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Steam Deckを隅々まで観察!さまざまな機能やOSの入れ替えまで網羅(ハード/OS編)(2/5)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

Zen 2+RDNA 2といえば……?

 まずはSteam Deckのハードウェア的な側面から見ていこう。Steam Deckの技術的核心は、AMDとのAMDとのパートナーシップにより生み出されたZen 2+RDNA 2ベースのカスタムAPUである。

「Steam Deck」の主なスペック
ディスプレー 7型(1280×800ドット、IPS、60Hz、400nit)
CPU AMD Zen 2カスタムAPU(4コア/8スレッド、2.4~3.5GHz)
グラフィックス RDNA 2カスタムGPU(8CU、1.0~1.6GHz)
メモリー 16GB(LPDDR5、5.5GT/sec)
ストレージ 64GB eMMC(PCIe Gen2x1)/256GB NVMe SSD (PCIe Gen3 x4 or x2)/512GB NVMe SSD(PCIe Gen3 x4 or x2)
インターフェース USB 3.2 Gen2 Type-C(Alt Mode対応)×1、オーディオ入出力(4極プラグ対応)、microSDカードスロット(UHS-I対応)
通信機能 Wi-Fi 5(2×2)、Bluetooth 5.0
サイズ/重量 298(W)×49(D)×117(H)mm/約669g
OS SteamOS 3.0+KDE Plasma

 Steam DeckのカスタムAPUには“Ryzen xxxx”といった固有のモデルナンバーは付いていない。“Van Gogh(ヴァン・ゴッホ)”として知られていたAPUがベースになっており、AMDが今後低価格ノートPC向けに提供すると公言している“Mendocino”もこのカスタムAPUの近縁と言うべきものだ。ただMendocinoは現時点で最新の6nmプロセスであるが、Steam DeckのカスタムAPUは(公式に名言されていないが)開発時期から7nmプロセスと考えられる。

 また、メモリーはデータレート5.5GT/secのLPDDR5 16GBが16GB搭載されており、CPUとGPUで共用する設計となっている。

Steam DeckにWindows 11(後述)を導入し、「CPU-Z」で情報を拾ってみた。Van Goghの名がここにも出ているが、単純にCPU-ZのデータベースとCPUの情報を突き合わせて出しているだけなので、絶対の証拠とはいえない

メモリの情報はGPU-Zが読み取れないものが多く、容量のみ16GBと表示された

「Coreinfo」でCPUコアとキャッシュ構造を確認。Ryzen 3 3300Xのように1CCD(APUだからCPUからGPUまで全部1ダイだが)内に4基のCPUコアがあり、4MBの共有L3キャッシュで繋がっていることが示されている

同様に「GPU-Z」を利用してSteam Deckに搭載されたGPUの情報を拾ってみた。Van Gogh、7nmプロセスであるという情報が示されている。VRAMは1GBと表示されているが、これはメインメモリーと共用であるため。Ray Tracingの項目にチェックが付いているのでRDNA 2世代であることが分かる

SteamOS上でもAPUの概略は確認できる。ここでもGPUはVan Goghであることが示されている

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