カード長は実測で約332mmと長め
電源部は21フェーズ構成とかなり豪華
それでは、RX 6950 XT OC Formulaのカードの外観を見ていこう。裏面にはバックプレートが装着されているほか、側面もカバーで覆われているため、全体は黒い箱のような印象。ただ、カード端は丸みを帯びたデザインになっている点は、あまりほかの製品では見られない特徴と言っていい。また、側面をハニカム構造のメッシュで覆われている点もかなりユニークだ。
カード長は実測で約332mm(※突起部除く)だが、基板自体は約267mmほどしかなく、GPUクーラーがカード後方に65mmほどはみ出た格好だ。なお、そのはみ出た部分のバックプレートはハニカム構造の網目のようになっており、前面からのエアーが裏面へと抜ける仕組みだ。
また、マザーボードに装着した際、垂直方向に30mmほど背が高く、その外観はかなり大きく、インパクトがある。また、重量は公称1784gもあるため、パッケージにはカードを支えるカードステイも同梱されている。
GPUクーラーは「OC FORMULA 3X Cooling System」と呼ばれるオリジナルモデルで、3スロット占有タイプで、100mm角相当のファンを3基搭載。これらのファンのブレードは、波打つような独自の形状のバリアリングと一体化され、ブレード上に2本の線状の突起物が設けられている点が特徴的だ。ASRockの説明によると、これらの構造により、より多くの吸気を行なうことが可能になり、真下へのエアフロ―の収束率も向上しているとのこと。
また、「0dB サイレントクーリング」という機能により、GPUへの負荷が軽い場合に、ファンの回転を停止して静音性の向上も実現している。さらに、先ほどのASRock Tweakを用いれば、GPUの温度とファンの回転数の関係を示したファンカーブから、ユーザーが任意の温度における回転数を指定することも可能だ。
さらに、GPUクーラーのカード後方の側面にLEDが搭載され、付属アプリケーションの「ASRock POLYCHROME SYNC」(Version 2.0.119)からそのLEDの色やイルミネーションを制御可能。ただ、ゲーミング向けモデルとしては、LEDが点灯する箇所は少なく、かなり落ち着いた雰囲気だ。
さらに、カード側面の補助電源コネクターのすぐそばにLEDのオン/オフを切り替えるディップスイッチを搭載。このスイッチをオフに切り替えることで、電源投入からWindowsが起動するまでの間も、LEDが光らないようにすることができる。
ASRockによると、電源部は21フェーズ構成とかなり豪勢な作りだ。GPUクーラーには「Ultra-fit Heatpipe」と呼ばれる7本のヒートパイプが用いられ、銅製のGPUベースと触れる面積が最大となるよう、その部分だけ平らな形状をしている点が特徴的だ。補助電源コネクターは8ピンを3基搭載。映像出力は、DisplayPort 1.4a×3とHDMI 2.1×1という構成。最近のビデオカードではよく見るタイプだ。