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PCだけなら14万円台!周辺機器込みでも20万円以下と初めてのゲーミングPCにオススメな自作レシピ(3/3)

上記構成の実力はどのくらい?
定番ベンチマークソフトで性能を簡易チェック

構成案だけ出され、ミドルクラスのゲーミングPCだといわれても、実際どのくらいの性能があるのかわからないと買いづらい。そこで定番ベンチマークソフトを使い、ざっくりとこのPCの性能を紹介しておこう。

まずはCPU性能から。ベンチマークソフトとして「CINEBENCH R23」を使用した。このソフトはCGレンダリング速度からCPU性能を測るもので、結果はptsという独自単位のスコアで表示される。このスコアが高ければ高いほど、高性能なCPUとなる。

CGレンダリングはマルチスレッド処理をしやすい分野となるため、CPUのコア数、スレッド数が多いほど素直にスコアが上昇する。そのため、CPUの最大性能を知るのに向いているベンチマークソフトとなる。

テストは全論理コアを使用するMulti Coreと、1つだけ使用するSingle Coreの2つとも実行。どちらもデフォルトとなる10分以上のテストを行なった。

「CINEBENCH R23」の結果は、Multi Coreが10415pts、Single Coreが1473ptsとなった

Ryzen 5 5600は6コア/12スレッドCPUということもあり、性能は高め。動作クロックが少し抑えられているぶんSingle Core性能は若干低めだが、Multi Coreは10415ptsと十分高い。これだけの性能があれば、ほとんどのゲームは余裕で動作するだろう。

さらにCPU負荷の高い動画編集や写真現像といった用途でも、活躍できるだけの実力がある。

続いて、総合性能を見てみよう。こちらも定番の「PCMark 10」を使い、総合スコアだけでなく、サブスコアもチェックした。サブスコアは、Webブラウザーやビデオ会議といった一般用途の「Essentials」、オフィスソフトの速度を見る「Productivity」、ビデオや写真編集などのクリエイティブ系の「Digital Content Creation」の3つの結果だ。

「PCMark 10」のスコアは、8024と高め。Essentialsは11401、Productivityは10411、Digital Content Creationは11813と、どれも高い水準となっていた

総合スコアは8000を超え、ミドルクラスのPCとして高め。各サブスコアも10000を超えており、多くの用途で不満なく使える性能があるのは間違いない。これといった欠点のない、性能バランスに優れた1台といえる。

気になるゲーミング性能は、まずは3Dグラフィック性能を見る「3DMark」から。デフォルトのテストとなる「Time Spy」を試してみた。このテストはAPIにDirectX 12を使用し、解像度はWQHD(2560×1440ドット)と、やや重ためのテストだ。

「3DMark」から「Time Spy」の結果。スコアは8042と十分で、FPSであればWQHDでも十分遊べる実力だ

結果は8042と高め。テスト中の動作クロックを見ても、CPU、GPUともに安定しており、ゲーミングPCとしてしっかりとした性能があることがわかる。

もう少し実ゲームに近いものとして、人気MMORPGのベンチマークソフトとなる「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を試してみよう。これはAPIにDirectX 11を使ったベンチマークソフトで、軽めの3Dゲームでどのくらいの性能が出せるのかを確認するのに向いている。

画質はプリセットの「最高品質」を選んでいるが、フルHD(1920×1080ドット)では軽すぎるため、より解像度の高いWQHDで試した。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」。解像度をWQHDに上げているものの、スコアは11909、評価は「とても快適」となった

結果はスコアは11909と高く、評価も「とても快適」と文句なし。WQHDでも十分快適に遊べる性能だ。なお、もう少し細かく見ると、平均フレームレートが約81.54fps、最低フレームレートが52fpsとなっていた。これだけのフレームレートが出ていれば、カクツキを気にすることなく遊べるだろう。

もうひとつ、重量級のベンチマークソフトとして、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も試してみよう。同じシリーズのMMORPGだが、こちらはかなり重たいテストとなる。そのため、画質はプリセットの一番上となる「高品質」を選んだが、解像度はフルHDとしている。

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」のスコアは、8219。評価はプレーに問題ない「快適」となった

さすがに重量級となると負荷が高くなるが、それでもフルHDでの評価は「快適」。オブジェクトが多く、キャラクターが混み合うシーンでは若干もたつく可能性もあるが、プレイに影響するほどの速度低下はなさそうだ。

PCを使うだけではわからない、経験や知識が得られるチャンス

自作PCは、パーツ選びや組み立ての手間がかかるとはいえ、その手間が経験や知識になる。また、漠然とPCを使うだけではわからない部分が理解しやすくなり、PCやハードウェアへと興味を持つきっかけとなってくれる可能性が高い。

子供の教育の一環として、また、親子で一緒に取り組む夏休みの工作として、自作PCを組み立ててみるというのは面白いのではないだろうか。

●関連サイト

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