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「ゲーミングPC」と聞くと、プロゲーマーやギークと呼ばれるディープな人たちが使うもの…そんな風に思っていませんか?
近年、PCでライトにゲームを楽しむ人が増えています。
YouTuberやVtuber、タレント、eスポーツのプロ選手たちのゲーム実況動画などを見て、自分も同じPCゲームを遊んでみたくなった人、「おうち時間」のさらなる充実を模索している人などが、続々とPCゲームに参入しはじめています。
PCで遊んでいると、PCの性能差を感じる場面もあるかもしれません。そういうとき、「もっと高性能なPCだったら負けないのに…」そんな風に思いたくはないですよね。
とはいえ、「デスクトップPCや持ち運べない大きさや重量のあるノートPCはちょっと…」と抵抗感のある人もいるでしょう。そんな人に、ゲームライターの筆者がおすすめしたいモデルがASUS(エイスース)のゲーミングノートPC「ROG Flow X13 GV301RE」です。
「ROG Flow X13 GV301RE」は、高い性能を求められるゲーミングノートPCであるにも関わらず、13.4型で約1.35kgという持ち運びが苦にならない軽量でスリムなモデル。
これだけ薄くて軽い筐体に「NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU」というPCゲームには欠かせないdGPU(グラフィック機能を補強するパーツ)を搭載しています。
さらにオプションとして、グラフィック機能をさらに補強する外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile GC32L」が用意されていることもポイント。グラフィックス機能として「AMD Radeon™ RX 6850M XT モバイル・グラフィックス」が搭載されており、グラフィック処理性能を大幅に強化できるので、ゲームをさらに高画質で快適に遊べます。
筆者は実際に2週間ほど使ってみたのですが、これは「ゲーミングPCのひとつの理想型」だと結論づけました。
ここではゲーミングノートPC「ROG Flow X13 GV301RE」と外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile GC32L」を実際に使ってみての感想と、その機能性の高さや魅力、使い勝手などについてご紹介します。
ゲーミングPCとは、高性能で何でもできるPC
本題に入る前に、そもそも「何をもってゲーミングPCとされるのか?」という話をしましょう。
ゲーミングPCは、高画質で緻密な動きをするゲームを遊べるのはもちろんのこと、その性能の高さから、4K動画の編集などの重い作業、3DCG(3次元のコンピューター・グラフィックス)、VR、イラスト作成、DTM(デスクトップ・ミュージック)、ゲーム実況、ライブ配信まで、多種多様な用途で使えるといった特徴があります。
「ゲームしか遊べない」のではなく、「あらゆる作業をスムーズにこなせる万能PC」ということなのです。そういった意味でも、仕事も趣味も充実させたいライフハッカー読者の皆さんには、1台ゲーミングPCを持っておくことをおすすめします。
その中でも、「ROG Flow X13 GV301RE」はゲームや趣味での使用に加えて、仕事でも使いたい人に特に合うモデルだと考えています。
解像度が1920×1200ドット(リフレッシュレート 120Hz)のタッチパネル対応13.4型で、バッテリー駆動時間が約11.6時間、重さ約1.35kgの薄型軽量のゲーミングノートPC。
CPUは、AMD Ryzen 9 6900HS(8コア/16スレッド)、メモリーは32GB(LPDDR5-6400)、ストレージがSSDで1TBあり、dGPUにNVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU 4GBを搭載しています。
一般的なゲーミングノートPCとの最大の違いは、片手で持てるほど軽いことです。
というのも、ゲーミングノートPCは15型以上の大画面が主流。ゲームを快適に遊ぶにはdGPUが鍵となりますが、dGPUの性能がハイエンドになればなるほど筐体も大きくなる傾向にあります。
「ROG Flow X13 GV301RE」は、CPUやメモリーをハイエンド、dGPUをミドルレンジにすることで持ち運びできるバランスを実現。オプションでグラフィック処理性能を大幅に強化できるのも特徴で、それを可能にするのが外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile GC32L」です。
「ROG XG Mobile GC32L」は、GPUにAMD Radeon RX 6850M XT モバイル・グラフィックス 12GBを搭載。ノートPCに搭載されるdGPUとしてはハイエンドなものを、インターフェース経由で接続できます。
これにより、グラフィック処理性能が大幅に強化され、グラフィックの美しさがウリの最新ゲームも4K解像度で遊べるようになります。
また、「ROG XG Mobile GC32L」を接続することで、DisplayPort、HDMI、USB3.2 (Type-A/Gen1)×4、SDメモリー・カードリーダーが使えるようになるので、拡張性も高くなり、動画・画像編集や仕事などでも作業が快適に。
PCのバッテリーを充電することもできるので、ドッキング・ステーション的な利用が可能です。
筆者的には、この外付けGPUモジュールが目からうろこでした。
おそらくライフハッカー読者の多くは、せっかく奮発してノートPCを買うなら持ち運びもしたいでしょうし、仕事もするでしょう。インディーゲーム(少人数、低予算で制作された独立系ゲーム)のようなグラフィック性能がウリというわけではないゲームを遊ぶこともあると思います。
そうすると、常に強力なグラフィック性能が必要、というわけではありません。どちらかと言えば、普段は身軽に使えて、ガッツリ遊んだり重い作業をしたりするときに「パワーが欲しい」という感じではないでしょうか?
