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■ゲームタイトル:百英雄伝 Rising
■開発元:ナツメアタリ(監修:Rabbit & Bear Studios)
■販売元:505 Games
■価格情報:1580円
■公式サイト:https://eiyudenchronicle.com/ja/
小気味いいバトルが楽しめるアクションと
町おこしの要素をミックスしたオリジナルストーリーが展開
5月11日に発売された『百英雄伝 Rising』は、505 Gamesが販売、ナツメアタリ(監修:Rabbit & Bear Studios)が開発したアクションRPGだ。プラットフォームはPlayStation 5、PlayStation 4、Xbox One、Xbox Series X|S、Nintendo Switch、PC(Steam/Epic Games Store)版。PC版の推奨環境は、CPUはAMD「Ryzen 5 1700」/インテル「Core i7-4770S」以上、GPUはAMD「Radeon RX 470」/NVIDIA「GeForce GTX 1060」以上、メモリーは6GB以上、空きストレージは20GB以上だ。
本作はファンタジー世界を舞台にしたアクションRPG。2023年発売予定の『百英雄伝』のスピンオフ作品で、小気味いいバトルが楽しめるアクションと、町おこしの要素をミックスしたオリジナルストーリーが展開される。アクション操作はシンプルで、各クエストも単純明快。サクサクとゲームが進むので、個性的なキャラクターの掛け合いを眺めつつ、物語をじっくりと楽しめるのだ。
一族に伝わる「成人の儀」を成し遂げるため
先祖が見つけてきた中でも最大の「レンズ」を探そう!
先祖代々「スカベンジャー(遺跡漁り)」を生業にしてきた少女「CJ」は、一族に伝わる「成人の儀」を成し遂げるために、故郷から遠く離れた街「ニューネヴァー」にたどり着いた。
CJは、これまで一族が見つけてきた中でも最大の「レンズ」を発見すべく、大地震により新たに見つかった未知の遺跡に挑もうとする。しかし、遺跡を採掘するためには、「町長代行」から「採掘許可証」を「10万バッカ」で購入し、さらに街の外に宝を持ち出す際には3割の採掘税を関所に納めなければならないことを知り、呆然とする。
途方に暮れたCJ。しかし、町長代行の「イーシャ」はスタンプカードにスタンプを集めてくれば、採掘許可証を発行してやると持ちかけてくる。こうして「成人の儀」を成し遂げるための冒険は、街の人々のお手伝いから幕を開ける!
戦闘システムはシンプルだが、仲間キャラの使い分けにやり込み要素あり
ゲームスタート時は、ニューネヴァーの「広場」と「街はずれ」、ニューネヴァーに隣接した「大森林」と、行動範囲は限られている。ゲームを進めていくと広場からは「居住区」と「よそ者横町」、「街はずれ」からは「採掘場」と行動範囲が広がっていく。
ゲームは基本的に、ニューネヴァー内で住人たちから依頼を受けたり、情報収集、買い物などをするアドベンチャーパートと、隣接する大森林や採掘場で魔物と戦闘したり、素材を収集するアクションパートにわかれている。
戦闘システムはシンプルで、操作するボタンも「X」で攻撃、「A」でジャンプ、「RT」で「固有アクション」と少なめ。スーパーハードなアクションゲームのように手がこんがらがる心配はない。
固有アクションはキャラクターごとに用意されており、たとえばCJなら移動中は前方、静止中は後方に瞬時に移動できる。強力な魔物が相手でも、ヒットアンドアウェイで華麗に倒せる使い勝手のいい固有アクションだ。
ストーリーが進行すると仲間キャラクターが加わる。大森林や採掘場などのダンジョン内では、周囲の状況、魔物との相性を考慮して、仲間キャラクターと切り替わることが可能だ。この切り替えには、キャラクターを自分で使いわけて攻撃する「ノーマルモード」と、ボタンひとつでおまかせ攻撃できる「シンプルモード」の2種類が用意されている。本格的にアクションをやり込むことも、気軽にアクションを楽しむこともできるわけだ。
なお、攻撃が当たった直後にキャラクターを切り替えると、同時に強力な攻撃「リンクアタック」が発動する。決まれば魔物に大ダメージを与えられるので、積極的に狙っていきたい。ちなみにシンプルモードでは連打していれば自動的に発動する。
ダンジョンの奥深くには魔物のボスが待ち構えており、遭遇すると倒すまでは逃げられない。巨大かつ、攻撃が多彩なボスにも必ず弱点がある。まずは攻撃を避けつつパターンを覚えて、どこが弱点なのか探っていこう。
百英雄伝への期待が膨らむ、魅力的なスピンオフ作品
百英雄伝 Risingは前述のとおり、2023年にリリースが予定されている百英雄伝のスピンオフ作品だ。世界観が共有されており、百英雄伝の物語へとつながる前日譚が描かれている。
プレイして最初に感動したのが背景グラフィックの美しさ。基本的には上下移動も可能な横スクロールタイプのアクションRPGだが、背景と前景は3Dグラフィックで描かれ、ボケ効果も表現されている。世界が非常に広く、そして臨場感たっぷりに感じられるのだ。百英雄伝 Risingの世界の美しさを最大限に味わうために、できるだけ大きな4Kディスプレーを用意したいところ。
筆者がプレイしたのはまだまだ冒頭にすぎないが、アクションパートをプレイしていて、とにかく操作していて楽しいと感じた。自分の分身のように思い通りにキャラクターを操作でき、それでいて魔物の動きがトリッキーなので歯応えもある。いまどきのゲームなので「ファストトラベル」が用意されているが、アクションパートでの移動、戦闘が気持ちいいので、無駄にダンジョンを駆け回ったほどだ。
キャラクター同士の会話も、それぞれ個性が際立っていて、物語、世界観にぐんぐんと引き込まれていく。2023年に発売される百英雄伝への期待が膨らむような、魅力的なスピンオフ作品といえる。
「Ryzen 7 5700G」&「Radeon RX 6700 XT」環境での快適度は?
最後に、百英雄伝 RisingがAMDプラットフォームでどのぐらい快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテスト用PCに搭載したCPUは「Ryzen 7 5700G」(8コア/16スレッド、最大4.60GHz)、ビデオカードは「Radeon RX 6700 XT」だ。
グラフィック設定はデフォルトのままで、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)解像度のそれぞれで平均、最小、最大フレームレートを「MSI Afterburner」で計測した。
今回のテスト用PCには、8コア/16スレッドのRyzen 7 5700Gと、ミドルレンジクラスのRadeon RX 6700 XTを搭載しているが、平均フレームレートはフルHDで150.9fps、WQHDで77.1fps、4Kで59.9fpsとなった。
百英雄伝 Risingは平均、最小、最大フレームレートそれぞれの値が非常に近い。解像度を低くすれば、それに応じてフレームレートも大きく向上するが、基本横スクロールのアクションRPGなので60fps出ていれば快適にゲームをプレイできるはずだ。
本作は非常に美しい3Dグラフィックで描かれている。その美しさを最大限に享受するために、今回のAMDプラットフォームのシステム構成であれば、4K解像度でプレイすることを強くオススメする。
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