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加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ

最安モデルは99ドル!?AMD、4月20日発売のRyzen 7 5800X3Dを含む7モデルの最新Ryzenを投入すると発表

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

AMD、Ryzen 7 5800X3Dは4/20発売!
さらに新Ryzen「6製品」も追加投入

2022年3月15日、AMDはデスクトップ向けRyzenの新モデル7製品の投入を含むいくつかの発表を行った。

その筆頭となるのはかねてより予告のあった3D V-Cache搭載の「Ryzen 7 5800X3D」だが、今回発売日が2022年4月20日、北米における予想価格は449ドルとなった。混乱の極みにある社会情勢下で国内価格を読み切ることは難しいが、実売価格は6万円程度になると“筆者は”予想している。

既にスペックはAMDの公式ページで公開済みだが、まだ倍率アンロック済みか否かはハッキリしておらず、今回の発表でも公開されていない。続報が待たれるところだ。

Ryzen 7 5800X3Dは4月20日発売。北米における予想価格は449ドル

AMDで公開済みのRyzen 7 5800Xのスペック。パッケージの上に「アンロック」とあり、これは倍率変更によるOCの可否を示している

こちらは注目のRyzen 7 5800X3Dのスペックだが、なぜかアンロックという項目が存在しない。単なる記載ミスの可能性もあるが、Ryzen 7 5800X3DのみOC不可である可能性も捨てきれない

待望の低価格Ryzenも一挙6モデル投入

さらにAMDはSocket AM4用の低価格モデルとして合計6モデルを投入することを予告した。まず「Ryzen 5 5500」「Ryzen 5 5600」「Ryzen7 5700X」はZen 3ベースの製品で6コアもしくは8コアモデルで、北米予想価格はそれぞれ159ドル/199ドル/299ドルとなる。

そして「Ryzen 3 4100」「Ryzen 5 4500」「Ryzen 5 4600G」はZen 2ベースの製品で4コアもしくは6コアのより低価格志向のモデルで、北米予想価格はそれぞれ99ドル/129ドル/154ドルとなる。ただし発売日については一切明らかにされていないが、噂レベルでは4〜5月投入という線が濃そうだ。

Zen 3ベースの廉価モデルとして3モデルが投入される

バリューゾーン向けのモデルはZen 2ベースであるため型番が少し異なる。そしてうち1モデルは待望のGPU内蔵モデル。恐らくバルクで流通していたRyzen PRO 4000Gシリーズの系譜にあるCPUではないだろうか

AMDは暫く前から低価格帯の供給を一部止めてでも付加価値の高い上位モデルを中心に提供してきた。かつてはAthlonやRyzen 3 3300Xのような安価で高性能なCPUも提供していたが、いつの間にか市場からフェードアウトし、欲しくても買えない状況が続いていた。

結果としてライバルであるインテルのCPUが低予算PCに重用されシェアを奪われるという事態になった訳だが、今回の新モデルがこの状況に歯止めをかけられるのかが注目だ。

AGESA 1207では300シリーズチップセットでもRyzen 5000シリーズ対応が公式対応に

最後のニュースはSocket AM4プラットフォームの最後を飾るに相応しいものだ。AMDは4月から5月にかけて提供するAGESA 1207ベースのBIOSにおいて、300シリーズチップセット(X370/B350/A320)でRyzen 5000シリーズの対応を解放する。

Ryzen 5000シリーズを使うには当初は500シリーズ、続いて400シリーズというように徐々にチップセットが下位に向かって解放されてきたが、AGESA 1207ベースのBIOSを導入することで全てのSocket AM4マザーでRyzen 5000シリーズが利用可能になる。

X370〜A320マザーでは、選択式のBIOSによってRyzen 5000シリーズも利用可能になる。

BIOSの提供などについては各マザーメーカーの動き次第となるが、AGESA 1207では恐らく使いたいCPUに合わせてBIOSを選択する方式になると推察される。300シリーズで5000シリーズが使えない理由としてはBIOSの容量不足もあり、アップデートすると旧世代CPUが動かなくなる可能性があるからだ。恐らくこのBIOS書き換え作業は慎重に進める必要があり、リスクゼロという訳にはいかないだろう。

BIOS更新という大きなハードルがあるとはいえ、プラットフォームの延命は悪いことではない。興味のある方はマザーメーカーの告知を注視するとよいだろう。


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