AMD HEROES

twitter
facebook
line

【注目Radeonピックアップ!第54回】

4K解像度でも快適! 2495MHzのブーストクロックを実現したASRockのハイエンドビデオカード「RX 6950 XT OC Formula」(1/3)

文●宮崎真一 編集●AMD HEROES編集部

 ASRockは、ゲーミング向けビデオカードを積極的に手がけているメーカーの1つだ。そのラインナップの中でも、「OC Formula」シリーズはオーバークロックに特化したハイエンド向けとなるモデル。今回は、そのOC Formulaシリーズに属する「AMD Radeon RX 6950 XT OC Formula 16GB」(以下、RX 6950 XT OC Formula)を取り上げる。

 AMDの最上位モデルとなる「Radeon RX 6950 XT」(以下、RX 6950 XT)を搭載したOC Formulaはいったいどの程度のパフォーマンスを発揮するのだろうか。RX 6950 XT OC Formulaでゲームをプレイして、そのポテンシャルに迫ってみたい。

2495MHzという高いブーストクロックを実現
「P BIOS」と「Q BIOS」の2つのVBIOSを装備

 まずは、RX 6950 XT OC Formulaの動作クロック設定を説明していこう。RX 6950 XT OC Formulaのベースクロックは2143MHz、ゲームクロックが2279MHz、ブーストクロックが2495MHzとなっている。リファレンスと比較すると、順に253MHz、179MHz、185MHz高めたクロックアップモデルだ。動作クロックの引き上げ幅を見ても、さすがOC Formulaシリーズと言っても差し支えない。なお、メモリークロックは18Gbpsで、こちらはリファレンスと同じだ。

GPU-Z(Version 2.46.0)の実行結果

 さらに、RX 6950 XT OC Formulaは、「P(Performance) BIOS」と「Q(Quiet) BIOS」の2つのVBIOSを搭載。工場出荷時設定はP BIOSで、その動作クロックは前述のとおり。一方Q BIOSでは、ベースクロックが1890MHz、ゲームクロックが2100MHz、ブーストクロックが2310MHzと、リファンレスと同じ値にまで低下する。なお、メモリークロックは18Gbpsから変わりはない。ちなみに、VBIOSの切り替えは、カード側面のブラケット寄りに実装されたディップスイッチで行なう。

Q BIOSに切り替えた際のGPU-Zの実行結果。動作クロック設定がP BIOSから変更されている点に注目してほしい

カード側面にはディップスイッチが2つあるが、ブラケット寄りのものがVBIOS切り替え用のスイッチとなる。なお、ブラケット側がP BIOS、逆側がQ BIOSとなる

 さらに、付属アプリケーションの「ASRock Tweak」(Version 2.0.52)を用いると、「OC Mode」と「Silent Mode」の2つの動作モードが利用可能だ。ただ、これらのモードを実際に利用してみても動作クロック設定に変化は見られず、Power LimitがOC Modeで10%に、Silent Modeで-6%に変更された。なお、「User Mode」を選択すると、ブーストクロックを1MHz刻みで500~5000MHzに設定できるほか、メモリークロックを0.08Gbps刻みで17.84~24.00Gbpsに変更可能だ。

付属アプリケーションの「ASRock Tweak」

この記事もおすすめ

PAGE TOP