※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)
「CrystalDiskMark」でアクセス速度をチェック
ストレージベンチマークの定番「CrystalDiskMark」を使って、「CSSD-M2M2TPG5NFZ」のアクセス速度を確認していこう。計測はデフォルトのモードに加え、NVMe SSDモードで実行した。また、データサイズは標準的な「1GiB」に加えて、「16MiB」「64MiB」「256MiB」「4GiB」「16GiB」「64GiB」で実行してサイズの違いによるパフォーマンス差をみていこう。
●「CrystalDiskMark」デフォルトの結果
●「CrystalDiskMark」NVMe SSDモードの結果
シーケンシャルアクセスの「SEQ1M」は、リード・ライトともに間違いなく単体最速と言える10GB/sを記録している。データサイズごとでは、「16MiB」でリードが10GB/sを下回ったが、そのほかのサイズは安定して10GB/sを超えている。
NVMe SSDモードのランダムアクセス「RND4K」をみると、リード5700MB/s、ライト4300~4500MB/sほど。IOPS換算するとリードが約146万IOPS前後、ライトが110~115万IOPS前後と、公称値のリード150万IOPS、ライト125万IOPSには届かないものの十分優秀な結果を残している。
●「ATTO Disk Benchmark」の結果
次に「ATTO Disk Benchmark 4.01」を使ってシーケンシャルアクセスをチェックすると、最高値はリード9.39GB/s、ライト9.54MB/sを記録した。「CrystalDiskMark」の10GB/sには届かなかったが、PCIe 4.0 NVMe SSDとは一線を画すシーケンシャルアクセス速度なのは同じで、リードは4MBから9GB/s台に、ライトは128KBから9GB/s台のピーク性能を発揮している。
実際の運用を想定したパフォーマンスを確認
続けては、実際の運用を想定したストレージパフォーマンスを計測する「PCMark 10:Full System Drive Benchmark」と、「3DMark:Storage Benchmark」を実行して、そのスコアを確認していこう。なお、両ベンチマークは実際の運用時を想定して、約360GBのダミーデータを「CSSD-M2M2TPG5NFZ」に保存した状態で、実行している。
最速クラスのPCIe 4.0 NVMe SSDでも3000台後半から4000台前半が精一杯になる「PCMark 10:Full System Drive Benchmark」だが、「CSSD-M2M2TPG5NFZ」は4000ポイントを大きく上回る4721ポイントを叩き出している。ベンチマーク中のBandwidthも744.25MB/s、Average access timeも35μsと高速だ。
ゲームを想定した実使用パフォーマンスを計測する「3DMark:Storage Benchmark」も、滅多にみられない4000ポイントを余裕で超える4697ポイントを記録している。
これまで多くのPCIe 4.0 NVMe SSDを触ってきたが、その最速クラスのモデルと比べても、両ベンチマークのスコアは間違いなく最高峰と言える。PCIe 5.0×4に対応した「PG5NFZ」は、さまざまなシーンのパフォーマンスを底上げするだろう。