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4K&画質「最高」でも100fps以上!『The DioField Chronicle』をAMD「Ryzen 7 5700X」&「Radeon RX 6700 XT」で遊んでみた(3/3)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

「Ryzen 7 5700X」&「Radeon RX 6750 XT」環境では
4K&画質「最高」でも平均100fps以上!


CPUは8コア/16スレッドにも関わらずTDP 65Wと扱いやすいRyzen 7 5700Xで、ビデオカードは現行最新のRadeon RX 6750 XTを採用したASRock「Radeon RX 6750 XT Phantom Gaming D 12G OC」を使用した

 最後に『The DioField Chronicle』がどれぐらいのスペックで快適に動作するのかチェックしてみよう。今回のテストにはAMD「Ryzen 7 5700X」(8コア/16スレッド、最大4.60GHz)、グラフィックボードはミドルクラスの中ではやや性能の高い最新の「Radeon RX 6750 XT」を搭載したPCを用意した。メモリーはDDR4-3200の16GB×2を採用している。

『The DioField Chronicle』は、解像度が最大7680×4320ドットの8Kまで選択でき、フレームレートも最大144FPSまで対応している。さすがに8K解像度は、未だ一般的ではないため4K(3840×2160ドット)&144Hz対応のディスプレーにて4K解像度までのフレームレートを、CapframeXにて計測した。フレームレートが固定にならないよう垂直同期はOFFにしている。

フレームレートは30、60、120、144と最大値を設定できる

解像度は7680×4320ドットの8Kまで対応

 なお計測結果は99パーセンタイルのP1を最小とし、平均と最大もそれぞれ示している。フレームレートは、ミッションに行く前の拠点での動作を計測した。

 拠点では、ミッション後に戻ってくる入口から中庭に出るとフレームレートが高くなり、その差は割と変動する。瞬間的に軽いテクスチャーのところで150fps以上になることがあるようだが、4Kでも平均107~8前後で推移。

 一方で、WQHD(2560×1440ドット)とフルHD(1920×1080ドット)では、平均が144Hzとなっている。最大値誤差範囲の差があるが、は瞬間的に上がる場所があるだけのようなので、特に気にする必要はない。ちなみに解像度は4Kのままで、画質を「高」、「中」と落とすと平均が約5fpsずつ上がっていた。

 画質設定でも多少のフレームレート向上が見込めるが、平均フレームレートが低い場合は、解像度を落とした方が、より高いフレームレートの向上が見込める。では、今度は画質は「最高」のママで、レイトレーシングをONにして計測した。

 現行のRadeon RX 6000シリーズは、レイトレーシングを苦手としているため、特に高解像度のWQHDと4Kは、レイトレーシングを使用していない時の半分以下のフレームレートまで落ち込んだ。ただし、フルHDでは、平均88.8fpsと60fpsは優に超え、最小も60fpsを維持している。

 序盤だけでは判断できないが、本作のジャンルはシミュレーションRPGであるため、ガラスや水の反射などのシーンも少なく、レイトレーシングが活きる場面もレースゲームや3Dアクションゲームほど多くはないと思われる。Radeonを搭載したPCを使用しているが、どうしてもレイトレーシングも使ってみたいという人以外は、レイトレーシングをOFFのママでプレイするとイイだろう。

 ちなみに『The DioField Chronicle』は、AMDのアップスケーリング技術「AMD FidelityFX Super Resolution」(FSR)にも対応する。FSRとは、解像度を一度落として、それを元の解像度までアップスケーリングして出力することで、負荷を下げつつディテールを補完して元の解像度に近い映像美を保ちながら、フレームレートを向上させる技術。

 特徴としては、競合のDLSSがTensorコアを搭載する専用ハードを必要するのに対して、エントリークラスのGPUでも対応できる幅広いハードで利用できる。そこで、今回は4K&最高「画質」で、レイトレーシングをONにした状態でFSRの各モードでどれだけフレームレートに影響が出たかを計測してみた。

FSRでは、Ultra Quality、Quality、Balanced、Perfomanceの4段階のモードが選択できる。最も上の設定が画質重視で、下に行くごとに画質よりもフレームレート重視になる


 効果は明らかで、最も画質重視のUltra Qualityでも、FSRを使用していない時よりも平均フレームレートが10fps以上も向上。Performanceであれば平均で84.8fpsと高いフレームレートでゲームがプレイできていた。

『The DioField Chronicle』は高いフレームレートが要求されるゲームではない。しかし味方と敵が入り乱れて戦っているときには、解像度が高いほうが判別しやすいし、大技を繰り出した時の3D CGアニメーションはやはり滑らかな映像で堪能したい。

 前述した結果は、ミッション前の拠点でのフレームレート結果だが、序盤のミッション中のフレームレートは、拠点でのフレームレートとほぼ同等か、少し高いくらいだった。ただし、レイトレーシングをオンにしていなくても4K解像度では、画面がカク付いてティアリングが発生していたので、解像度重視でプレイする場合は、垂直同期は利用しておきたい。

上の画像のように、画面がズレるようなことがあれば、垂直同期をONになっているか確認したうえで、画質や解像度設定を見直そう

 デフォルトでは垂直同期がONになっていると思うが、上の画像のように映像がカク付いて、ズレるなどティアリングやスタッタリングが発生したら、垂直同期をONになっていることを確認し、それでも解決しない場合は、画質や解像度設定を見直すとイイだろう。自分のPC環境に合った設定を見つけ、できるだけ画質が高く、60fps以上をキープできる状態でプレイすることをオススメしたい。

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