AMDはZen 4アーキテクチャーを採用した次世代CPU「Ryzen 7000」シリーズを2022年9月27日(北米)に発売すると発表した。Ryzen 7000はCPUソケット形状がSocket AM5に変更されるが、CPUクーラーの固定周りは、これまでのAM4と互換性を維持している。
そのため、既存のSocket AM4環境から移行する際に、インテル LGA1700のときのように対応CPUクーラーへの買い換えや、対応マウンターの提供待ちといった心配はない。今のPC環境にオールインワン水冷ユニットを導入しても、問題なくSocket AM5のRyzen 7000シリーズに移行できる訳だ。
Ryzen 7000では性能向上もあってか最大TDPが170W、パッケージ電力が最大230Wに達する。従来機のように空冷クーラーでは厳しいため、今すぐに買い換えないが、将来的にはRyzen 7000に移行することも視野に入れた場合、360mmサイズラジエーターを採用するオールインワン水冷クーラーをオススメしたい。今回はなかでもオススメな5製品を紹介していきたい。
なお記事執筆時点では、Ryzen 7000シリーズを入手できなかったため、Ryzen 5000シリーズでの検証に留まっている。今後、時期を見て改めてRyzen 7000シリーズでの実機レビューも検討するので、ご了承頂きたい。
360mmサイズラジエーターモデルを5製品チョイス
水冷クーラーの冷却性の要となるラジエーターサイズには、120mmファン×2基の240mmサイズに、140mmファン×2基の280mm、120mm×3基の360mmがある。最も扱いやすいのは、240mmサイズラジエーターモデルになるが、最近は高拡張Mini-ITXケースとの組み合わせがメインになっており、冷却面では280mmか、360mmラジエーター採用モデルが狙い目になっている。
ちなみに冷却液の放熱性に影響するラジエーターの体積は、280mmと360mmサイズで大きく違わず、製品によっては280mmモデルのほか、ラジエーターの体積は大きいこともある。
今回は360mmラジエーター採用で2万円アンダーとなる製品から、ウォーターブロックに2.4型LCDを備えるハイクラスモデルまで、5つの製品を選んだ。