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ULマークで知られるUL Solutions社の傘下になったUL Benchmarksが提供する新世代のベンチマーク「UL Procyon」
そうしたベンチマーク・プログラムを提供しているソフトウェア・ベンダーがある。それがUL Benchmarksで、同社の最新ソフトウェアが「Procyon」だ。
UL Benchmarksと言われてもあまりピンと来ない方もいるかもしれないが、3DMarkやPCMark 10を提供する企業だと言えば、そのどちらかのベンチマーク・プログラムの名前は耳にされたことがあるのではないだろうか。
もともと、UL BenchmarksはFuturemark(フューチャーマーク)という社名でそれらのベンチマーク・ソフトウェアを開発して、PCメーカーやエンドユーザーなどに販売するフィンランドの企業だったのだが、2018年に買収され、社名をUL Benchmarksに変更し、現在はUL Solutions傘下の企業として運営されている。
ULとは何かを知りたければ、グローバルに販売されているノートPCを裏返して裏側の認証マークや、付属しているACアダプターの認証マークを見てみるといいだろう。そこには丸の中に「UL」と書かれたマークを発見できるだろう。その製品はUL規格に適合していることを意味しており、その上で認証マークの発行を行うのがUL Solutions社なのだ。
UL SolutionsはやはりそうしたULマークを取得したいメーカーに対して試験、認証、監査などのサービスを日本で提供しており、UL Solutions ベンチマークソフト担当 シニアセールスエグゼクティブ 新谷修一氏によれば「UL Benchmarksのベンチマーク・プログラムを必要とする企業、主に国内のPCメーカーなどに対し、弊社がライセンスの提供を開始している」と述べ、日本でUL Benchmarksの企業向けのライセンスを販売するビジネスを開始したと説明する。
余談だが、日本法人の本社は2カ所にあり、1つは東京駅近くの東京本社と三重県伊勢市にある登記上の本社の2カ所だ。なぜそうなっているのかというと、前身となる会社が三重県の伊勢市にあり、三重県や奈良、関西などに多く存在している家電メーカーやその工場などに対してアクセスが良く、引き続き試験、認証の拠点である伊勢市に本社が置かれていたという歴史的経緯があるそうだ。