フレームレートの代わりに1パーセンタイルフレームレートを用いている。グラフ中では「Minimum（1％）」と表記することをここで断っておく。それ以外のタイトルに関しては、「Fraps」（Version 3.5.99）でフレームレートを計測している。
まずは、「Halo Infinite」の結果から見ていこう。ここでは、オプションから中プリセットに設定し、マップはBAZAARを選択してプレイしている。その結果だが、1920×1080ドットであれば、1パーセンタイルフレームレートは60fps台半ばと良好な性能を発揮し、この解像度であれば快適なプレイが実現できている。
だが、2560×1440ドットになるとフレームレートは大きく落ち込み、3840×2160ドットにもなると、プレイはかなり難しいレベルのフレームレートしか発揮できていない。このあたりは、RX 6500 XTのグラフィックスメモリー容量の少なさが、大きく露呈した形と言っていいだろう。
続いて「バトルフィールド 2042」の結果に移ろう。ここでは、ノーマルプリセットに設定し、コンクエストをプレイ。なお、マップには港湾施設のマニフェストを選択している。その結果だが、やはり1920×1080ドットであれば、常時60fps以上のパフォーマンスが期待できる。
さすがに、常時120fps以上を求めるコアなゲーマーには物足りないかもしれないが、エントリー向けモデルでも十分プレイアブルな結果が得られたと言っていい。また、ノーマルプリセットであれば、2560×1440ドットでも1パーセンタイルフレームレートが60fpsに迫る勢いを見せている点は評価できよう。なお、3840×2160ドットになると、グラフィックスメモリー容量の少なさが、大きく足を引っ張っている。
「Far Cry 6」でも、1920×1080ドットであれば、良好なパフォーマンスを発揮している。ここでは、中プリセットを選択してベンチマークモードを実行しているが、1920×1080ドットであれば、1パーセンタイルフレームレートは70fpsを超えており、プレイにまったく支障はない。
2560×1440ドットになると、1パーセンタイルフレームレートは35fpsまで低下し、3840×2160ドットでは1桁台とプレイそのものが難しい状況となる。Far Cry 6をプレイする場合は、中プリセットで1920×1080ドットの解像度が適していそうだ。
「ウォッチドッグス レギオン」でも、全体的な傾向は変わらない。ここでは、中プリセットに指定してベンチマークモードを実行しているが、1920×1080ドットであれば、常時60fps以上のパフォーマンスを実現している。
一方で、これまでのテスト結果と同様に、2560×1440ドット以上の解像度になると1パーセンタイルフレームレートは40fpsにも届いておらず、パフォーマンスが足りていない。つまり、1920×1080ドットに限った話なら、ウォッチドッグス レギオンをRX 6500 XTで快適にプレイすることが可能だろう。
比較的良好な結果となったのが「バイオハザード ヴィレッジ」だ。ここでは、グラフィックス自動設定からバランス重視を選択。そのうえでゲームをプレイすると、2560×1440ドットでも、1パーセンタイルフレームレートが60fpsにあと一歩まで迫っている点は立派。
1920×1080ドットでは、その1パーセンタイルフレームレートは100fps弱まで伸びており、快適にプレイできるのは誰の目にも明白だ。その一方で、3840×2160ドットでは平均フレームレートでさえも40fpsに届いておらず、この解像度でプレイするには難しい。
