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AMD、インテルどちらの環境でも10GB/sを発揮!
初のPCIe 5.0対応NVMe SSD「PG5NFZ」
昨年11月中の発表予定から遅れること約2か月、ついにCFD販売の「CFD Gaming PG5NFZ」(以下:PG5NFZ)シリーズが店頭に並んだ。本製品は、PCIe 5.0接続に対応する初のNVMe SSD。最大転送速度10GB/sというPCIe 4.0 NVMe SSDの1.5倍近いパフォーマンスを実現している。
10GB/sという速度が必要かは、ひとまず脇に置いておくとして、”単体で10GB/s”、”最強最速ストレージ”、”初のPCIe 5.0 NVMe SSD”というワードに、心惹かれる人は多いことだろう。

PCIe 5.0 NVMe SSDのCFD販売「CFD Gaming PG5NFZ」シリーズ
PG5NFZシリーズは容量1TB、2TB、4TBモデルを用意しているが、2022年1月下旬に発売されたのは容量2TBモデルのみで、実売価格は5万4000円前後となかなか高額になっている。2万円台に期待できる1TBモデルを狙っている人も多いと思うが、今回は2TBモデルの「CSSD-M2M2TPG5NFZ」を使って、その実力を確かめていこう。
PG5NFZシリーズのコントローラーはPhison「PS5026-E26」で、NANDフラッシュメモリーには、Micron製236層3D TLC NAND(B58R)を採用している。また、ファン一体型ヒートシンクを搭載することでコントローラーとNANDフラッシュメモリーをしっかりと冷却し、安定して高速なアクセス速度を発揮できるようになっている。

PhisonのPCIe 5.0対応コントローラー「PS5026-E26」

PG5NFZシリーズでは、ファン一体型ヒートシンク「Phnix」が備わっている

ヒートシンク中央に備わっている17mm角ファン。小口径ファンとあって回転数は2万1000rpmと高速だ

ヒートシンクはフィン構造になっているうえ、中央がくり抜かれて、ファンの風が左右に抜けるようになっている

ファンへの電力供給には、4ピンペリフェラルとSATA電源コネクターが採用されている
容量ラインアップは4TB、2TB、1TBの3モデルになる。スペックは容量で異なり、転送速度は2TB/4TBモデルがシーケンシャルライト最高10GB/s、同ライト9.5GB/s。ランダムリード150万 IOPS、ライト125万 IOPS。1TBモデルはそれぞれ9.5GB/s、8.5GB/s、130万IOPS、110万IOPSになっている。キャッシュにLPDDR4メモリーを搭載しており、4TBモデルが8GB、2TBモデルが4GB、1TBモデルが2GBになっている。
| 「CFD Gaming PG5NFZ」の主な仕様 | |||
|---|---|---|---|
| 容量 | 4TB | 2TB | 1TB |
| 型番 | CSSD-M2M4TPG5NFZ | CSSD-M2M2TPG5NFZ | CSSD-M2M1TPG5NFZ |
| フォームファクター | M.2 Type 2280 | ||
| NAND | Micron 236層 3D TLC B58R | ||
| コントローラー | Phison PS5026-E26 | ||
| DRAMキャッシュメモリー | 8GB DDR4 | 4GB DDR4 | 2GB DDR4 |
| インターフェース | PCIe 5.0×4 NVMe 2.0 | ||
| シーケンシャルリード | 10GB/s | 9.5GB/s | |
| シーケンシャルライト | 9.5GB/s | 8.5GB/s | |
| ランダムリード | 150万IOPS | 130万IOPS | |
| ランダムライト | 125万IOPS | 110万IOPS | |
| 保証期間 | 3年間保証 | ||
AMD&インテル環境でパフォーマンスをチェック
PCIe 5.0に対応するAMD Socket AM5とインテル LGA1700プラットフォームを使って、2TBモデル「CSSD-M2M2TPG5NFZ」の実力を確認していこう。
PCIe 5.0への対応では、ビデオカード向けのPCIe 5.0×16を分割することになるインテルCoreプロセッサーと違って、NVMe SSD向けにPCIe 5.0×4を備えているAMD Ryzen 7000シリーズが一歩リードだ。2万円台から選べるメインストリーム向けチップセットのAMD B650採用マザーボードでも、PCIe 5.0×4 NVMeスロットを装備しているのも嬉しいところ。
まずは、AMD X670Eチップセット採用マザーボードのASRock「X670E Taichi」や、「Ryzen 9 7900」などを使ったSocket AM5プラットフォームでの実力をみていこう。

容量2TBモデル「CSSD-M2M2TPG5NFZ」のCrystalDiskInfo。PCIe 5.0×4で認識、動作しているのがわかる

TDPを65Wに抑えた12コア/24スレッドCPUの「Ryzen 9 7900」

マザーボードは、ASRockのハイエンドモデル「X670E Taichi」を組み合わせている
| 検証環境 | |
|---|---|
| CPU | AMD「Ryzen 9 7900」 (12コア/24スレッド、最大5.4GHz) |
| CPUクーラー | Corsair「Hydro X Series XC7 RGB PRO CPU Water Block」 (簡易水冷、360mmラジエーター) |
| マザーボード | ASRock「X670E Taichi」 (AMD X670E、E-ATX) |
| メモリー | Samsung「M323R2GA3BB0-CQK0L」 (16GB×2、DDR5-6000動作) |
| ビデオカード | ASRock「Radeon RX 7900 XTX Taichi 24GB OC」(Radeon RX 7900 XTX、24GB GDDR6) |
| ストレージ | CFD「PG5NFZ CSSD-M2M2TPG5NFZ」(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0) Samsung「990 PRO MZ-V9P1T0B」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) |
| 電源ユニット | Super Flower「LEADEX VI PLATINUM PRO SF-1000F14PE」(1000W、80PLUS Platinum) |
| OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2) |




