カード長は約320mmと比較的大きめ
外観はまさに“白い箱”
それでは、カードそのものを見ていこう。カード長は実測で約320mm(※突起部除く)だが、基板自体は約262mmしかなく、GPUクーラーがカード後方に58mmほどはみ出た格好だ。また、マザーボードに装着した際、垂直方向に29mmほど背が高い形状をしており、そのサイズ感はかなり大きい。
また、裏面に金属製バックプレートが装着されているほか、側面から前面へとダイキャストアルミニウムとマグネシウムの合金フレームでGPUクーラーと一体化された構造を採用。さらに、それらには耐高温性ポリカーボネート素材を使用し、白一色で統一されているということもあり、外観は”白い箱”といった印象だ。
そのGPUクーラーは、3.5スロット占有タイプでかなり厚みのあるタイプ。100mm角相当のファンを3基搭載し、これらのファンはブレードが途中で変わるユニークな形状でバリアリングと一体化した構造を採っている。なお、SAPPHIREの説明では、これらの構造により、下向きの空圧が最大44%、気流が最大19%、それぞれ前世代と比べて増加しているという。
また、描画負荷が低いアイドル状態ではファンの回転を停止する機能を有しているほか、先ほどのSapphire TRIXXを使用すると、ファンの動作チェックができる点は、あまりほかのメーカーでは見られない機能だ。
GPUクーラーには6本のヒートパイプが用いられているほか、メモリーチップと電源部のそれぞれのヒートシンクを1本のヒートパイプでつながれている点は目を惹く。そのほか、裏面や側面のSAPPHIREのロゴにはLEDが搭載されており、Sapphire TRIXXからLEDの色や光り方を変更可能だ。なお、工場出荷時設定は”Rainbow”で、LEDは虹色に点灯する。
補助電源コネクターは、8ピン×2、6ピン×1という構成。これらのコネクターは、カードの背が高いため、一段低い位置に実装されており、ケースとケーブルが干渉しないよう配慮がなされている。また、映像出力には、DisplayPort 1.4×3とHDMI 2.1×1が用意されており、最近の製品ではよく見かけるタイプだ。