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AV1エンコードの画質に確かな手応えあり!

AMD Radeon RX 7900 XTX/XTがRTX 4080を上回れるのか?【後編】(6/8)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

クリエイティブ系アプリでの検証

 一通りゲームの検証が終わったところで、クリエイティブ系アプリでの検証もやっておきたい。まずは「Blender Benchmark」で検証する。バージョンは“3.4.0”、レンダリングデバイスはGPUを指定する。

Blender Benchmark:GPUレンダリング時のスコアー

 このテストではRTX 4080がどのシーンでもライバルを圧倒。ゲームにおけるレイトレーシングでも強いが、3DCGにおいても同じだった。

 続いては「Media Encoder 2023」で検証する。「Premiere Pro 2023」で約3分半の4K動画を編集し、それをMedia Encoder 2023でH.264/H.265の4K動画にエンコードする時間を検証する。ここではGPUのハードウェアエンコーダーは使用せず、ソフトウェアエンコーダー(CPU)を使用した。つまりCUDA/OpenCLパフォーマンスを見るための検証となる。ビットレートはVBR 50Mbpsで1パス、フレーム補間は“オプティカルフロー”とした。

エンコード中のタスクマネージャー:GPU Computeがフル回転していることがわかる


Media Encoder 2023:4K動画のCPUエンコード時間

 RX 6950 XTから見るとRX 7900 XTXは1分近くエンコード時間が短縮。最速はRTX 4080だが、GPU性能が影響しやすい(とこれまでの経験則から考えられていた)H.264でRTX 4080に並んだ。ただH.265で失速している理由については断言できるような材料はない。

 最後に「DaVinci Resolve Studio」で試してみる。再生時間約2分の4K動画(ProRes 422 HQ)を編集し、これを8KのMP4に書き出す時間を測定した。まだDaVinci ResolveでのAV1ハードウェアエンコーダーは対応していないため、コーデックは“H.265 ”、フォーマットは“MP4”、ビットレートは80000Kbpsとし、エンコーダーはGPU、つまり“AMD”もしくは“NVIDIA”を指定した。

エンコード中のタスクマネージャー:Video Codecの一方が全力で回っている。VRAMの消費量は8GB程度だ


DaVinci Resolve Studio:8K動画のGPUエンコード時間

 このテストではRX 7900シリーズがRTX 4080に対し20秒以上早くフィニッシュ。RX 7900 XTXとRX 7900 XTの間に差はないことから、両者にエンコーダーの実力差はないことがわかる。DaVinci Resolveに搭載されているGPU系処理をすべて試したわけではないが、RX 7900 XTX/RX 7900 XTはVRAM搭載量も多いため、DaVinci Resolveユーザーは新Radeonを試す価値はあるのではないだろうか。DaVinci ResolveがAMDのAV1エンコーダーに対応したら、また同様のテストを実施してみたいものだ。

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