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【AMDチップセットマザーボードレビュー第50回】

ASRock20周年記念マザー「X670E Taichi Carrara」は大理石風デザインの豪華仕様!(1/2)

文● 石川ひさよし 編集● AMD HEROES編集部

製品名:X670E Taichi Carrara
メーカー:ASRock
実売価格:9万5000円前後

ASRockが創業20周年を迎え、これを記念した特別モデルがフラグシップの「Taichi」ブランドに投入された。それが「X670E Taichi Carrara」だ。AMD X670チップセットのTaichi、それも特別モデルだけにかなり高価だが、内容は豪華そのもの。

さらに、デザイン的にもかなりユニークだ。こうしたデザインのマザーボードは記念モデルでもないとなかなか登場しないと思われるので、個性的なPCを組みたいという人は要チェックだ。

「X670E Taichi Carrara」の主なスペック
対応ソケット Socket AM5
チップセット AMD X670
フォームファクター E-ATX
メモリースロット DDR5×4(最大128GB)
対応メモリークロック DDR5-6600+(OC)、DDR5-5200~3600
拡張スロット PCI Express 5.0 x16×2(x16/-、x8/x8)
ストレージインターフェース SATA 3×8、M.2(PCI Express 5.0 x4)、M.2(PCI Express 4.0 x4/SATA 3)、M.2(PCI Express 4.0 x4)×2
ネットワーク 2.5Gb LAN(Killer E3100G)、Wi-Fi 6E(Killer Wi-Fi 6E AX1675)
サウンド 5.1ch HDオーディオ(Realtek ALC4082)+フロントオーディオDAC(ESS ES9218PQ)+WIMA製オーディオコンデンサ
リアインターフェース USB4×2、USB 3.2 Gen 2×5(2ポートはライトニングゲーミングポート)、USB 3.2 Gen 1×3、HDMI、オーディオ端子×2、S/PDIFなど
M/B上インターフェース アドレサブルLEDヘッダー×3、RGB LEDヘッダー×1、USB 3.2 Gen 2×2 Type-Cヘッダー、USB 3.2 Gen 1ヘッダー×2、USB 2.0ヘッダー×2など

Carraraとはイタリアのカッラーラ地方のことで、カッラーラ大理石で知られる。そのため、X670E Taichi Carraraは大理石をモチーフにしたデザインになっている。ブラック基調のマザーボードがほとんどの現在、ホワイトやシルバーのモデルはそれ自体が1つの個性となる。そうした中で投入されたX670E Taichi Carraraは、大理石プリントを用いており、単純なホワイトではない大胆なデザインだ。今季、PCに個性を求めるならX670E Taichi Carraraが大注目だ。

本来このようにユニークなデザインだと、ほかのパーツとの調和に悩むところだが、本製品にはカラーを揃えた12cm角ケースファンが1基同梱されている。リアファンに用いればPCのコンセプトの統一感を高めてくれるだろう。ファンの仕様は12cm角サイズで回転数は800~2500rpm(PWM対応)。最大静圧は4.25mmAq、風量は76.21cfm。

Carraraデザインの12m角ファンが1基付属する

トータル27フェーズは圧巻!
3つのヒートシンクをパイプで結びファンでも冷やす

CPU電源回路は、まず入力がEPS12V 8ピン×2で、フェーズ数は24+2+1となっている。

EPS12Vは2基

CPUソケットの半周を27フェーズが囲む

PWMコントローラーはRenesas「RAA229628」。MOSFETは24+2が「RAA22010540」で105AのSmart Power Stageとされる。+1フェーズは24A対応のVishay「SiC431」。フェーズ数という点では非常に多く、とくにCPUに関しては24フェーズで105Aなので供給能力としては膨大な余裕がある。定格運用ならMOSFET×1基に対する負荷は非常に小さいことだろう。

PWMコントローラーはRenesas「RAA229628」

24+2フェーズはRenesas「RAA22010540」

1フェーズはVishay「SiC431」

ヒートシンクは、CPUソケットの上辺、左辺に加え、チップセット部までをヒートパイプで結んだ巨大なものだ。さらに、CPUソケット左辺部分には内部に小径ファンを内蔵している。これだけフェーズ数が多いとVRM部の発熱は小さく、全体の放熱面積的にも冷えると思われるが、ヒートパイプ経由でチップセットの熱も伝導するので、念のためファンがあったほうがよいといったところだろうか。

VRMからチップセットまで結ばれた巨大ヒートシンク

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