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2.5GbEにWi-Fi 6E、USB 3.2 Gen2x2 Type-Cも
そのほかインターフェースを見ていこう。まずネットワークは2.5GbEおよびWi-Fi 6Eだ。2.5GbEはIntelチップ、Wi-Fi 6EはAMDチップと、Intel・AMDが共存している格好だ。
オーディオはRealtek「ALC4080」。ALC4080はUSB接続のチップとして知られる。マザーボード上ではなく別のサブ基板に実装されているが、その接続ケーブルは細く、USBなのではないかと思われる。実装密度が高いMini-ITXでは、ALC4080のUSBインターフェースという特徴が大きなメリットとなるのかもしれない。
バックパネルは端子数少なめ。ただしUSBは合計7ポートあるので一般的な用途であれば十分足りるだろう。概ね各世代2ポートずつだ。そして映像出力はHDMIおよびDisplayPortと、バックパネルのUSB 3.2 Gen2 Type C(DP Alt-Mode対応)。
フロントUSBはUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cに対応。最大10Gbpsが利用できる。また、USB 3.2 Gen1ヘッダー×1、USB 2.0ヘッダー×1もある。一部の簡易水冷CPUクーラーでは制御のためにUSB 2.0接続が必要だが問題なく利用可能だ。
また、Multi-keyも搭載されている。マルチと言うだけにMulti-keyはユーザーが機能を選べるスイッチだ。RGB LEDのON/OFF、ボタンを押すだけでBIOS画面を呼び出せるDirect-To-BIOS、セーフモードで起動するSafe Modeから割り当てられる。
GIGABYTEの技術力を堪能できる1枚
Mini-ITX限界突破でハイエンドPCを組もう
B650I AORUS ULTRA (rev. 1.0)は、垂直に挿すドーターカードやケーブルで接続するオーディオ基板、専用端子と変換ケーブルを多数用いることによって、豊富なインターフェースを17cm角のMini-ITX規格の中で実現している。読者の方がここまでバラすのはやめたほうがよいが、製品を眺め、組む過程でもやりすぎだろう? ムチャしやがって……といったところが楽しめる。
とくにM.2スロット×3、Serial ATA×4というストレージの拡張性の高さは推しだ。ベイ数が減少傾向にある現在のPCケースで、これを活かせる製品があるのだろうか……とも思うが、そこはマニアックな製品を見つけてみていただきたい。Mini-ITXマザーをミドルタワーに収めることもできる。本製品を用いて、見た人が「アッ!」っと驚くようなPCを組み立ててみてはいかがだろうか。