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ゲームによってはRTX 4080を圧倒?!「NITRO+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X 24GB」レビュー(1/5)

Radeon RX 7900 XTXをブーストクロック2680MHzにOCした「NITRO+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X 24GB」。実売価格は税込み20万円前後

 SAPPHIREより発売されているRDNA 3世代のフラッグシップ「Radeon RX 7900 XTX」を搭載した「NITRO+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X 24GB」は、スマートな外見の割に強めのOCを施したファクトリーOCモデルだ。

 RX 7900 XTXのリファレンスカードは全長288mm&2.5スロットという”ハイエンドにしては小さめ”な設計が売りだったが、極限のパフォーマンスを引き出すには”ゴツくてデカい”クーラーを搭載したカードの方がより冷えて安心なことは言うまでもない。

 そこで各メーカーともファクトリーOCモデルには設計に様々な趣向を凝らした製品を展開しているが、SAPPHIREは全長320mm&3.5スロット厚のGPUクーラー「Tri-X Cooling」を採用している。

 ハイエンドモデルというとSF風の派手なカードを連想してしまうが、SAPPHIREはそれとは真逆の、シンプルで無駄な平面分割や謎ロゴをそぎ落としたデザインで勝負している。価格は実売20万円前後と高めだが、この見た目にノックアウトされた人も少なくないだろう。

 今回筆者はこのNITRO+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X 24GBをテストできる貴重な機会に恵まれた。あの「GeForce RTX 4090 Founders Edition」をも超える巨大なクーラーを備えた本機は、いったいいかなる映像美を見せてくれるのだろうか? 簡単ではあるが検証してみたい。

ハイエンドモデルの外観をチェック

 本機のGPUクーラーのカバーはシンプルなデザインだが、ブレードが2段階に折れ曲がる「Angular Velocity Fan Blade」を採用した口径95mmの冷却ファン3基が外見に良いアクセントを与えている。

 ハイエンドモデルだけにRGB LEDによるイルミネーションも搭載されているが、カード上部と下部に設けられたライトバー(Dual ARGB Light Bar)だけが発光する。カード全体の色調はシルバーだが、シンプルな白ベースのケースに置いても浮かないデザインとなっている。

本機には「Tri-X cooling」と命名された冷却システムを搭載。カード全長は320mm、高さは71mmと巨大で、口径95mmのファンを3基搭載する。ファンブレードが2段階に曲がっているのがAngular Velocity Fan Bladeの名前の由来

カード後部はクーラーよりバックプレートが短い部分があり、ここからファンの気流がカード表面から裏面側に通り抜ける構造となる

3.5スロット分を占有する極厚設計だが、ファクトリーOCモデルである以上これぐらいあれば安心ということだろうか。通電時はRADEONのロゴが入った白い部分がRGB LEDによって発光するライトバーだ(発光部位は下部にもある)

リファレンス仕様のRX 7900 XTXでは、補助電源コネクターは本来8ピン×2構成。だが本機はファクトリーOCのハイエンドモデルであるため、8ピン×3構成となる

カード後部、バックプレート側には2種類のピンが配置されている。1つはマザーのRGB LEDと発光をシンクロさせるためのARGB LED制御ピン(ケーブル同梱)。もう一つはケースファンなどをGPU温度に連動させるためのPWMファンの電源コネクターだ

映像出力はHDMIとDisplayPortが2系統ずつ。RX 7900 XTXのリファレンス仕様ではUSB Type-Cが搭載されているが、本機はこれを潰して使い勝手の良いHDMIを採用したわけだ

RGB LEDの発光状態

カード下部の発光状態。ビデオカードをケース内に垂直配置した時に映えそうだ

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