背面に12、フロントパネル用に10と
USBポートはかなり充実!
続いてCROSSHAIR X670E Extremeの拡張スロットも見ていこう。拡張スロットは、PCIe x16スロットが2本と、PCIe x4スロットが1本という構成。ハイエンド向けとしては、拡張スロットが最小限に抑えられているが、拡張カードを搭載することがあまりなくなった最近のトレンドを組んだ仕様ということなのだろう。
このうち、2本のPCI x16スロットは、PCIe 5.0に対応するほか、金属製パーツで補強されたスロットが用いられている。さらに、基板ほぼ中央の外周部に搭載された「Q-Release」ボタンにより、スロットの爪を直接操作することなく、このボタンでその爪を解放することも可能だ。
M.2スロットはPCIe 5.0に対応したものが2基搭載されている。どちらもtype 2242/2260/2280に対応し、基板の広範囲を多うヒートシンク兼カバーが用意されているので、サーマルスロットリングの心配も無用だ。
また、M.2スロットを2基備えた拡張モジュールも同梱されており、type 2242/2260/2280/22110と、かなり大きなモジュールでも搭載できる。なお、GEN-Z.2の2基のスロットは、片側がPCIe 5.0対応で、もう片方はPCOe 4.0までの対応となる点は注意が必要だ。
USBは背面I/OにUSB 3.2 Gen.2(Tyep-A)を8基、USB 3.2 Gen.2(Type-C)を1つ、USB 3.2 Gen.2×2(Type-C)を1つ、さらにUSB 4(Type-C)を2基の計12系統を装備。このうち、USB 4の2ポートとUSB 3.2 Gen.2×2の1ポートは映像出力も可能になっている。
さらに、フロントパネル用のUSB 3.2 Gen.2×2のピンヘッダも用意され、最大60Wの電力供給が行える「QUICK CHARGE 4+」に対応する。また、QUICK CHARGE 4+を利用するには、メインの24ピン電源コネクタの脇に実装された6ピンコネクタに電源コネクタを接続する必要がある。
ちなみにASUSによると、その6ピンコネクタに接続しない場合は、USB 3.2 Gen.2×2からの電力供給は27Wまでに留まるとのこと。そのほか、フロントパネル用には、1基のUSB 3.2 Gen.2と2基のUSB 3.2 Gen.1、それに4基のUSB 2.0のコネクタやピンヘッダが用意され、拡張性はかなり高い。
ネットワークは、Marvell AQtionコントローラによる10Gb有線LANのほか、Intel製コントローラによる2.5GbE LANを装備。さらに、Wi-Fi 6E(2×2)対応の無線LANを備えるほか、Bluetooth 5.2もサポートしているため、ゲームパッドなどをワイヤレスでそのまま使用することができる。
オンボードサウンドは、Relatekのオーディオコーデック「ALC4082」を核にした「ROG SupremeSX 7.1」。ステレオ出力のS/N比が120dBを誇り、オーディオ入力のS.N比も113dBと高音質を実現。DACアンプには、ESSの「ES9218」を採用し、ダイナミックレンジは121dBとかなり広域。
「TWO-WAY AI NOICE CANCELATION」という独自機能により、ボイスチャット時に、自分の声だけでなく、相手の声の対しても環境音を抑えるなどのノイズリダクションが行える点はユニーク。サウンドアプリケーションには「Sonic Studio III」が付属しており、バーチャルサラウンドを始めとしたさまざまなサウンド体験を享受することが可能だ。