AMD HEROES

twitter
facebook
line

測定モデルも発売開始!CPUやPCの本当の総合性能を計測できるUL Procyonとは何か、UL Solutionsに直接聞いてみた!(2/4)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

ULマークで知られるUL Solutions社の傘下になったUL Benchmarksが提供する新世代のベンチマーク「UL Procyon」

 そうしたベンチマーク・プログラムを提供しているソフトウェア・ベンダーがある。それがUL Benchmarksで、同社の最新ソフトウェアが「Procyon」だ。

UL Benchmarksでは、定番の「3DMark」や「PCMark 10」などさまざまなベンチマーク・プログラムが用意されている

 UL Benchmarksと言われてもあまりピンと来ない方もいるかもしれないが、3DMarkやPCMark 10を提供する企業だと言えば、そのどちらかのベンチマーク・プログラムの名前は耳にされたことがあるのではないだろうか。

PCの描画性能を計測するアプリとして定番のベンチマーク・プログラム「3DMark」。ノートPC向け、ゲーミングPC向けなど、解像度やDirectX 11または12が異なる複数の検証プログラムで、PCの描画性能を計測できる


PCの総合スコアを計測する定番のベンチマーク・プログラム「PCMark 10」。Webサイトの閲覧、ビデオチャット、ドキュメントの作成と表計算ソフトの利用、写真やビデオの編集、ゲームといった、実際によく使われるアプリケーションと、その利用シーンに即したテストを行ない、PCのパフォーマンスを計測する

 もともと、UL BenchmarksはFuturemark(フューチャーマーク)という社名でそれらのベンチマーク・ソフトウェアを開発して、PCメーカーやエンドユーザーなどに販売するフィンランドの企業だったのだが、2018年に買収され、社名をUL Benchmarksに変更し、現在はUL Solutions傘下の企業として運営されている。

 ULとは何かを知りたければ、グローバルに販売されているノートPCを裏返して裏側の認証マークや、付属しているACアダプターの認証マークを見てみるといいだろう。そこには丸の中に「UL」と書かれたマークを発見できるだろう。その製品はUL規格に適合していることを意味しており、その上で認証マークの発行を行うのがUL Solutions社なのだ。

ノートPCのアダプターなどには、ULのマークが確認できる

 UL SolutionsはやはりそうしたULマークを取得したいメーカーに対して試験、認証、監査などのサービスを日本で提供しており、UL Solutions ベンチマークソフト担当 シニアセールスエグゼクティブ 新谷修一氏によれば「UL Benchmarksのベンチマーク・プログラムを必要とする企業、主に国内のPCメーカーなどに対し、弊社がライセンスの提供を開始している」と述べ、日本でUL Benchmarksの企業向けのライセンスを販売するビジネスを開始したと説明する。

 余談だが、日本法人の本社は2カ所にあり、1つは東京駅近くの東京本社と三重県伊勢市にある登記上の本社の2カ所だ。なぜそうなっているのかというと、前身となる会社が三重県の伊勢市にあり、三重県や奈良、関西などに多く存在している家電メーカーやその工場などに対してアクセスが良く、引き続き試験、認証の拠点である伊勢市に本社が置かれていたという歴史的経緯があるそうだ。

日本の拠点は関東や近畿地方に点在し、サービスも多岐に渡る

この記事もおすすめ

PAGE TOP