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Ryzen 7 5800X3D+Radeon RX 6950 XT、2022年7月現在最強AMD環境のゲームの実力とは?(2/3)

宮崎真一 編集●AMD HEROES編集部

4Kでレイトレを有効にしても
RX 6950 XTなら快適なゲームプレイを実現

それでは、テストに移ろう。今回、比較対象にはRX 6950 XTの競合製品となる「GeForce RTX 3090」(以下、RTX 3090)を用意。また、RX 6900 XT搭載カードとして使用したSAPPHIRE製「NITRO+ AMD RADEON RX 6950 XT PURE GAMING OC 16GB GDDR6 HDMI/TRIPLE DP」は2つのVBIOSを備えているが、今回は工場出荷時設定でテストを行なっている。

さらに、グラフィックスドライバは、RX 6950 XTが「AMD Software Adrenalin Edition 22.6.1」で、RTX 3090が「GeForce 516.59 Driver」で、いずれもテスト時に最新バージョンとなるものだ。それ以外のテスト環境は表のとおり。

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen 8 5800X3D」
(8コア/16スレッド、最大4.5GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」
(AMD X570)
メモリー 8GB×2、DDR4-3200
ビデオカード SAPPHIRE「NITRO+ AMD RADEON RX 6950 XT PURE GAMING OC 16GB GDDR6 HDMI/TRIPLE DP」
(Radeon RX 6950 XT)、
Palit Microsystems「RTX3090 GAMINGPRO OC 24G GDDR6X 384bit 3-DP HDMI」
(GeForce RTX 3090)
ストレージ Plextor「PX-512M9PeG」
(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS Gold)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」

DirectX 11のFire StrikeではRTX 3090よりも14~21%もスコアーが上に

早速、「3DMark」(Version 2.22.7359)の総合スコアから順に見ていこう。

「Fire Strike」では、RX 6950 XTがRTX 3090に14~21%もの差を付けた。とくに、テスト解像度が3840×2160ドットとなるTime Spy Ultraでも、明確な開きを見せ付けているあたりは、RX 6950 XTのポテンシャルの高さが伺い知れる。一方、DirectX 12のテストとなる「Time Spy」では、Ampere世代のRTX 3090が意地を見せて差を詰めている。しかし、それでもRX 6950 XTがRTX 3090に7~11%の溝を空けており、DirectX 12でもRX 6950 XTの性能に抜かりはない。

では、実際のゲームではどうなのか、「Far Cry 6」の結果を見てみよう。ここでは、「最高」プリセットを適用したうえで、レイトレーシングのDXRをオンに変更。その状態で、ゲームに付属のベンチマークモードを実行している。



その結果だが、RX 6950 XTは、平均フレームレートでRTX 3090に8~14%の差を付けた。とくに、最小フレームレートに着目すると、3840×2160ドットにおいて、RTX 3090が60fpsに届いていないのに対して、RX 6950 XTはそれを優に超えている点は評価できよう。また、RX 6950 XTは、レイトレーシングを有効にして3840×2160ドットでも、プレイアブルなパフォーマンスを発揮している点も立派だ。

続いて「Call of Duty: Warzone」の結果に移ろう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえで、レイトレ―シングの設定も有効に変更。その状態でゲームをプレイし、その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.8)で取得した。なお、グラフ中に限り、1パーセンタイルフレームレートを「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。



その結果だが、RX 6950 XTがRTX 3090に格の違いを見せ付けている。平均フレームレートで両者の差は13~35%に達し、1パーセンタイルフレームレートでもRX 6950 XTはRTX 3090に17~22%の差を付けた。RX 6950 XTは、3840×2160ドットでも常時100fpsを超えるパフォーマンスを発揮。1920×1080ドットに至っては、RX 6950 XTは1パーセンタイルフレームレートが200fpsに迫る勢いを見せており、高リフレッシュレートの液晶ディスプレイと組み合わせて有利に立ち回ることが可能だ。

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