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全モデルブースト5GHz以上。TDPも増加
まずはRyzen 7000シリーズのスペックを確認しておこう。TSMCの5nmプロセス、Zen 4アーキテクチャー、DDR5-5200やPCI Express Gen5のサポートなど、プロセスがシュリンクしたにも関わらず新規要素が山盛りで、プラットフォームごと新しく生まれ変わったRyzenという感がある。
さらに、ベースクロックは前世代比で1GHz以上増速したほか、ブーストクロックも全モデル5GHz以上に設定されている。しかし、その分TDPは高く、旧Ryzenで65Wだったモデルは105Wへ、105Wだったモデルは170Wにそれぞれ増えている。
ただし、CPUのコア数やL3キャッシュは旧Ryzenから変わっていない。Zen 4のCCDあたりのコア数は最大8基から増えていないため、必然的に最大コア数も16基が上限となる。
Zen 4アーキテクチャーはZen 3から分岐予測の強化やOpキャッシュの増大(68%増)、L2キャッシュの倍増などの改良を重ねている。同コア&同クロックであればIPCは平均13%上昇するとAMDは謳っている。さらに、新たにAVX-512に対応した(ライバルのAlder Lake-Sとは対照的)ほか、AVX-512 VNNI命令もサポートすることでAI処理の効率も高めている。