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RSRとFSR 2.0を導入することでゲームの性能と画質がアップするってホント?フォトナやApexなどで実力を試してみた(4/4)

文●宮崎真一 編集●AMD HEROES編集部

FSR 2.0適用時のGod of warはどれぐらいのパフォーマンス?

では、FSR 2.0の各設定でパフォーマンスはどのように変わるのだろうか。そこで、ウルトラプリセットで「God of War」をプレイし、その際のフレームレートをFrapsで取得した。なお、ここでもRX 6950 XTとRX 6600 XTのそれぞれでテストを実施している。

まず、RX 6950 XTの結果からだが、画質優先で5~24%、バランスで9~33%、パフォーマンス優先で12~43%、高パフォーマンスで17~61%、それぞれ平均フレームレートが向上している。最小フレームレートも概ね平均フレームレートと似た傾向だが、いずれも高解像度のほうがFSR 2.0による性能向上が大きい結果となっている。

これは、1920×1080ドットではCPU性能の影響も大きく、それがネックとなってフレームレートが伸びづらいためだろう。とはいえ、3840×2160ドットにおいて、FSR 2.0オフ時では最小フレームレートは60fpsに届くのがやっとのところが、高パフォーマンスでは常時100fpsを超えるパフォーマンスを発揮している点は、なかなかインパクトが大きい。

続いてRX 6600 XTの結果だが、こちらも低解像度ではFSR 2.0の効果は限定的だ。1920×1080ドットでは、高パフォーマンスでも平均フレームレートはFSR 2.0オフ時から23%ほどしか伸びておらず、最小フレームレートも19%程度しか向上していない。しかし、3840×2160ドットになると、高パフォーマンスとFSR 2.0時の差は、平均フレームレートで82%、最小フレームレートで71%にも達しており、高解像度でこそFSR 2.0は真価を発揮すると言ってよさそうだ。

RSRは積極的に利用していきたい機能
一方のFSR 2.0は対応ゲームを増やせるかが鍵

以上のテスト結果からわかるとおり、RSRとFSR 2.0によりパフォーマンスが向上することが確認できた。とくに、RSRはゲームを選ばず、ほとんどのゲームでその機能を利用できる点は大きなメリットだ。GPUがRadeon RX 5000シリーズ以降で、フルスクリーンでのプレイ時のみ利用可能といった縛りはあるものの、対応GPUを使用しているのであればRSRは積極的に活用していきたい機能と言っていい。

ただ、アップスケーリングを行なう解像度は液晶ディスプレーの標準解像度に固定されてしまうため、その解像度をユーザーが自由に設定できるようになれば、さらに使い勝手はよくなるのではないだろうか。

一方のFSR 2.0は、やはりどれだけ対応ゲームを増やすことができるかが鍵と言っていい。GPUを選ばずウィンドウ表示でも利用可能と、ユーザー側でのFSR 2.0の使い勝手は申し分ないだけに、今後、AMDがそれだけゲーム開発に食い込んでいけるかが、FSR 2.0の命運を分けることになるだろう。

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