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Ryzen 7 5800X3D+Radeon RX 6950 XT、2022年7月現在最強AMD環境のゲームの実力とは?(3/3)

宮崎真一 編集●AMD HEROES編集部

DirectX 11対応ゲームもおおむねRTX 3090よりも快適

DirectX 11採用タイトルのパフォーマンスもチェックしておこう。まずは、「Apex Legends」からだが、ここではオプションから描画負荷が最大となるように設定してゲームをプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)から取得した。



なお、ここでは起動オプションでフレームレートの144fpsの制限を解除しているが、それでもゲームの仕様上、300fpsが上限となるため、1920×1080ドットではRX 6950 XTとRTX 3090は、どちらもほぼ300fpsに張り付いた状態となった。

そこで、それ以外の解像度を見ていくと、RX 6950 XTとRTX 3090との差は、平均フレームレートでRTX 3090の3~5%に留まった。しかし、最小フレームレートでは、両者の差は10~17%にまで開いており、ゲームの快適性ではRX 6950 XTに軍配が挙がる。

「VALORANT」でも、RX 6950 XTが優位な傾向は変わらない。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定してゲームをプレイし、Apex Legendsと同様にFrapsでフレームレートを計測している。



その結果だが、ここでは描画負荷が軽いため、1920×1080ドットや2560×1440ドットでは、CPUがボトルネックになり、両者のスコアは拮抗する形となった。

そこで、3840×2160ドットに目を移すと、RX 6950 XTとRTX 3090との差は、平均フレームレートで16%、最小フレームレートで4%と、やはりRX 6950 XTがそのポテンシャルを如何なく発揮している。その3840×2160ドットで、RX 6950 XTは常時330fps以上のフレームレートを叩き出しており、かなり快適なゲームプレイを実現している。

最後に「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果もチェックしておこう。ここでは、「最高品質」に設定してベンチマークを実行しているが、同タイトルはGeForceシリーズへの最適化が進んでおり、Radeonシリーズはスコアが奮わない場合が多い。

しかし、RX 6950 XTは、すべての解像度でRTX 3090を上回るスコアを発揮し、最適化のビハインドはまったく感じられない。しかも、スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア15000以上が最高評価とされており、RX 6950 XTは3840×2160ドットでそれを満たしている点は評価できよう。

Ryzen 7 5800X3DとRX 6950 XTは
どんな需要にも満足のいく最強環境

以上のテスト結果から明らかなように、RX 6950 XTは、RTX 3090と同等か、それ以上のパフォーマンスを発揮している。フルHDで1fpsでもフレームレートを高くしたい人や、4K解像度で快適にゲームをプレイしたい人など、RX 6950 XTであればゲーミング用途におけるさまざまな需要に応えることができるポテンシャルを備えたGPUであると言っていい。

Ryzen 7 5800X3Dの価格が実売で6万7000円~7万4000円ほど、RX 6950 XT搭載カードの価格が17~22万円ほどと、合わせるとかなりの金額が必要となるものの、それだけの価値があるパフォーマンスを備えていることは間違いない。また、RTX 3090搭載カードが、20~27万円で販売されていることを考えると、Ryzen 7 5800X3DとRX 6950 XTとの組み合わせは、かなり魅力的な選択肢になり得るのではないだろうか。

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