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【注目Radeonピックアップ!第54回】

フォートナイトはWQHDだと100fps超え! お買い得なハイエンドGPU「NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OC」(3/3)

文●宮崎真一 編集●AMD HEROES編集部

RTX 3090に10~20%以上の差を付ける場面も
4K解像度で快適なゲームプレイを実現

 それでは、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCのテストに話を移そう。今回、比較対象には競合製品となる「GeForce RTX 3090」(以下、RTX 3090)を用意。NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCについては、工場出荷時設定となるPrimary Modeでテストを実施している。グラフィックスドライバーには、テスト時に最新バージョンとなる「AMD Software Adrenalin Edition 22.6.1」を使用。それ以外のテスト環境は表のとおり。

テスト環境 スペック
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」(16C32T、3.4GHz、最大4.9GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」(AMD X570)
メインメモリー DDR4-3200 8GB×2
ビデオカード SAPPHIRE「NITRO+ AMD RADEON RX 6950 XT PURE GAMING OC 16GB GDDR6 HDMI/TRIPLE DP」(Radeon RX 6950 XT)、Palit Microsystems「RTX3090 GAMINGPRO OC 24G GDDR6X 384bit 3-DP HDMI」(GeForce RTX 3090)
ストレージ Plextor「PX-512M9PeG」(M.2、NVMe、512GB SSD)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro

 まずは、「3DMark」(Version 2.22.7359)の総合スコアを見ていくが、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは、「Fire Strike」でRTX 3090に8~19%の差を付けた。描画負荷が小さい「Fire Strike “無印”」では、CPUが足かせとなり両者の差が詰まっているが、それ以外ではNITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCが格の違いを見せ付けている。

 DirectX 12のテストとなる「Time Spy」では、RTX 3090が意地を見せて差を縮めてはいるが、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCが7~10%高いスコアを発揮。DirectX 12でも、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは、パフォーマンスに問題はなさそうだ。

 では実際のゲームではどうなのか、『バイオハザード ヴィレッジ』の結果を見てみよう。ここでは、描画負荷が最も大きくなる「限界突破」プリセットを適用してゲームをプレイ。その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.8)で取得し、1パーセンタイルフレームレートを「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。

 その結果だが、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは、平均フレームレートでRTX 3090に8~10%の差を付けた。とくに、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは、3840×2160ドットでも1パーセンタイルフレームレートは100fpsを超えており、快適なプレイを実現している点は評価できよう。

 『Call of Duty: Warzone』では、さらにNITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCが高いフレームレートを見せ付ける結果となった。

 ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレイし、先ほどと同様にCapFrameXでフレームレートを計測している。その結果だが、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは、平均フレームレートでRTX 3090を21~34%も引き離している。1パーセンタイルフレームレートでも、1920×1080ドットでRTX 3090が200fpsに届いていないのに対して、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは230fpsを上回る性能を発揮しており、勝負にならないほど差が開いている。

 さらに『Fortnite(フォートナイト)』では、「最高」プリセットでゲームをプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。その結果だが、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCはRTX 3090といい勝負を演じている。最小フレームレートに注目すると、2560×1440ドットで100fpsを超え、1920×1080ドットに至っては144fpsに迫る勢いを見せており、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCで、Fortniteをかなり快適プレイできることは誰の目にも明らかだろう。

 『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク』の結果も確認しておこう。ここでは「最高品質」でベンチマークを実行しているが、Fortniteと同様に、ここでもNITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCはRTX 3090と肩を並べている。とはいえ、同ベンチマークはGeForceシリーズへの最適化が進んでおり、Radeonシリーズは不利な戦いを強いられている。

 その状況下で、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは、RTX 3090と同等のパフォーマンスを発揮している点は評価できる。また、スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア15000以上が最高評価とされており、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは、3840×2160ドットでそれを満たしている点は立派だ。

価格は実売で21~23万円ほど
RTX 3090搭載モデルよりもお買い得

 以上のテスト結果から明らかなように、NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCのパフォーマンスは申し分ない内容だ。4K解像度でゲームを快適にプレイできる実力を備えているほか、解像度をフルHDに抑えれば、コアなゲーマーが満足のいく高いフレームレートを実現している。

 NITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは、実売で21~23万円ほどと非常に高価。だが、RTX 3090搭載モデルが21~26万円と同価格帯であることを考慮すると、価格面ではNITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCに軍配が挙がる。

 価格が張るため、万人にオススメできるモデルではないものの、どんなゲームでもスペックを気にすることなく快適にプレイしたいと考えるのであれば、このNITRO+ RX 6950 XT PURE GAMING OCは有力な選択肢となるのは間違いない。

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