そんなワガママをかなえてくれるゲーミングPCと外付けモジュールだと思います。
AMDは「PlayStation 5」や「Xbox Series X|S」のCPUとGPUとして使われるメーカー
加えて言えば、本体「ROG Flow X13 GV301RE」に搭載されている「AMD Ryzen 9 6900HS(8コア/16スレッド)」も、ノートパソコンの中で選べるCPUの中ではかなり上位のCPU。
「AMD(エイ・エム・ディ)」や「Ryzen(ライゼン)」をご存じない読者もいるかもしれませんが、根っからのゲーマーという人にとっては馴染み深いメーカーです。「PlayStation 4」や次世代ゲーム機の「PlayStation 5」「Xbox Series X|S」にもAMDのCPUとGPUが使われています。
そのAMDがPC用に提供しているCPUが「Ryzen」。その特徴は、ピーク時の性能が高いこと。ゲームのようなCPUのパフォーマンスを最大限使う作業と相性が良いCPUです。
また、コア数が多いのも特徴のひとつ。コア数が多ければより分散して処理ができるため、バイオハザードの最新作『バイオハザード ヴィレッジ』(カプコン)などマルチコアに強い設計をしているゲームの場合、フレームレートが上がりやすくなるなどの恩恵もあります。
筆者が冒頭で「ゲーミングノートPCのひとつの理想型」と述べた理由も、ご理解いただけたのではないでしょうか。
想像以上に美麗なグラフィック! 最新ゲームも超快適
「ROG Flow X13 GV301RE」の魅力を語るのに熱が入って前置きが長くなってしまいましたが…いよいよ「ROG Flow X13 GV301RE」に外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile GC32L」をセットして、ゲームを遊んでみます。
プレイしたのは、先ほども挙げた世界的に人気の高いバイオハザードの最新作『バイオハザード ヴィレッジ』。筆者私物の5K2K解像度の40インチ・ウルトラワイドモニターに接続し、大画面で遊んでみました。画質は5K2Kで、最高画質に近い設定です。
かなり重い設定なのですが、GPUの「AMD Radeon RX 6850M XT モバイル・グラフィックス 12GB」が大活躍してくれて、終始快適にプレイできました。
もちろん、「ROG Flow X13 GV301RE」の液晶モニターでの画像も十二分に美しいものでした。リフレッシュレートが120Hzあるため、キャラクターの動きなどが非常に滑らかなこともポイント。
ほかにも、レースゲーム『Forza Horizon』やFPSゲーム『Halo Infinite』などを遊んでみましたが、いずれも「高画質」「最高画質」でのプレイをさくさく快適に楽しめました。
「ROG Flow X13 GV301RE」での単体プレイも試してみましたが、グラフィックがウリの重たいゲームでも、フルHDや1920×1200の解像度では軒並み「快適」や「中」「バランス重視」などミドルレンジの設定で遊べました。
インディーゲームや『マインクラフト』など、グラフィック性能をそこまで要求しないゲームであれば、何も言うことはありません。「ROG Flow X13 GV301RE」単体でも、十分ゲーミングPCの高性能を体感できると思います。
マットでシックなデザインがビジネスシーンでも映える
「ROG Flow X13 GV301RE」はゲーム以外でも活躍できるPCです。薄くて軽量なため、テレワーク中に気分転換にリビングで仕事をしたり、持ち出してカフェで作業をしたりすることもまったく問題ありません。
マットでシックなデザインのため、ビジネスシーンでも違和感はありません。ゲーミングPCは光っていたり、主張が激しいデザインのものが多かったりするので、仕事と両立して使いたい人にはピッタリではないでしょうか。
4K動画編集といった重い作業もなんなくこなします。試しにミラーレス一眼の「α7S III」で、
- 動画設定を最高(100M 4:4:2 10bit ← 4Kの中でもかなり重いデータ)
- Slog-3(写真でいえばRAWのようなデータ)
- Lutを当てる(写真でいうRAW現像のようなもの)
という、動画編集の中でもかなり負担の高い作業をしてみました。
それでも、まったくカクカクすることなく、スムーズに作業できました。「AMD Ryzen 9 6900HS」を搭載しているだけのことはあります。
▼ROG Flow X13 GV301REで編集した動画
この動画編集作業では、外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile GC32L」を接続していません。
「ROG XG Mobile GC32L」を接続すると、さらに快適になるだけでなく、エンコードの時間がかなり短縮されます。長尺の動画編集や、エフェクトをたくさん入れたり、4K動画を複数重ねたりするときは外付けモジュールを使うといいでしょう。
ほかにも、「ROG XG Mobile GC32L」はドッキング・ステーション的な形でも役立ってくれます。本体を充電したり、「ROG XG Mobile GC32L」と外部モニターを接続して複数作業を同時にこなしたり、PCアクセサリーや外付けSSDなどをつけておいたりなど、色々活躍してくれました。
身軽でいたいときは単体で、パワーが欲しいときは外付けモジュールと使い分けられるのは、仕事や趣味でも有効だと感じました。
ゲームだけでなく、幅広い用途で大活躍するゲーミングPC
ゲームを快適に遊べて仕事にも使える、持ち運びに便利な薄型軽量のゲーミングノートPC「ROG Flow X13 GV301RE」と、接続すればさらに高性能になって拡張性も広がる外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile GC32L」。
ゲームだけでなく、仕事や動画編集などさまざまな用途を求める人には最適なゲーミングPCと言えるのではないでしょうか。
価格は「ROG Flow X13 GV301RE」が27万9,800円(税込)、「ROG XG Mobile GC32L」は12万9,800円 (税込)と、決して安い値段ではありませんが、ゲーミングPCの魅力がギュッと詰まっている商品です。
処理性能の異なるCPU「AMD Ryzen 7 6800HS」を搭載する「ROG Flow X13 GV301RC」(税込22万9,800円)や「ROG Flow X13 GV301RA」(税込18万9,800円)といった、よりお手頃なモデルもあります。
PCゲームを遊びたい人はもちろんのこと、新しいPCの購入を考えている人も検討してみてはいかがでしょうか。